【ゲームレポート】勝利は来季への第一歩。チームの成長・結束とベテランの背中と。(3月22日 香川アイスフェローズ)

2014-15 ASIA LEAGUE J-ICE Play Off 3位・4位決定戦

香川アイスフェローズ 4-3 長野県選抜
@新横浜スケートセンター 3月22日

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アイスフェローズ、2014-15シーズン最後の闘いJ-ICEプレーオフは、J-ICEセントラル代表の長野県選抜に今選手のハットトリックなどの活躍で4対3の勝利で締めくくり、昨年と同じ3位を死守した。

この日は、スタートの陣容から違っていた。
最初のフェイスオフに並んだFWは大日向選手、黒岩選手に、・・・ベテラン今選手が入っていた。これまでそのポジションは人里選手が務めており、PP(パワープレー)、PK(ペナルティキリング)や負傷などによるスクランブルを除けばほぼ初めてFWの組み合わせをいじってきた。
更に次のシフトからは、シリーズで出場機会がなかった池内選手、浜田選手(大学生、国体強化選手)がFWとして、辻選手がDFとして次々と出場してきた。
「最後の試合、若手の選手たちに経験を積ませたいし、チームとして勝ちに行きたかった。」と北川監督はいう。
出場した選手も期待に応え、ディフェンスに駆ける。出場した時間で役割を果たした。
今年1年、他の大会でも露呈し、このシリーズでも顕著であったチームの弱点は、試合出場メンバーの少なさに起因する、終盤、勝負所での選手のリソース(スタミナ・集中力)枯渇にあった。
跳ね返され続けたベスト4の壁を突破するため、香川アイスフェローズはどこかで何かを変えていかなければならない。来季へ、変革への一つ目の布石がこの日打たれた。

そして、その若手選手たちのお手本で、壁となる存在はこの日ハットトリックを決めた今選手のようなベテラン。今選手はプレイヤーコーチとなった今季「チーム全体を見るというところではできていなかった部分もある。」と反省するが、この日の3得点はいづれもゴール前でいいポジションをとり、泥臭く挙げたもの。まだ経験の浅い若手選手には共に氷に上がり、技術を学び盗みその背中に追いついてもらいたい。
そして個の成長と、集団の成長が目に見えるものとなったとき、香川アイスフェローズの前にタイトル獲得のチャンスがやってくる。

北川監督コメント:
1ピリ、2ピリとあまりいい状況ではなかったけれども我慢して。最後3ピリに点を取ってくれたので良かったです。
(2ピリのペナルティが重なったところについて)
スティックチェックが厳しく取られるようになっていたので、それをしっかり押さえてと。
(今日出場した選手たちについて)
今シーズン中々出していけなかったので、今日の試合はセットに混ぜて出場やったんですけど、(若い選手たちにも)経験を積ませていかなけれなならないというところもあって。
それに今日はチーム全体で勝ちに行きたいというところもあって。よく頑張ってくれたと思います。急に試合に出てという状況も簡単にプレーして守りも頑張ってくれて。
(今季を振り返って)
満足できる国体、会長杯、プレーオフと大会はなかったですし、タイトルには届かなかったですけれど、まあ来シーズンにつながる試合で終われた思います。
今シーズンもこれで終わってしまいましたけれども、来シーズンまた新しいチームで頑張って行きますので新しいチームも応援して頂けたらと思います。

ゲームベストプレイヤー獲得の今選手:
厳しい試合になるのはわかっていた。チームがまとまって勝てて良かった。
レッドブル2本飲んで気合入れていたので、決められヨカッタです。
3点の中では3点目のディフレクションが一番気持ちよく決められました。
(プレイヤーコーチとしての1年は)
チーム全体を見れてなかったんでその辺はちょっと反省する部分もある。
個人的には、国体もあまり調子が良くなくて、会長杯、西日本、ときてJアイスで結果が出せたので。
守りのところ、勝っていても慌ててパックのところばかり気にしているところが残っているのでチーム全体でやっていこう、と。4位とかでなく優勝したいので。
個人的に(MVPを)取れたことはうれしいし、チームが勝ったことはうれしい。(この遠い横浜まで駆けつけてくれた)ファンの皆さんの応援もあったのでね。応援ありがとうございました。

(記事:上溝真司)

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