【ニュース】香川ファイブアローズ、B1への路一歩後退。明日14日が正念場(5月13日 香川ファイブアローズ)

5月13日(金) 18時 試合開始
香川ファイブアローズ●60-74〇仙台89ers
@高松市香川総合体育館
(入場セレモニーで気持ちを高める香川ファイブアローズ)

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2006年「高松ファイブアローズ」としてbjリーグに初参戦してから16年目、ついに時は来た!今季は「2021-22 B.LEAGUE B2」西地区を終始リードし36勝16敗で6シーズン目にして同リーグ初優勝を成し遂げた香川ファイブアローズ。

晴れてB1ライセンス認証も得て臨んだ2戦先勝方式のプレーオフでもQUATERFAINALSで西地区3位の佐賀バルーナズを2連勝で撃破した彼らは、いよいよ勝てば初のB1リーグ昇格となるSEMIFAINALSを東地区2位・仙台89ersとの間で争うことになった。

佐賀バルーナズ戦後にも石川裕一ヘッドコーチ、主将の兒玉貴通、テレンス・ウッドベリーをはじめ選手たち全員が口にしていた「ホームコートアドバンテージ」。コートを包み込む香川ファイブアローズブースターの絶大なるエナジーの中、18時に始まった試合は、戦前の予想とは異なるファイブアローズの「守」、89ersの「攻」からスタート。1QはDFで7リバウンドをマークしたアンガス・ブランドをはじめとした「想定通りのDFを遂行した」(石川ヘッドコーチ)香川ファイブアローズが18対15のロースコアでリードを奪った。

しかし、2Qに入ると仙台89ersがターンオーバーから効果的に得点。香川ファイブアローズは「正直言うと自分のパフォーマンスは酷い出来だった」ウッドベリーの不調も手伝い、仙台89ersはこの第2Qだけで26得点。香川ファイブアローズは33対41と8点のビハインドでハーフタイムを迎える。

大黒柱、ウッドベリーは11得点6リバウンド0アシストでは物足りない。ここぞで「チームを動かす」活躍をしてこそのエースだ

しかし、反撃はここまで。仙台89ersはその後、香川ファイブアローズの外角を抑えながら相手のお株を奪う3Pショットも次々と成功(27本中10本成功)。これに対し、香川ファイブアローズは頼みの3点シュートが25本中7本の成功に留まり、終わってみれば60対74、今季随所で見せてきた爆発力を発揮できなかった。

 

なお、勝たなければ明日はない正念場のゲーム2は、この日と同じく高松市香川体育館で5月14日(土)13時から。ゲーム2に勝利した場合は雌雄を決すゲーム3が5月16日(月)19時から高松市総合体育館で行われる。

後がなくなった香川ファイブアローズだが、まずはゲーム2で自分たちのバスケットを取り戻し、「相手を上回るインテンシー」(主将・兒玉)を出し切って、実現可能な目標としてきた「B1昇格」へのきっかけをつかみたい。

 

<談話>

香川ファイブアローズ・石川裕一ヘッドコーチ

決していい試合とは言えない。仙台の強いところを出させてしまったし、自分たちは勝ちたい気持ちが空回りしていつもの香川のバスケットができなかった。1Qは想定プランのDFを遂行できたが、細かいところのミスもあったので、そこの精度を上げて40分間戦う必要がある。残り2戦香川のバスケットをして勝ちたい。

 

香川ファイブアローズキャプテン・兒玉貴通

40分間、仙台の激しいDFに自分たちがビルドアップのところでミスをしてターンオーバーされたのが敗因。ただ、下を向いてはいない。勢いだけでは勝てないことは初めから解っていたことなので、明日はハードに戦う。リバウンドから速いバスケットと、相手のDFを動かしていきたい。Q明けやタイムアウト明けにコートから聞こえる拍手を聴いて改めて「やらなくてはいけない」という気持ちになった。残り2つ勝って僕たちにとって最大の目標であるB1昇格を勝ち得たい。

 

仙台89ers 藤田弘輝ヘッドコーチ

選手たちがDFでいいゲームにしてくれた。素直に言えば1試合目を勝ったことは大きいと思うが、明日は相手ももっとハードに来る。自分たちはクォーターラウンドの2戦目で福島ファイヤーボンズに敗れているので、明日は同じことを繰り返さないようにチャレンジャーの気持ちで臨みたい。

(記事:寺下友徳)

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