【ゲームレポート】香川オリーブガイナーズ完敗。投打に工夫を。(4月21日 香川オリーブガイナーズ)

四国アイランドリーグplus後期リーグ 香川オリーブガイナーズ 第12戦
香川オリーブガイナーズ 3-10 高知ファイティングドッグス
@四国コカ・コーラスタジアム丸亀 4月19日(水)
(記事:上溝 真司)

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(故障から復帰3戦目の石田。ここまで3登板5イニングス1四球とコントロールの良さで存在感をみせる。)

4月19日、香川オリーブガイナーズはホーム四国Cスタ丸亀での高知戦を落とし、3連敗で3勝7敗2分。
なかなか投打ともに決定打といえる存在が出てこずに苦しい戦いが続いている。

先発の中では比較的安定していた箱島が先発のマウンドに立ったが、初回にいきなり捕まった。
ヒットのランナーを三振&盗塁死で2死としたあと、元プロの深江にストライクが入らず四球を出すとさらに四球二つで満塁。6番、7番に連打を許し3失点。
4回は1死から崩れる。8番からヒット3本で満塁とされて犠飛で1点、深江に四球を出すとザックに左中間を破られて走者一掃で合計4失点。5回にも2死から3連打で2失点し、都合9失点。中継ぎも苦しく箱島を続投させたが期待に応えることができなかった。
6回の藤原も死球から始まって、ダブルプレー後に2安打を浴びてしまう。7回からマウンドに上がった石田は唯一向かっていく姿勢を見せたが、8回は上位打線に長打2本で1点を奪われ、9回を投げた秀伍も2安打1四球で満塁を作って、投手はいいところがなかった。

9回を投げて与四死球率(9回を投げた場合どれくらい四死球を出すか?(四球+死球)×9/投球回)が4.5以下、つまり期待値として四死球が2回に1個以下の投手は、今回の石田、高原、原田の3人とまだ1登板に留まるストルザルカのみ。
高原はともかくそれ以外の1年目の選手たちからどう打ち取るかという術がなかなか見えない。

打線でも三振数86は他チームを圧倒する。当てに行くバッティングをする必要はないが、あまりに淡泊すぎはしないか?自分のスイングを3回繰り返すだけではプロの芸とは言えない。この日も13三振を喫した。

独立リーグの根底にあるのはNPBへ行くための「芸・術」を磨く場。自分ならではのなにかを磨いて、このリーグでズバ抜けた選手とならない限り先はない。いみじくもこの日、独立リーグで故障に苦しみながらも様々な方法論を試し、速い球を投げることにこだわり続けた男が初登板、初勝利を挙げた。他にも、中日の又吉はスライダーをプロで使えるモノまで磨き上げた。ヤクルトの三輪はその守備力をどこでも守れる万能性へ昇華、亀澤は類いまれなガッツとハングリーさで競争をもたらす選手で、それぞれNPBへ行き活躍している選手達は成績はもちろんだが、個性がズバ抜けていた。

ここでは、必ずしも平均的に上手な野球選手である必要はない。だが、自分の個性を定める決断とそれを極める工夫をする力は欠くべからざるもの。そういった取り組みが見えて来てほしい。

21日は蔵本で徳島戦、23日は室戸で高知戦とビジターゲームが続き、ホームは来週29日13時、30日18時のレクザムスタジアムでの愛媛戦の予定。このころには早くも前期の折り返しを迎えているはずだ。

香川OG VS 高知FD 2017年度前期公式戦3回戦 香川 0勝3敗0分 前期通算 3勝7敗2分
 
高知FD 10 17
香川OG

勝投手:岡部(高知FD)

負投手:箱島(香川OG)

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