【インタビュー】~香川オリーブガイナーズOB選手訪問!~水口大地内野手(埼玉西武ライオンズ・育成選手)(香川オリーブガイナーズ8月14日)
「人とファンとチーム、選手・監督・コーチ、みんな大好きだった。香川は好きです」
四国アイランドリーグplus2012年シーズン『盗塁王』は、穏やかな笑顔で自身の独立リーグ時代と今を振り返った。
取材当日の8月8日は、水口選手が住む若獅子寮(埼玉県所沢市)の隣にある西武第二球場で北海道日本ハムファイターズ2軍を迎えての試合日。水口選手はス タメン出場、この日先発の相内誠投手の後方、二塁を守る。「守備は一番求められていること。エラーは絶対にしてはいけない」前日8月7日までで今シーズン 62試合に出場し、失策はわずか3つ。「香川の時よりとても成長している。捕ってからの速さや、エラーをしなくなった」と語る水口選手の顔からは自信が溢 れている。
バッティングに関しても「パワーもミート力も成長した」と言う。この日の試合に関しても「いい当たりばかりだったので、なんとかヒットにしたいという気持 ちだった」と振り返る。結果は3打数1安打。外野への大きな当たりが目立った。計63試合出場、打席数196、打数179、安打41(二塁打4、三塁打 2、本塁打1)、打率.229。
盗塁王にも輝いた『足』を生かし63試合中、盗塁を6つ決めている。「50m走は5.8秒。塁間は速くなり3.1秒くらい。確かに(独立リーグ時代と比 べ)盗塁するのは難しい。だが足自体は速くなっている。あとは投手の癖を見抜いたりするようになったらファームでも『盗塁王』を狙える」と心強い言葉が自然と出た。

今年7月17日、地元・長崎県で開催されたフレッシュオールスターに、水口選手は出場しなかったものの埼玉西武ライオンズからの推薦選手にあがった。「今年は手応えを感じている。10月の契約の時が楽しみ」と強気だ。
しかし「フューチャーズ去年行ったんですよ」と水口選手が話し始め、急に表情が緩んだ。NPBファーム選抜チーム(フューチャーズ)と四国アイランドリーグplus選抜チームの交流戦のことだ。
「やりづらいですよ。(四国アイランドリーグplusの選手達に)やじられるし、ずっと喋りかけられている。逆に緊張し過ぎて最初のバッターでエラーした (笑)西田真二監督も近藤智勝コーチも来ていた。今年は行かなくてすんだ(笑)」と笑顔でとても楽しそうに話す水口選手。こう言いながらも、今年はもう行 きたくなかったか?との問いには「今年は行ってもよかった、去年とは全然自信が違うので。フェニックスリーグが楽しみ」と。先にNPBへ上がった先輩とし ての風格を漂わせる。
元香川OGの島袋翔伍外野手(昨年現役引退)や、同じ2012年に東京ヤクルトスワローズからドラフト5位指名を受けた星野雄大捕手とは、今もよく連絡を とるそうだ。「星野さんとは(両所属球団の本拠地が)近いし、休みの日に結構一緒に食事に行く。香川時代も毎日一緒にいたので」と仲の良さは健在のよう だ。「香川の選手寮の屋上でBBQをしたのが一番の思い出。楽しかった」としみじみする場面も。

水口選手は香川OG時代の話を振りかえり始めると、自然と地元・長崎県のイントネーションが目立ち始める。それだけ気持ちが落ち着くのだろう。
一番思い入れのある選手は「酒井さん」と即答した。現在も香川OGで先発の柱を担う酒井大介投手だ。「酒井さんはセインツの時からずっと一緒」水口選手が 高校卒業後に入団し2010年に解散した長崎セインツのことだ。この時もまた九州地方独特のなまりで酒井選手の名前を挙げた。
水口選手が学生の頃から憧れている片岡治大内野手(元西武、現巨人)とも昨年一緒に二遊間を組んだ時期があり、「いちファンとして一緒にプレー出来るだけ で嬉しかった。感動ものだった。支配下になったら一緒にキャンプして下さいとお願いした」という。「まだ支配下になってないんで分からないけど」と笑った が、どこか自信と希望に満ちていた。
最後に、色紙に香川OGのファンのみなさんへメッセージを書いてもらった。「元気です」と簡単に。しかし冒頭にも書いた水口選手の言葉に全ては詰まっているのだろう。
「大地が好き」。そう思う香川OGファンも、まだまだ香川県にはたくさんいる。

(記事:喜岡 桜)
♯4SPO
