【ロングインタビュー】「カマタマーレ讃岐・佐々木 匠」連載 ~日本サッカー界の未来を担う若武者、カマタマーレ讃岐での「覚悟と決意」・第1回中篇(7月8日 カマタマーレ讃岐)

連勝し、上昇局面へ乗ったかと思えば、後半戦スタートの試合で恐ろしく冷たい冷や水を浴びせられる。どこまでもチームへ、若きエースへ試練は積みあがり、「調子に乗る」ことを許さない。
連載中篇、佐々木匠は若さと自身の立ち位置、そして日本代表への思いを語る。
(聴き手・構成:寺下 友徳、写真提供:カマタマーレ讃岐)

 

僕はカマタマーレ讃岐では「助っ人」。だから結果を残す。

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(前篇リンク)【ロングインタビュー】「カマタマーレ讃岐・佐々木 匠」連載第1回 ~日本サッカー界の未来を担う若武者、カマタマーレ讃岐での「覚悟と決意」・前篇(7月6日 カマタマーレ讃岐)

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――成長の過程を着実に踏んでいると感じますが、同時に佐々木 匠選手はカマタマーレ讃岐で「エース」としてサポーターから大きな期待を背負っています。

 

佐々木 匠:ベガルタ仙台の時は「地元出身・ジュニアチームからのアカデミー育ち。だから早く活躍してほしい」という期待が多かったんです。

ただ、今はJ1チームから期限付き移籍で来ている身。20歳といえども試合には出ている。だからカマタマーレ讃岐のサポーターに結果を求められる。「試合に勝つ。自分がゴールを決める。アシストする」に期待は変化している。端的に言えば「助っ人」と、僕は捉えています。

たとえば他のチームでもブラジル人の助っ人がよくなかったら、チームの成績もよくない。僕の立場はそれと同じ「助っ人」だと思っています。

 

――それは、これまでのサッカー人生ではない感覚ですね。

 

佐々木そうです。アカデミー上がりだと「まだまだ」という感じでした。これはベガルタ仙台を出ないとわからなかった感覚。ベガルタ仙台はコーチ陣も僕のことを知っている中、僕自身に少し甘えがあったと思います。

だから、誰も僕のことを知らない時点から信頼を勝ち取って、試合に出て、結果を残す。そんな場所に行けたことは自分にとっても大きなプラスになると思っています。

 

――さらに、北野 誠監督、上村 健一ヘッドコーチなど、カマタマーレ讃岐の首脳陣から受ける指導も新鮮だと思います。

 

佐々木特に自分の課題である守備の部分に関しては、守備の運動量・ボール奪取の方法・球際の強さなどは成長できるとポジティブにとらえています。前向きにやっていますし、自分のプレーを成長させられると思います。

特に上村さんはすごいサッカーマニアで、海外のサッカーもよくご覧になっている。すごくサッカーのことを知っているし、もちろんアトランタ五輪(1996年)にも出られている。そういった経験の中で様々な助言ももらっています。

 

――これは「次の段階」かもしれませんが、自分のプレーで周囲に影響を与えて、周りを引き上げる役目も今後は求められるのでは?

 

佐々木実はそこを考えていた時期もありました。ただ、考えた結果は第16節・レノファ山口戦でのスタメン落ちに象徴されるような自分のプレーがうまくいかない状況。そこで自分は「『自分がどうにかしよう、チームを引っ張ろう』と思うことが、はたしてプラスになっているのか?そうではない。まだ20歳の若造である自分はその域に達していない」と思いました。

だから今は、周りを引っ張る以前に、まずは自分がトレーニングから一生懸命やる。守備にしても、攻撃にしても最後の最後まで走り切る。その姿勢を自分ができた時にはじめて、信頼を得て周りもついてきてくれると思っています。

 

――代表の話もさせてください。2018年7月の時点で佐々木 匠選手は5年連続選出されてきた世代別日本代表の招集にまだ絡めていません。「2020年・東京五輪」を見据えた上で、代表への想いは?

 

佐々木今、U-20日本代表に招集されている選手はJ1リーグに出場している選手もいれば、ルヴァン杯での出場に留まっている選手もいます。まさに去年の僕はそんな感じでした。だから僕は今年J2リーグに年間通じて出て、成長する道を選んだんです。

ですから今の僕は代表に選出されている選手たちと比べて劣っているところはあったとしても、負けているとは思っていません。今すぐ代表に返り咲くのではなく、この一年でどれだけ自分が成長して、代表に戻れるかがカギだと思っています。だから、現状には全然悲観はしていません。

試合に出て「勝つためにはどうしたらいいのか」とか「どうやって、もっと成長しないといけないのか」と考えることは今までなかったこと。これは自分の成長に間違いなくつながります。そこで考えがまとまり、自分が成長し、表現できる選手になったら、チームの順位も上がって、スタメンで、当然代表にも呼ばれるようになる。だから今は、カマタマーレ讃岐にどうやって貢献して、どうやったら勝たせられるかをやっていくことが大事だと思います。

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