【開幕特集④】衛藤晃平新HCインタビュー後篇、「このスタイルで勝って、チャレンジしていきたい」(10月1日 香川ファイブアローズ)
開幕を前に戦った天皇杯では、ライジングゼファーフクオカに敗れる。B3からの昇格チームだが戦力をみても手ごわく、倒さなければならない相手。試金石となる試合の後、衛藤HCはファイブアローズの現状と手ごたえを冷静に判断している。
(前篇→「【開幕特集①】衛藤晃平新HCインタビュー前篇、理論派コーチのできるまで」
ー天皇杯での試合、ロングシュートが極端に減りましたね?
合流したときは3Pをポンポン打ってたんですね。損する3Pをたくさん打ってた。因果関係がはっきりしない。個人のリズムでもないのにいっぱい打つんですよ、今仕掛けたらファウル貰えるやん、ってところでも。だからダメ(って言った)。
リーグ最下位のシュート成功率、で打つ。さらにいえばシューティングの練習量は少ない。じゃあ、禁止するのとリバウンドを頑張らせるのが手っ取り早い。いずれはもっと打つようになると思うんですよ。まとまってきて、因果関係をちゃんと理解してプレー出来ればいいシュートが打てるようになる。だから決まるようになる。
いままで打つ選択しかなかった選手たちが今すごくあたまでっかちになってます。あえてですよね、それがこれから伸びるベースになる。それを感じて(体が)動くようになってきたら自分のシュートが出てくるはずなので。その過程の試合が天皇杯だった。
ーガードも、ブランドンを使わず、大澤、木村を使った。
鍛え始めました。むしろ、(それ以外の選択肢を)あきらめました。モンテ(ブランドン)でごまかすのでなくて。まずは大澤と木村を鍛えながらやっていきます。
ー西地区はやはり大変なのか?戦力分析を。
西地区は完成度高いっすわ。熊本、広島・・・広島はちょっと落ちてるかなという印象はありますけど。福岡も含めたところは完成度が高くて抜けてるなと思いましたね。
天皇杯福岡さんとは、打たせなくない選手はしっかり押さえたんですけれど力負けだったので。帰化がいるのでファウルをうまく使うってのがポイントだったんですが、ルールが変わってファウルで止めるってのがアンスポ(ーツマンライクファウル)になるんですね。それで止められなくて走られ放題。
ウチはどんどんソフトになっていくし、相手は乗っていくしっていうゲームでしたね。完成度の差、僕の無力さの差でしたね。
ーでも、まもなく(インタビュー時は大会前)開幕。
弱者の兵法っていうのでしょうか?どうやって付け入るスキを探すのかっていうのは1ラウンド回ってみないとですね。
ー現状を数値化するとどうですか?
完成度は4割も行っていない。現状は4割でもう一ぺん浮き沈みすると思いますね。でも具体的なところは1周りやってみないとわからないですね。
ー期待する、上がってきてもらわなければ苦しくなる選手は?
ガード陣は2人とももっと上がってもらわないと。
あと安慶と筑波。筑波は才能とポテンシャルはあるんですけれど。100%になれば、必要な5人に入れる選手。バスケットは空っぽですけれどね。それを凌駕するくらいのタレント性、身体能力とトランジションの速さがあります。今年は戦術に頼る場面が必ず出てくるんですけれどそこで、試合をどうにかして散らかしてくれる選手になってくれると楽しみです。
ーファンの人にどういう試合を見せる?
ハイスコアゲームにはならないと思う。弱者の兵法で一番大事なのはバランス。全部(のピリオドを)取りに行くようなバスケットはしないし、できないんじゃないかと思う。試合を通してアップテンポなところ遅いところ、そのテンポの違いを体感してほしいし、体感して楽しめるような試合にしていかなければならないし。
やっぱり単純に勝ち星を増やさなければならないと思っています。手段を選ばずにね。
ー目標はどこに置きましょう?
このスタイルで勝って、ここで(優勝に)チャレンジしていきたいなとは思いますよ。この町の空気も気に入ってますし。ある程度の手ごたえがあり、ある程度軌道に載せられる感触はあるんですよ。その先に行くには何が必要なのかっていうのを考えたここまで3カ月だったですね。
ー現時点と、この先衛藤さんはどうなる。
個人的にもチャレンジです。ここを抜ければコーチとして一皮むけられるようにも思ってますし、プロコーチとして突き詰めた鍵探しをしていきたい気持ちがでてきましたね。
(聞き手:上溝真司)
