【プレビュー】1月28日、29日 B2第16節 群馬クレインサンダーズ VS 香川ファイブアローズ戦のここに注目!(1月28日 香川ファイブアローズ)

2016-17 B2 LEAGUE 第16節
群馬クレインサンダーズ VS 香川ファイブアローズ
1月28日(土) 18時 ティップオフ
1月29日(日) 14時 ティップオフ
@ヤマト市民体育館前橋

先週15節でB2リーグは丁度半分の30試合を消化。
香川ファイブアローズは10勝20敗。西地区5位、B2全体18チーム中13位となっている。
12月以降、勝率5割以上で戦い続けているものの、実のところ同一カード連勝を達成したのはB2全体最下位の鹿児島、全体ブービーの岩手の2カードのみ。
1戦目に負けても2戦目に星を取り返す一方で、1戦目に勝ったら2戦目はエナジー切れかと思わせる粘りのなさを見せ、なかなか安定して力を出し続けられない。
そこで、先週加入した坂東拓(→インタビュー)に期待したい。負けられない試合をしっかり勝って学生時代に日本一を獲った勝者のメンタリティーはチームに変化を与えるはず、と期待する。

さて、今週アウェーで対戦するのは群馬クレインサンダーズ。21勝9敗の群馬は東地区首位でB2全体で勝率が5位タイ。
他地区交流戦ではここまで中位以下のチームとの対戦が続いたファイブアローズにとって、ここで勝てるかどうかが一つの山となるのは間違いない。
群馬は交流戦に入ってから勝率を落としているが、直近で外国籍選手をチェンジ。チーム強化に余念がない。
ファイブアローズ後半戦の火ぶたは28日18時に切って落とされる。

〇香川ファイブアローズのここに注目!

坂東拓のデビューはある意味で衝撃とは遠いモノだった。
2試合で14得点をとってもおり、成績は十分。では何故、というとそこにいるのが別段特別とは思えなかったからだ。試運転というにはあまりに早い1Qからの登場もしかり、相手のチェックを試すようなタイミングを微妙に変えるシュートモーションやその前のムーブの多彩さもしかり。指示に則ったディフェンスや慌てないボール回しへの参加は堂々たるもので、気負ったり、テンションが上がるあまりに回りが見えていないなどというデビュー戦にありがちな初々しさはまるでなかった。
ドライブへのディフェンス面などスピードへの順化はブランクを感じる場面がないでもなかったが、明らかにまだ上げられるギアを一枚以上もっている選手。
急ピッチな錬成でフィジカル面に軋みがでなければ、間もなくオフェンス面ではエース格となるだろう。

〇群馬クレインサンダーズはこんなチーム

東地区で福島と熾烈な首位争いを繰り広げる群馬。ウィンターブレイクで外国籍選手を入替えた。
攻撃面で主力級の活躍ができておらず、リバウンドも今一つだったブスマをカットし、京都や長野でのプレー経験があるマーカス・カズンを加えた。安定したゴール下の支配力をもち、過去日本でプレーしていた時はFG成功率が55%程度の実績ある選手。ベテランセンターのクウソー、フォワードのケネディも得点力がある選手たちで外国籍選手はややインサイド偏重だが強力なラインナップとなった。
日本人ではともにベテランガードの根東、小淵が中心。共に30代中盤に差し掛かろうかというベテランだが、得点面では今季キャリアハイの活躍を見せている。チームから情報は出ていないが小淵は先週の鹿児島戦でプレーしていない。

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群馬の特徴をデータから整理すると3P(成功率13位)が悪く、アシスト(リーグ最下位)が少ない、オフェンスが機能しない部分をフリースロー(成功率2位)で補う攻撃パターン。そしてスローペースを基調とした、ディフェンス力(平均失点2位)が特徴のチーム。非常にはっきりとした特徴がある。
敗戦した試合では、愛媛、奈良といった中位から下位のチームからも星を落としている。どちらも多得点、多失点型で仕掛けの速い試合を得意とするチームである。実際に12月11日愛媛戦はハイペースのゲームに巻き込まれて94失点を喫する大敗をしてしまっており、このあたりに攻略の糸口はありそうだ。
よって、テンポよく3P攻撃をきめ、スティール速攻を狙うハイペースゲームの中で先手先手をうてば、群馬は勝てない相手ではない、とみる。
3Pをなるべくフリーで打ち溝口、今、ルーキーの坂東らが着実に得点を伸ばすこと、スタートからディフェンスも速い仕掛けで群馬に思い通りのスローペースゲームをさせないことが勝敗を分けるだろう。
愛媛が1勝を挙げている相手だけに、1勝1敗以上が今回香川ファイブアローズに課されたノルマとなる。

 

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