【プレビュー】J2第3節 カマタマーレ讃岐VS愛媛FC ここに注目。(3月11日 カマタマーレ讃岐)

2016明治安田生命J2 LEAGUE 第3節
カマタマーレ讃岐 VS 愛媛FC
3月12日(日)14時キックオフ @Pikaraスタジアム

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開幕2節で1分1敗。先週に関してはラストプレーで同点に追いつかれるという残念な試合で勝点3を獲り損ねてしまった。
2試合3得点4失点は多得点多失点の傾向かと思われるが、その実、3得点3失点がセットプレー経由、しかも多くがデザインプレーで決まったもので、評価が難しい。寸評も方や押し込んで試合をした、方やロングボール主体の攻撃と切り口と印象が書き手によってずいぶん違う。感想として、思った以上に昨年とは「違う」チームではある。先週対戦した対戦相手の町田にも実際に戸惑いのようなものが見られた。
北野戦術の具体的な部分はまだこれから、と見るべきなのかもしれない。
今週対戦するのは昨年10位の愛媛FC。監督が交代し、GKを除いて日本人(3月9日、中国国籍の鞠 楓(きくふう)が加入)というなかなかお目に掛かれない純血編成。2試合を終えて1勝1分の勝点4、2試合連続無失点を継続中だ。

〇カマタマーレ讃岐のここに注目!

攻撃面はまずまず。ロングボールは実際多かったが、木島徹也や原一樹、仲間隼斗らに収まっていて、すぐに跳ね返されて終わりというパターンは減ったように思う。また、町田との試合で勝ち越し得点を取った馬場賢治は存在感あるプレーを見せてもいて、讃岐全体としてパスの精度は悪くなかった。あとは流れの中で原の加入が得点増につながるような、活かすパターン攻撃づくりだ。
一方でセットプレーでの失点がデザインプレーだったことは、高さがたりない讃岐の弱点を絶妙に突かれたと見る。中央のDF2枚はともかく、サイドDF、セントラルMFにサイズがなく、FWにも頭が得意な選手がいないことは少し問題となるかもしれない。現時点では被シュート、反則で止めざるを得ないプレーを減らしていくことで対処していくことになるだろう。

〇愛媛FCはこんなチーム

昨年はJ3秋田を率いていた間瀬監督は現役時代に世界のフットボールに触れ、オシム氏の指導メソッドを戴くなど名将となる可能性を秘める。チーム事情もあって中堅どころを切ってしまったが、若手を獲得し大胆に再編成。全員攻撃、全員守備を体現する運動量の多さを感じられるチームに仕上がっている。
ただし、2試合で1得点に終わっているようにゴール近くで決定的な仕事をする、という特別個人戦術に優れた選手がいるわけではない。スピードのある選手は前線にもベンチにも複数名いるのでカウンター攻撃には気を付けたい。

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愛媛FCはJ2で唯一の2試合無失点チーム。運動量に裏打ちされた早いプレスに讃岐は苦しめられるだろう。チャンスの一つは愛媛にとって初アウェーであること。2試合続けてホームでの試合だったのでアウェーマッチで勝手が違うところはあるはず。そして、ちょっとした違和感を拡げていくためにも開幕連続無失点時間をとめる先制点が早い段階でぜひとも欲しい。追い上げる展開となった時の愛媛の出来はまだどこも体験しておらず、そこに弱点がある、かもしれない。
チャンスの2つ目はセットプレー。ここまでセットプレーはゴールの入った入らなかったはともかく、機能している。これを継続できるようなら、セットプレーを得点源と計算してディフェンス寄りの選手を起用しやすく、安定した試合運びができるようになる可能性がある。
ともかくは、まず1勝。勝利を掴んで目標である6位以内に入れる勝点ペースへ載せていきたい。

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