【インタビュー】津田洋道監督・伊藤伸由コーチ④ 〜成長していくチームを目指して〜(10月2日 高松ファイブアローズ)

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成長していくチームを目指して

伊藤 速い展開の中でバスケットをする。それで、今のうちの選手ですと山下和樹(高松ファイブアローズ#24)。あの選手なんかは普通にダンク出来るんですよ。あとは、鈴木正晃(高松ファイブアローズ#22)。カツオ(鈴木正晃のあだ名)も出来る。
やはり、外国人がいたりして、ノーマークにならないとダンクに行けない、出来ないところはある。でも、そこで日本人が走っててダンクが出来たら。未だ肉弾戦にはもっとレベルが上がってからじゃないとかもしれないけれど、日本人がダンクが出来たとしたら、ウワァッッとなりますよね。

── 盛り上がりますね。

伊藤 私はダンクを増やしたいと思っています。そのダンクを増やすため、特に日本人のダンクを増やすためには、ファーストブレイク(速攻)にもっていけば、単独でダンクにいけるシーンも出来たりする。速い展開であることですね。
山下は練習中も毎日とは言わないんですけど、ちょいちょいダンクしているんですよ。今。練習試合でもちょっとトライしてダンクしてたりする。面白いバスケット出来るんじゃないのかな。
私はbjリーグはピックアンドロールが主体になっていて、ピックアンドロールからの攻撃、あの時間、ゆっくりとボールを持っている時間が気になる。玄人目線では楽しいのかもしれないですけれどね。
でも、素人のバスケットって楽しいなという子達とか、香川県のバスケットを始めた人達にとっては、やはり先ずは走る。めまぐるしい展開のバスケットに持って行ったら、楽しいんじゃないのかな。と。津田先生も監督もそれが大好きであり。北陸高校もそうであり。

── 地元の若手選手、山下和樹(香川県善通寺市出身ー高松ファイブアローズ#24)と堀田大輝(高知県吾川郡いの町出身ー高松ファイブアローズ#8)についてはどうでしょうか。

伊藤 やはり尽誠学園だし、地元の選手ということで、期待していますね。

津田 ただもっと自分自身を奮い立たすような気持ちがほしいな。

伊藤 ポテンシャルはもっていますから。
今年はね、和樹を副キャプテンにしたんです。ちょっと殻を破っていろいろ言えるようになってほしいと。そしたらプレーも変わるからって。この頃は少しずつ変わってきました。

津田 それこそプロの選手なんだから、意識をもってな。香川出身だというのを見せて欲しいし。
伊藤 堀田は練習試合の広島ライトニング戦では3ポイントシュートを決めていたんですが、思い切りがいいので。

しかし、練習ではあのなりを潜めてしまってですね。でも、あの子なりにトライしてシュート打つようになってきているし。一本立ちして自立できればもっと変わるんじゃないかと思いますね。

津田 経験やなぁ。経験が必要。

伊藤 その後の練習でドリブルミスをしてボール取られて、それで得点されそうになったんですけれど、ミスしたら下を向いてボールを追いかけなかったんですよね。
そういうところが随所にでちゃうし、周りもそれを許すんですよね。よく言えばチーム全体が優しい感じなんですけれど。なんでも言い合える感じでないと。

津田 馬鹿野郎と思わず怒鳴ったもの。高校生には怒鳴るけれど、言って良かったのかなとも思ったけど。
僕はいつも選手にも言っているけれど、言うところは言わないといけないよと。嫌われること考えていたらそんなもの全然だめだから。嫌われてもいいから正しい方向へもっていかないかんなということを言っているんです。だから、当然キツイ言葉もでるわな。

伊藤 他のスポーツを見ていても結構厳しいこと言われていますからね。そういうところを比べると、ファイブアローズ全体、少し優しいところがあるのかなとも思いますね。言うと落ち込み過ぎるところもあったり。普段の性格がとてもいいんですけれど、コートでは気持ちが切り替わってくれたら。それができてくれば、本当に素晴らしい、凄い選手になると思います。

── ファンの方々にアピールしたい部分、見て頂きたい部分などありましたら教えて下さい。

伊藤 まず、チアダンスチームのサニーアークスは是非見て頂きたいですね。どこのチアダンスよりもキレがあって素晴らしい応援をしてくれています。完成度とか本当にものすごいので。

津田 新生ファイブアローズは今までとはひと味違うチームになるんだということをみてもらいたいですね。

伊藤 バスケットはこれまでより、スピーディーでアップテンポに、連動的なチームになっていきます。今年は、新生ファイブアローズになっていくんだというところを見て頂きたいと思っています。また、清々しさを感じられるチームに。そういう部分を感じて頂けるようにやっていきたいと思いますね。

津田 そうだね。

伊藤・津田 是非、ファン、ブースターの方々がより多く、会場に足を運んで頂けるように。どうぞよろしくお願い致します。

(了)

(文・取材:大津 将平)

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