【ゲームレポート】若手の活躍でホーム初戦快勝!地元の山下が成長、新外国人ジョンソン34点。(10月11日高松ファイブアローズ)
ターキッシュエアラインズbjリーグ2015-2016 Regular season 第2節第1試合
高松ファイブアローズ95-89大分・愛媛ヒートデビルズ
@高松市総合体育館 10月10日(土)
第4Q、残り3分からスっと点差を離して、7季ぶりのホーム開幕戦勝利が決まった瞬間、会場は大きな拍手に包まれた。
MVPに選ばれたのは、地元香川県で生まれ育った山下和樹選手。「今シーズンは自分がやる」と自信ある顔つきで宣言したように、勝負所で自らボールを求め、そして決めた。
大分・愛媛の逆転を許し4点差をつけられた第3Q終了までのこり7秒、楯選手にボールを求め、放たれた3Pシュートは鮮やかにネットを揺らした。
昨年の最終盤に見せ始めていたクラッチ(勝負所に強い)シューターの片りんが花開こうとしている。
この日は日本人選手最長の37分10秒コートに立ち、チーム2位の22得点。ここぞというところでのスチール、伊藤コーチも「ディフェンスで相手にプレッシャーを掛けてくれた」といったしつこいディフェンスも光った。

もう一人の主役は、ニノ=ジョンソン選手。
開始から主導権を奪われつつあった第3Q中盤でダンクを連発。「チームにパワーを与えるのが仕事」と話すプロ1年目の選手からは闘志があふれている。
大分・愛媛の得点源、タプスコット選手とのマッチアップというハードな守備をこなしながら、自身で34得点、リバウンドも17本でダブルダブル(2項目で2桁を記録)達成。
そして、開幕節から成長したとのが顕著に見えたのは、コーチの「勝負所だと思っていたので(下げるわけにいかなかった)」といった第4Q。開始の段階でですでに4ファウルをしており、浜松戦2試合目の5ファウル退場が脳裏をよぎる中、ゴール下で存在感を発揮しながら、ついに退場にならずにプレーしきった。
山下選手は23歳、ジョンソン選手は22歳若い二人が高松を勝利へと導いた。

攻撃は選手の自主性を重んじ、ディフェンスでも試合を通してほぼずっとマンツーマン。非常に個人の能力への比重、責任が重く、フォーメーションプレー重視の昨今のbjの流れからは外れている。
bjでは異端、しかし、それでも勝っている。これでも山下選手はやりたいことの半分もできていないと言う。もし、この”走る”スタイルのバスケットを1シーズンぶれなく続けられればbjに新風を吹き込むかもしれない。そう思わせてくれる勝利だった。
ケント選手は14得点、12リバウンドでダブルダブル。さらに7アシストで回りを活かす一方でファウルで苦しいジョンソン選手をしっかりカバーした。ついでにbjでは1本も決めたことがない(昨年は打ってすらいない)3Pシュートを決めた。楯選手は10得点で2試合連続10得点以上と活躍した。
〇伊藤コーチ:
悪い出足になってしまったんですが、慌てずにできた。
3Qに入って、ゾーンディフェンスで足を止められてしまって、臨機応変にバスケットをすることができなくなったのが反省点。
山下や楯がディフェンスでプレッシャーを掛けてくれたので大分を疲れさせることができたと思う。
連動と連携をとりながらのバスケットがどれだけできるかなというところで試合に挑んでいる。
私たちはミュージカル型の試合を目指している。NGをカットして、一回一回とめる映画のようなやり方でなく、ミスが起きたとしてもアドリブでカバーして一試合トータルでみるような。
そして最終的には一対一の技術なければいけないと。練習の中できっちりとやりなさいと話をしている。
4Qで外国人選手が一人になった時間帯があったが、ケントが唇を切っていた。高田も1、2戦でプレータイムが少なくて、悔しさがにじみ出ていたのでやってくれると信頼していた。
山下は地元選手だからというのでなく、身体能力がすごく高くてポテンシャルがある。性格がやさしくて全面的に出していけないところがあるので、そこを出せるようになっていけばもっと良くなる。
-4Q、4ファウルのジョンソンをスタートから使ったことについて
外国人選手が1人足りない状況でやっているんですけれど、ジョンソンを下げてしまうと、受け身に回ってしまうのではというところが選手にもあったように思いました。
(4Qスタートが)勝負所だと思っていたので。5ファウルになったら考えよう、と。先週、彼は5ファウル退場していて、日本のバスケットに慣れていないところもあるので勝負所で逃げてはいけないと。
〇山下選手:
今シーズンは自分がやるしかないと思ってやっているので、しっかり頑張りたい。
まだコーチが求めていることの半分もまだできていない。
今日は迷いなく打てたプレーは自分で良かったと思っているし、守りで外国人選手一人でうまく守れないところをカバーしきれなかったところは悪かった、修正していきたい。練習でやってきたことを出せればチームに自分のチームに流れがくると思っていた。
今年(のチーム)は走るので、そこを見てもらいたいし、自分たちももっと楽しくバスケットができれば結果につながっていくと思う。
-シュートが打てていることについて
誰が打つと決めるのでなく、流れの中でパスがくる。コーチからのオーダーはなく、選手が自分たちで考えるバスケットをしています。
-去年と何が変わった?
メンタルが変わった。去年は先輩に頼って、頼ってというプレーだった。今年は自分が引っ張らないと負けるという意気込みで取り組むようになったところが一番変わったと思う。
〇ジョンソン選手:
チーム一丸となって戦うことができて、やるべきことをしっかりできた。
私はこのチームを愛しているし、チームに合流してからコミュニケーションをとっているし、チームメートも話しかけてくれるので、試合を通して成長していきたい。
自分の仕事は、リバウンドを取ること、チームにパワーを与えること。
1日1日目標をもって練習に取り組んでチームとして成長していけるように。
| 高松 | TEAM | 大分・愛媛 |
| 22 | 1Q | 24 |
| 24 | 2Q | 15 |
| 24 | 3Q | 32 |
| 25 | 4Q | 18 |
| 95 | 合計 | 89 |
(髙松:ジョンソン 34得点 17リバウンド、山下 22得点 3P5/8、ケント 14得点12リバウンド 7アシスト )
(大分・愛媛:タプスコット 35得点 11リバウンド、俊野 15得点、サイモン 14得点 13リバウンド )
(写真:山中大地 記事:上溝真司)



