【プレビュー】Jアイス・プレーオフ開幕。初戴冠を目指す香川アイスフェローズ。(3月19日 香川アイスフェローズ)
J-ICE Play Off 2015-16
3月19日~21日
@広島ビッグウェーブ(広島市)
社会人リーグのトップカテゴリとなるJ-アイスの地域リーグ優勝チームによる日本一決定戦、J-アイス・プレーオフが3月19日~21日にかけて広島ビッグウェーブで開催される。
この、J-アイス・プレーオフという大会は、今年度で第4回で、3大会連続で北海道地区のJ-アイス・ノース代表が優勝している。今回はリーグ自体の開催が困難であった地域もあり、セントラル(中部・北陸地区)やイースト(関東地区)はそれぞれ地域推薦による出場となった。ノースイースト(東北地区)は出場を見合わせ、そして地元枠という形で、サウスリーグ、ウエストリーグ参加チーム選抜のチームが結成されて参加する。
参加チームは本大会2連覇中、J-アイス・ノース代表の「トヨタ自動車北海道センチュリーズ」、唯一の4大会連続出場チーム、J-アイス・ウエスト代表の「香川アイスフェローズ」、J-アイス・サウス優勝の「広島県選抜」、J-アイス・イーストから昨年の準優勝チーム「神奈川県選抜」、J-アイスセントラルから「長野県選抜」、そして前述のWest&South選抜の6チーム。
昨年優勝したトヨタ自動車、準優勝した神奈川県選抜がシード枠となり、19日に行われる準決勝進出チーム決定戦では、香川アイスフェローズと広島県選抜(19日15:30~)が、長野県選抜とWest & South選抜(19日18:00~)が戦う。
準決勝進出チーム決定戦で戦う広島は広島コレクターズJr出身選手が大半。国体2回戦となった青森県との対戦で得点を決めたコレクターズJr出身の柳田透冴らレベルは上がってきている。
国体等の成績から見て香川と長野県が勝ち上がるとなれば、昨年と全く同じベスト4のメンツ、同じ組み合わせとなる。
20日15時から行われる香川アイスフェローズと神奈川県選抜とは様々な大会で顔合わせしてきた因縁の間柄。
昨年のプレーオフでは5-6で、今年の国体では2-3で敗れて2連敗中。ともに先行しながら逆転を許しての悔しい負け。リベンジを狙う。
勝てば決勝進出。トヨタ自動車が勝ち上がってくれば、先週行われた日本アイスホッケー連盟会長杯準々決勝のリターンマッチ。
その時は5-3で勝利しトヨタ初打破を果たしたが、未だ優勝カップを手放したことのないノース代表のメンツにかけて必勝を期してくるはずだ。
もちろん、長野県選抜も国体で神奈川県をあと一歩まで追いつめており、実力は確か。4チームのどこが優勝してもおかしくはない。
今季のアイスフェローズには攻撃と守備のバランスがいい大高が加わったことによって、人里、袖山と3枚キャラクターの違うセンターがチームを活性化させ、作戦の選択肢が格段に上がった。パワープレーに安定感が増しているのもその影響が大きい。
不安は反則の多さ。
特にディフェンス陣の反則が目立って増えていて、失点につながっている。勝っていくためにはディフェンスをサポートするフォワードの速い帰陣、それを最後まで続けられるかカギになる。
選手層の薄さの問題は解決されておらず、勝ち上がれば連戦で体力的に苦しい戦いとはなるが、GK2人はおおむね好調、トヨタへの苦手意識を打破した今年は大きなチャンス。
香川アイスフェローズの戦いぶりに注目してほしい。
(記事:上溝 真司)