【ゲームレポート】”勝者のメンタリティを持つ”男たちは凱歌を奏す。ガイナーズCS1戦目を先勝(9月21日 香川オリーブガイナーズ)

2015 四国アイランドリーグplus チャンピオンシップ 1回戦
9月20日 18時試合開始 @レクザムスタジアム
香川オリーブガイナーズ2x-1愛媛マンダリンパイレーツ

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(甲斐選手のレフト線へのヒットで生還した松澤選手はこぶしを握り、高く跳ねた)

勝者は何をすべきかを”あらかじめ知っている”と言われる。
監督の発した「任せたぞ」という言葉、それに呼応し迷うことなくバットを振りぬきサヨナラヒットを打った甲斐選手。
試合の興奮が抜けた後ふと考え「勝ち方を知るとは?」の問いを持たずにはいられない。
西田監督はPL学園で甲子園全国制覇、広島でのNPBリーグ制覇、独立リーグでも香川で優勝を重ねている監督だ。
そして、甲斐選手は香川で独立リーグ日本一を2度経験した唯一の現役選手であり、2010年にはグランドチャンピオンシップ第2戦で試合を決めるサヨナラ本塁打を放ったクラッチヒッターでもある。
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1死から四球で出た松澤選手を2死にしてまで敢えて送った監督、それに見事に応えた甲斐選手。勝ち方を”知っている”男がいるということが、こんなにも頼もしいとは知らなかった。

そしてもう一人勝者のメンタリティを持つ男、そしてサヨナラ打の甲斐選手よりももしかしたら試合を”動かした”のは、大阪桐蔭で甲子園制覇を成し遂げたことのある有山捕手だ。

8回裏に放った、愛媛のエース正田をマウンドから引きずり下ろすことになった配球を読み切ってのホームランはすごかった。が、この試合の白眉は9回1死満塁からの2つのアウトを取ったシーン。特に、2死となってからサインプレーで一塁ランナーを刺したプレーだ。
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「本来のストレートが投げられていなかった」という松本投手が作ってしまった9回表1死満塁、絶体絶命のピンチ。失点は許されない。
9番四ツ谷をライトライナーに打ち取り2死、ベンチからの「間を置け」の指示で内野手が集まる。
普通なら打者絶対集中となるシーンで、「どうする?」と、別のオプションを有山捕手は提示する。きっとその言葉は松本投手に冷静さを取り戻させ、原口選手のいたずら心をくすぐり、結果、完璧なけん制タッチアウトを生んだ。

8回裏、9回表と有山捕手がつないだうねりが大きな波となって9回の裏、最後の瞬間へとなだれ込んでいった。

そういえば愛媛の正田も甲子園優勝投手。8回裏、同点になったシーンでまだ88球と余力があった”勝者のメンタリティを持つ男”正田を、イニング途中で下げてしまったことが愛媛にとって勝利の目をなくさせてしまったのかもしれない。

エース、エドワーズはこの試合、1回から全開の投球を見せ、140キロ台後半を連発。3回までに7三振を奪う快投で正田に対抗。しまった試合は彼が作ったといっていい。
伊東選手は2打席1安打1四球とリーグ戦時の相性の良さそのままの活躍。今後にも期待が持てそうだ。
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本日21日は試合会場をレクザムから四国Cスタ丸亀に移して第2戦を行う。
先発投手は、香川が中日派遣選手の川崎投手、愛媛は今季最多勝の小林投手となっている。20日の勝利でチャンピオンシップでの愛媛VS香川の対戦成績は香川の9連勝となった。
香川は愛媛がチャンピオンシップの呪縛に苦しんでいるうちに優勝をもぎ取る。

西田監督:
うちのパターン。投手陣が1点で抑えてね。有山のホームラン、一発がほしい時に打ってくれた。それで流れがウチに来たと。あとは9回のサインプレーですね。
最後は甲斐にかけました。バントで2アウトになったけれども、得点圏へ進めてプレッシャーをかけてね。結果的に甲斐がおいしいところを取っていった。

甲斐選手:
監督から「任せたぞ」と言われていたのでなにも迷うことなく。以下、動画

有山選手:
僕が1年目の時のチャンピオンシップは全部負けたんでチャンピオンシップで勝てたというのはすごくうれしい。
ウエス(エドワーズ)は今日はまっすぐがすごく走っていたので真っすぐを生かしてあげようと変化球を混ぜて。
ウエス自体が今日は飛ばしていくって言っていたので、どんどん投げやすいように。5回くらいからちょっとストレートが抜けだしたので、(交代は)タイミングだった。
高田に打たれたのはフォーク。実はサイン違いで、別の球を要求していたんですけれどフォークが真ん中に来てしまった。サインに悔いは残るんですが、切り替えていこうと。

-同点ホームランについて
正田さんにはシーズン中もずっと内角を攻められていて、今日も1打席目、2打席目と内角を攻められてたんで、ツーストライクまではインサイドだけを意識していました。
打ったのは内角のストレート。僕自身打球が低かったのでフェンス直撃くらいかなと思っていたんですけれど、「うわっ、入った」って驚きました。

-9回ツーアウトのサインプレーについて
(ベンチからの指示?)
違います。ぼくと原口さんと松本が高田さんがバッターボックスに入ったときに「どうする」と相談して(決めました)。
ベンチからは間をあけろという指示だったので集まって。その時に「一発勝負賭ける?」と相談しました。
タイミングは僕がサインを出すので松本と原口さんには「見といてな。」と。3球目、うまくいきました。

向こうのエースの正田さんが投げる試合で勝てて、乗っていけると思うんでこの勢いで明日も勝って2勝にしたい。

松本投手:
自分の本来のストレートが投げられていなかった。肩に力が入りすぎていたのもあって納得いく球は行ってないと最初のバッターに投げた時思っていた。四ツ谷に打たれた当たり(ライトライナー)も打ち取ったというものでなかったので、ラッキーにラッキーが重なったという。バックに助けてもらった。
9回のけん制サインプレーは、実戦でも何度もつかっているものだったのでいつも通り。
(愛媛も)僕みたいなタイプのピッチャーは完全にバッターと勝負してくると思うだろうから、いい形でおわれたかなと。流れが変わるならああいうプレーかなと。

今日は自分の仕事を果たせていなかったので自分の課題を明日に向けて修正していきたいなと思っている。

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
愛媛MP 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 7 0
香川OG 0 0 0 0 0 0 0 1 1x 2 5 0

勝投手:松本(香川)
負投手:東風平(愛媛)
本塁打:有山 1号

(記事;上溝 真司)

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