【インタビュー】「感謝と謙虚」を忘れない 山下和樹 ひたむきなうどん県の戦士(9月28日 高松ファイブアローズ)
シーズン開幕を控えた最後のプレシーズンゲーム。
9月20日、東かがわ市とらまるてぶくろ体育館でのライジング福岡との試合。新チームのファイブアローズのスターティング5のラインナップには山下和樹の名前があった。ファイブアローズ首脳陣からの期待を感じさせる起用だった。
伊藤コーチは試合中にも山下を何度も側に呼び、 「ディフェンスのブラインドを突いてボールを貰え。」など細かな指示が出された。その度にコーチの横でしっかりと耳を傾け、深く頷き返事をする。昨シーズンまでは見られなかった姿だ。
そして、新たなシーズン、伊藤コーチから言い渡されたのは、プロ2年目の選手には異例とも言える、責任あるチーム副キャプテンの任命。
この起用に伊藤コーチは「殻を破っていろいろ言えるように。そうしたらプレーも変わるから。」と期待を寄せる。
今シーズン外国籍選手の起用が2人までのルールとなり、チームが飛躍するには、日本人選手の活躍が不可欠だ。
182センチながら、練習中にはダンクをするほどの脚力を持ち、関西大学在籍時には、関西学生選手権大会で3ポイント王のタイトル、2部リーグ戦でMVPのタイトルを獲得するなど、地元香川県出身でスター選手になる可能性を秘めたプレイヤーであることは間違いない。
伊藤コーチは言う。
「和樹は昨シーズンよりも今シーズン点数をかなり取ると思うよ。」
この日のとらまるてぶくろ体育館で行われたライジング福岡の試合は、延長戦の末、ファイブアローズが破れはしたが、山下のプレイタイムは13分47秒と昨シーズンの平均の10分7秒を上回った。オフェンス時には、昨シーズン見られなかったくらい積極的にドライブで切れ込んで行ったり、自らのタイミングでシュートを放っている。
今季、高松ファイブアローズのコーチングスタッフは刷新され、山下の役割は期待のルーキーからチームでの主力になれるよう期待されているのだ。
それでも、普段出てくる言葉にはチーム全体を考えた自分の役割など、謙虚なものが多い。大切にしている言葉があるという。
「感謝と謙虚」
それは、尽誠学園の恩師である色摩監督から送られた言葉。卒業して何年も経った今でも、連絡を取ったり、会う度にこの言葉を忘れるんじゃないぞ、と言われるそうだ。
その言葉が、自らの調子が優れず気持ちが落ち込みそうな時、反対に上手くいって気持ちが浮ついている時、どんな状態であっても、どんなときでも、応援している人がいることを決して忘れるんじゃない、ということを思い出させてくれる。
プロフィール及び豆知識
山下和樹 (やました かずき)
1992年2月13日生まれ、23歳。香川県善通寺市出身。ポジションG/F。182cm/81kg。背番号24番
・愛用バッシュ、ウェーブリアルスパイダー2/黒/ミズノ
・NBAのコービー・ブライアントのプレーが憧れ。背番号は大学の時に空いていた番号。コービー・ブライアントの番号だからではない。
・今季の目標は、積極的に得点に絡む事。得点とアシスト。チームディフェンスをしながらもマッチアップの相手にやられない事。得点の目標は1試合平均10得点以上。
・好きな食べ物は、グラタン、カレー、ラーメン、スイーツ。
・オフにすることは、カフェ巡り。香川県さぬき市志度にある「ショコラショコラ」のクロワッサンがオススメ。
・プロバスケットボール選手をしていなかったら、消防士になりたかった。
・一緒にプレーしたいは関西大学で同期の日立サンロッカーズ東京の藤高 宗一郎。
・負けたくない選手は大阪エヴェッサの今野翔太。昨シーズン同じポジションでマッチアップして凄く悔しい思いをした為。
(記事:大津 将平)

