【ゲームレポート】香川オリーブガイナ ーズ、6年6度目ぶりの四国IL総合優勝!ソ ツない攻守で日本独立リーグ・グランドチャンピオンシ ップへ!(10月3日 香川オリーブガイナーズ)

四国アイランドリーグplus2018チャンピオンシップ 第4戦
愛媛マンダリンパイレーツ 2-3 香川オリーブガイナーズ
@坊っちゃんスタジアム 10月2日(火)
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(TOP写真:西田監督は香川で5度目となる総合優勝の胴上げ。)

第1戦は2対1で競り勝ち、第2戦はドラフト有力候補・妹尾 克哉(神戸国際大附属高・2年目)のサヨナラ安打により3対2と大逆転で愛媛マンダリンパイレーツにホームで連勝を飾り、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに「最後の1勝」を求めて乗り込んできた香川オリーブガイナーズ。
ただ、台風24号の影響で2日順延となった10月2日の第3戦では0対4の完敗に終わり、10月3日、ガイナーズの2勝1敗で第4戦となった。
愛媛右腕・四戸、ガイナーズ左腕・箱島 章矢(駒澤大・2年目)の予告先発で始まった試合は、四戸が4回表まで1四球のみの無安打投球を演じれば、箱島も3回裏一死一・三塁のピンチでは本人いわく「無双状態に入った」スイッチ切り替えで連続三振奪取(写真)。中盤まで0が並ぶ展開となった。
試合が動いたのは5回表。ガイナーズは一死から古巣との対戦に燃える6番・白方克哉(松山商高・リーグ4年目香川2年目)が四球を選ぶと、第2戦で同点打の中村道大郎(日本体育大・2年目)がチーム初安打。さらにこれも古巣との対戦となった岡本仁(PL学園高・リーグ3年目香川2年目)が二塁内野安打で続いた一死満塁から9番・井戸川祐太(ルートインBCリーグ埼玉武蔵ヒートベアーズ練習生・3年目)が左飛。白方が激走・ヘッドスライディングで先制のホームを奪い取った。
すると、西田監督はすかさず継投に移行。5回裏一死からはシーズン終盤からセットアッパーに転じた右腕・石田哲也(ベースボール・ファースト・リーグ06BULLS・3年目)を投入し、愛媛の目先を交わし、5回裏・6回裏も三者凡退で切り抜けた。

するとチャンピオンシップの行方を左右する「次の1点」が7回表、ガイナーズに入る。チャンピオンシップ好調の先頭打者5番クリス(中央学院大・3年目)が左前安打で出塁すると、白方が送りバント、中村が安打で続いた一死一・三塁から、岡本の三塁ゴロでまず1点。さらに井戸川の中前打で中村が生還し3点目。100人近くが詰めかけた三塁側応援席からは大きな歓声が上がった。
しかしその裏からは「僕も粘りに驚かされた」(河原純一愛媛監督)愛媛の猛攻が始まる。7回裏は4番・ペレスの右翼線二塁打などで得た無死二・三塁からガイナーズ遊撃手、妹尾が巧く処理した内野ゴロ2つで2点を奪い、2対3とすると8回裏には3四死球を奪って二死満塁。打者はペレス。ガイナーズは絶体絶命の窮地に陥った。
ここで西田監督が告げた4番手は……。すでに翌日第5戦の予告先発が発表されていた原田宥希(滋賀・高島ベースボールクラブ・4年目)。「投げるつもりでいた」ガイナーズの絶対的エースはペレスを一塁ゴロに仕留めピンチ脱出。最終回も一死から連打を浴びるも、愛媛の9番・1番を連続三振に取って、右腕を突き上げる。それはガイナーズ6年ぶり6度目の総合優勝が決まった瞬間であった。
西田監督、近藤智勝コーチ、天野浩一コーチ、そして日本プロ野球史上初の女性社長優勝を飾った三野環代表取締役社長を胴上げするなど、「アウェー」坊っちゃんスタジアムで喜びの時をひとしきり過ごしたガイナーズ。それが終わると愛媛応援団「愛勇会」からこんなコールがかかった。
「日本一を四国に持ってきてください!」と。
ルートインBCリーグチャンピオンシップでは福井ミラクルエレファンツを3勝1敗で下し、2年ぶり4度目の王者に輝いた群馬ダイヤモンドペガサスとの初対戦となる「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2018」(3戦先勝方式)は、10月7日(日)に香川県高松市のレクザムスタジアムで第1戦、10月8日(月・祝)に香川県丸亀市のレクザムボールパーク丸亀で第2戦をいずれも18時30分から開催予定(予備日は10月9日(火)レクザムボールパーク丸亀、10月10日(水)レクザムスタジアム)。

そして10月13日(土)の3戦目以降は群馬県前橋市の前橋市民球場に場所を移し、ガイナーズは8年ぶり3度目の独立リーグ日本一へ邁進していく。

香川オリーブガイナーズ監督・選手コメント
<西田 真二監督>
箱島がしっかりゲームを作ってしのいでくれた。愛媛は粘りのイメージがあったし、終盤にそれを出してきたが、石田・又吉でつないで最後は原田で打たれたら仕方ないと思っていた。
久しぶりの総合優勝。「総合優勝」ということに価値があるし喜びもひとしおですね。
愛媛との力は本当に紙一重だった。でも「至誠天に通ず」という言葉もあるけどチーム一丸になって優勝できた。選手たちは本当によくやってくれた。
グランドチャンピオンシップは四国アイランドリーグplus代表としての責任もあるけど、選手たちには楽しんでやってほしい。私自身も久しぶりにカラバイヨ(群馬ダイヤモンドペガサス・元高知ファイティングドッグス)とも対戦できるし楽しみにしています。緒方(孝市・広島東洋カープ監督)に負けないように頑張りますよ!

<キャプテン:三好 一生捕手>
後期は苦しいシーズンでしたが、年上の先輩方はじめ周りの皆さんに助けてもらって、最後はいい方向でチャンピオンシップに臨めました。それと応援の力。第1・2戦では多くの皆さんに来ていただいたし、いい雰囲気を作ってもらった。この優勝はファンの皆さんと一緒につかんだ勝利です。
グランドチャンピオンシップは群馬ダイヤモンドペガサスもウチと初対戦なので、しっかり相手の様子を見ながら自分から崩れることのないようにして、アイランドリーグplusラウンドで先勝できるようにしていきたいです。

<チャンピオンシップMVP:原田 宥希投手>
ファンの皆さんにはお待たせしてしまいましたが、やっと勝てました。(予告先発予定だった)明日のことは考えず、今日は投げるつもりでいた。8回を0に抑えられたことが大きかったです。グランドチャンピオンシップははじめての経験なので、楽しんで投げたいです。

愛媛MP VS 香川OG 四国アイランドリーグplus2018チャンピオンシップ 第4戦 香川 3勝1敗0分
 
 香川OG
愛媛MP

勝投手:石田(香川OG) 1勝
負投手:四戸(愛媛MP) 1敗
セーブ:原田(香川OG)2セーブ
香川オリーブガイナーズは6年ぶり6度目の総合優勝
チャンピオンシップMVP:原田 宥希(香川OG)
チャンピオンシップ敢闘選手賞:ペレス(愛媛MP)

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