【ゲームレポート】「堅守速攻型讃岐」復活気配も 後半立ち上がりの1点に泣き、 J2・22位を抜け出せず。2018J2リーグ第18節 カマタマーレ讃岐vsFC岐阜(6月11日 カマタマーレ讃岐)

2018年6月10日(日)2018明治安田生命<J2リーグ第18節
カマタマーレ讃岐0-1(前半0-0)FC岐阜
得点:岐阜:古橋 亨梧(後半5分)
Pikaraスタジアム 14:03K.O
 (記事:寺下 友徳)

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(写真:メインスタンドのサポーターがタオルマフラーを回して鼓舞する中、戦いに向かう北野監督)

6月10日(日)・2018明治安田生命J2リーグ第18節。前節、アウェイでの大宮アルディージャ戦ではFW佐々木 匠の2アシストにより、今季初の複数得点をあげ2-2のドロー。J2最下位の22位は変わらないものの、5連敗を止めたカマタマーレ讃岐は、6月6日(水)の天皇杯2回戦・横浜FC戦(0-2で敗戦)に続く、ホーム・Pikaraスタジアムで、前節まで22チーム中8位と、初のJ1昇格も視野に入れるFC岐阜と対戦した。

J2残留を現実的に見据えなければならない状況に立ち、5月20日・ホームでのヴァンフォーレ甲府戦からは「割り切って」(北野 誠監督)堅守速攻型にスタイルを切り替えたカマタマーレ讃岐は、この試合でも4-4-2でまずはブロックを形成し、奪った瞬間に木島徹也、佐々木 匠の2トップがFC岐阜守備網をかく乱する戦い方を志向。結果、前半は得点こそ奪えなかったが、17分には佐々木 匠がCKから直接ゴールを脅かし、43分にもCKのこぼれ球をDF岡村 和哉が決定的シュート。守備陣も前半アディショナルタイムにファインセーブを見せたGK清水 健太を中心に集中し、スコアレスで後半へと折り返す。

後半5分、均衡を破ったのはFC岐阜であった。カマタマーレ讃岐DFアレックスとの競り合いを制したFW山岸 祐也が右サイドを独走。最後はフリーで待っていたFW古橋 亨梧がリーグ戦6試合連続ゴール。「練習をしてきた中でスカウティングも含め想定内だったにもかかわらず、後半立ち上がり、ああいう形で失点してはしんどい」と指揮官にため息をつかせる失点で、試合の流れは一気にFC岐阜へと傾いた。

 

しかしカマタマーレ讃岐は、その後も守備をベースに速攻で対抗し、後半22分にはアレックスの左クロスからあわや同点の場面を演出。さらに終盤には途中出場のFW原 一樹、FW重松 健太郎が次々と決定機を作り出し、後半37分、40分、42分、44分。そしてアディショナルタイムに入ってもゴールまであと少しのところまで迫った。

ただ、最後までゴールネットを揺らすことができず。試合はタイムアップ。「やろうとしていることは表現できているし、ネガティブにならず続けていきたいが、結果が欲しいところで出せないことが情けないし、サポーターに申し訳ない」キャプテンのMF高木 和正の試合後コメントがすべてを言い表していた。

そんなカマタマーレ讃岐の次節は6月16日(土)19時より熊本県熊本市東区の「えがお健康スタジアム」でロアッソ熊本と対戦。Pikaraスタジアムでのホームゲームは、6月23日(土)・18時キックオフのファジアーノ岡山戦「マルナカPresents瀬戸大橋開通30周年記念ダービー」となる。これまで数々の名勝負を繰り広げてきた両チームだが、21位・愛媛FCとの勝ち点が3に開いたカマタマーレ讃岐にとっては、まさに正念場。堅守速攻型を一撃必殺型に深化させ、今度こそホーム初勝利をつかみ獲る。

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