【ゲームレポート】重かった立ち上がりの失点 。J2首位に奮闘もホーム連勝「3」で止まる。 2018明治安田生命J2リーグ第28節(8月11日 カマタマーレ讃岐)

2018年8月11日(土)2018明治安田生命J2リーグ第28
カマタマーレ讃岐0-1(前半0-1)松本山雅FC
得点:松本:浦田 延尚 (前半3分)
Pikaraスタジアム 18:03K.O
(記事:寺下友徳)

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(カマタマーレ讃岐加入後ホーム初戦で献身的な動きを見せたMF28田中 英雄:提供 カマタマーレ讃岐)

8月11日(土)・2018明治安田生命J2リーグ第28節。前節、アウェイでファジアーノ岡山と対戦した瀬戸大橋ダービーでは0対3で敗れ、連勝が2で止まったカマタマーレ讃岐は、現在ホーム3連勝中のPikaraスタジアムで、現在J2首位を快走する松本山雅FCとの一戦に臨んだ。

 

試合は松本山雅FCの最も強みとするセットプレーから動き始める。前半3分、左コーナーキックを得た松本山雅FCはMF岩上 祐三の蹴った柔らかいボールをMF中美 慶哉が頭で落とし、フリーとなったDF浦田 延尚がコントロールしたヘディングシュートを決め先制点。「10分から後は対応できたが、松本山雅のスピードに5分から10分間はアタフタしていた」と北野 誠監督も悔いたように、カマタマーレ讃岐にとっては前節に続き立ち上がりの不安手さを突かれた形となった。

 

ただ、前半途中からのカマタマーレ讃岐は「自分たちのやろうとする形はできていた」(MF高木 和正)中で、松本山雅FCのシステムに対応した3バックシステムが機能。右からは渡邉 大剛と佐々木 匠、左からはアレックスと木島 徹也が巧みにポジションを入れ替え、中央からはFW原 一樹のポストプレーを用いながら高木、前節から新加入した元J1ヴィッセル神戸所属の田中 英雄の両ボランチが縦パスやドリブルでの持ち上がりで相手守備網をかく乱。

 

特に後半1分には佐々木 匠の右クロスのこぼれ球を田中がバイシクルシュート。後半15分には再び右サイドのクロスから混戦状態となり、ゴールラインを割る寸前まで迫るなど、カマタマーレ讃岐は松本山雅FCを最後まで脅かす。

 

しかし、そこはJ2首位。カマタマーレ讃岐は終盤、10試合ぶり出場となるFW我那覇 和樹を投入し、DF中島 大貴を入れてパワープレーで同点、逆転を狙ったものの、松本山雅FCに優れた時間・スペース管理術、選手交代を駆使され0対1。痛恨の連敗と同時にホームでの連勝記録も「3」で止まった。

 

この試合、35歳にもかかわらずフル出場でピッチ上を縦横無尽に走り回った田中は「もったいない試合に尽きる。僕はチームを勝たせるために来たし、そこが自分のミッションだと思っているので悔しい」と試合を総括した上でセットプレーでの失点についてこう改善策を示した。

 

「今週の練習ではかなりセットプレーに時間を割いたが、それでも失点してしまった。もっともっと気持ちをもってやらなければならないし、お互いがスカウティングをしていく中で、その裏をかくこともしていかないといけないと思います。そこは年上の自分が伝えていかないといけないです」

 

残りは9月19日(水)に代替開催が決まった第26節・モンテディオ山形戦を含め、15試合となった暫定20位・カマタマーレ讃岐の次節は横浜FCとのアウェイゲーム。8月18日(土)に神奈川県横浜市にあるニッパツ三ツ沢球技場で18時キックオフとなる。そしてPikaraスタジアムでのホームゲームは8月25日(土)の第30節・18時キックオフ。前回対戦では今季初勝利をマークしているツエーゲン金沢を相手に、J2残留のミッション達成への勝ち点3を奪っていく。

 

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