【ロングインタビュー】甲子園優勝捕手・・・そして、ここからの野球人生! 香川オリーブガイナーズ 有山裕太選手

ariyama2

高校野球、球児の憧れ「甲子園」。この夏も、熱い戦いが甲子園で繰り広げられた。「優勝」という頂点に立てるのはたった1校。熾烈な競争を勝ち抜いた者にだけ、与えられる栄誉。

「栄冠は君に輝く」

その栄冠を手にした選手が、香川オリーブガイナーズにいる---。

捕手 有山裕太 背番号42

2008年 大阪桐蔭高校が甲子園で17年ぶり2度目の優勝を果たした時の捕手である。
父親の影響で野球を始め、物心が付く前から、バットを握っていた。
「年子の弟と二人、甲子園で対決させるのが父親の夢だったんです。」
結局、父の「兄弟対決」という夢は叶わなかったが、弟も3年生の夏、甲子園の土を踏んだ。
そんな、野球一家に育ち、地元奈良の中学校から高校は大阪桐蔭高校に進む。その当時は、まだ大阪桐蔭高校の名前は有名でなく、奈良の智辯学園や天理高校、大阪ならPL学園に進学を考えていたという。しかし、大阪桐蔭の野球を実際に観て、そこに大きな魅力を感じ進学を決めた。

さて、有山選手がキャッチャーマスクを被るようになったきっかけとは?

小学校2年生の時だったか・・・チームにキャッチャーがいなかった。「誰かおらんか?」と、言われた時、「キャッチャーの付けてる防具がカッコよかったから、キャッチャーに立候補しました。」なんと単純な!と、思ったがそれが有山裕太という選手。

高校時代は、まさに練習に明け暮れる日々。23時まで練習。そのあと食事と風呂。そして洗濯をして就寝。朝は、自主的に練習。
そんな中、先輩である、現在北海道日本ハムファイターズの中田翔選手と食事当番になったり、風呂に入ったりすることがあった。
「中田さんは、初めはピッチャーをしていたので、その球を受けることがありましたが、受ける球も、バッティングも凄かった!の一言しかありません。何より、お風呂で見ると背中が【ごつい】というのが最初の印象でした。」
有山選手にとって、よほど筆舌にも尽くしがたい先輩だったらしい。しかし、誰もが注目した大先輩と寝食を共にし間近でプレーを見ていて有山選手自身も次第に「NPB」を意識し始めた。
大学に進学し、クラブチームに入団が決まっていたにも関わらずNPBを目指し、香川オリーブガイナーズへ、2013年ドラフト1位で入団する。
「もちろん自分の目標はNPB入り。そしてチームが優勝できるように貢献できるプレーをする。」と、入団当初の決意は今でも変わらない。
しかし、1年目のシーズンでは正捕手の座を掴むことが出来なかった。悔しかった。だから、冬の間には嫌いで苦手な筋肉トレーニングや陸トレを必死にやってきた。結果、今シーズンはスタメンマスクを掴んだ。

ariyama1

「自分でも成長できたと思う。一番それがわかりやすいのは、バッティング。智勝コーチに言われて、毎日ティーバッティングは欠かさない。前シーズンより、だいぶ良くなってきたと思う。」
試合中には、あまり色々と考えないでバッターボックスに立つ。その方が打率が良くなってきたという。肩の良さは、高校時代から定評があった。

「強肩」以外で、自信があるのはどんなところ?

「思い切りのいいプレーをするところ。バッティングは甘い球だと思えば、1球目から積極的に打って出る。守っては、ランナー1.3塁で暴投したら1点取られる、という場面でも、思い切って3塁に投げることが出来ます!」
オフシーズン中、チームのピッチャー全員の球を受けた。みんなとコミュニケーションを取るため、普段から野球以外の事でもなんでも良く喋っている。女房役として、ピッチャーに合わせて良いところを引き出す配球を考える。また、相手チームのデーターを取り「バッターボックスのこの選手はどんな球が苦手か」を研究している。

今、有山選手は香川オリーブガイナーズの正捕手として、まさにチームを背負っている。また、チームの要として闘っている。
ぱっと見た目の第一印象は、キャッチャーとしては小柄、そして人懐っこい感じ。
でもその実、彼の持ち味・魅力は「強い肩」「思いっきりの良いプレー」「外見からは想像できない度胸あり」というところだろうか。
有山選手の今の課題は「キャッチャーとして、その場に応じた冷静な判断をする事」
それを克服し、次のステージへ向う。

 

甲子園で優勝する!という夢は叶えた。次は、NPB入りという夢を叶えるため、有山選手はガイナーズでプレーをしている。
IL公式戦はあと1か月。残り少ないシーズンで、キャッチャーとして、そしてバッターとして自身を成長させ、アピールできるか。
注目していたい選手である。

【追記】

第96回全国高校野球選手権大会は有山裕太選手の母校、大阪桐蔭高校が、三重を4-3で破り、2年ぶり、4回目の頂点に立った。後輩の優勝を有山選手はどう感じたか・・・それは、球場に足を運んで有山選手に直接聞いてもらいたい。そして、有山選手のプレーを見て欲しいと思う。

撮影協力:
「道の駅 源平の里 むれ」
www.genpei-mure.com/
ガイナーズ、志度での試合や練習見学の帰り道はぜひここへ。駅内の「海鮮食堂じゃこや」では漁港で獲れたてのお魚料理がズラリと並び、セルフで好きなものをチョイスできます。「はまちのづけ丼」は選手たちも良く食べるオススメメニュー。

IMG_9306

記事:木村美香

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です