【ロングインタビュー】「カマタマーレ讃岐・佐々木 匠」連載 ~日本サッカー界の未来を担う若武者、カマタマーレ讃岐での「覚悟と決意」・第1回後篇(7月10日 カマタマーレ讃岐)

20歳にして自身を「助っ人」と評する冷静さ。負けた時に涙を流して悔しがる文字通り熟していないという意味の”未熟”さ。アンバランスさが目を離させてくれない。
連載第1回インタビューは、応援される者としての矜持を語ってもらい、レコーダーを止めた。
(聴き手・構成:寺下 友徳、写真提供:カマタマーレ讃岐)

 

香川県は「仙台に似て住みやすい土地」

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【ロングインタビュー】「カマタマーレ讃岐・佐々木 匠」連載第1回 ~日本サッカー界の未来を担う若武者、カマタマーレ讃岐での「覚悟と決意」

(前篇・7月6日掲載)

(中篇・7月8日掲載)

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――ところで、ここまでの香川県での生活はいかがでしょうか?

 

佐々木 匠:仙台に似て海もあるし、山もあるし住みやすい土地ですね。ご飯を食べるところもありますし、高松市のアーケードも仙台に似ているんですよ。

うどんも食べています。今年は試合の2日前から炭水化物を多く摂取することに取り組んでいるので、うどんやご飯も食べていますよ。うどんはやっぱおいしいですよね。どこのお店に行っても。だからアウェイの宿泊先で出ることがあるうどんが、全然おいしくないんです(笑)

 

――それ、よく解ります(笑)

 

佐々木これからは香川県以外、どこの県にいってもそう思うんでしょうね。

 

――休日はどのように過ごされているのですか?

 

佐々木ほぼほぼ自宅にいることが多いです。休みの日もジムでトレーニングをしていますし、サッカーに熱中するための環境としてはいい土地ですね。

 

 

「僕は最後まで走り続けますし、全力で試合に取り組んで必ずJ2に残留する」

 

 

――カマタマーレ讃岐の後半戦、現実的な目標はまず「J2残留」となります。その中でどうやって佐々木匠選手は結果につなげていこうと思っていますか?

 

佐々木まずは何度も言っているようにチームの結果を求め続けないといけないと思いますし、そこにプラスして勝ちが取れない現状をどこかで自分として打破しないといけない。

チームとしてJ2残留を勝ち取るために戦術も開幕時から変わってくる中で、自分個人がいかに信頼を得られて試合に出て結果を残せるか。そのためには、たとえ試合に出られない状況にあったとしても、トレーニングから一生懸命にやらないといけないと考えています。

逆に言えばそれができれば僕はどのチームでも試合にコンスタントに出られるようになるし、海外にも行ける選手にもなれる。「佐々木 匠がカマタマーレ讃岐をJ2残留させたよね」。そうサポーターの皆さんに言って頂けるように、守備を成長させながら自分の長所をチームのプラスになるようにしていきたいです。

 

――ひょっとしたら、それは数字で表せるものではないのかもしれないですね。

 

佐々木僕もシーズン当初は「10ゴール10アシストしたい」と言っていましたし、途中まではアシストはうまくいっていました。でも、チームの現状を考えると、ゴールを獲る、アシストするために自分のエゴを出す状況ではない。「全員で走って何とか勝ち点を奪い取る」。受け止めてやっていかないといけないと思います。

 

――では、最後にカマタマーレ讃岐にかかわる皆さんに対して、後半戦への力強い一言をお願いします。

 

佐々木前半戦はなかなか勝てない現状が続いて、サポーターの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。けど、サポーターの皆さんが試合後に拍手で迎えてくれ、「カマタマーレ!」コールで鼓舞してくれる姿は、1人の選手としてしっかり受け止めていますし、それがチームへの期待だと感じています。

今、チームの現状目標はJ2残留になってしまいましたが、僕としてはもっともっと上を目指したいし、何かのきっかけでチームは変われると思っています。だから、僕がサポーターの皆さんに一番伝えたいのは、一生懸命にやる姿勢を前半戦はホームでなかなか見せられなかったかもしれない、がっかりすることもあったかもしれないけど、サポーターの皆さんがスタジアムに駆けつけ続ける限り、僕は最後まで走り続けます。
全力で試合に取り組んで必ずJ2残留するので、スタジアムで一緒に闘ってくれると嬉しいです。

 

――その決意、受け止めました。ありがとうございました。

 

佐々木ありがとうございます。

 

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