【ゲームレポート】 重松健太郎、狙い通りの先制点!カマタマーレ収穫多き勝ち点1(4月29日 カマタマーレ讃岐)
2018年4月28日(日)2018明治安田生命J2リーグ第11節
カマタマーレ讃岐1-1(前半1-0)アビスパ福岡
得点:讃岐:重松 健太郎(前半13分) 福岡:ドゥドゥ(後半43分)
Pikaraスタジアム 14:03K.O
(記事:寺下 友徳)
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(前半13分・先制点を決めたカマタマーレ讃岐FW重松 健太郎(中央))
4月28日(土)2018明治安田生命J2リーグ第11節。
前節、アウェイでの徳島ヴォルティス戦では実に21本のシュートを浴びながら、MF永田 亮太があげた虎の子の1点を守り切り、「東四国クラシコ」並びに四国勢からJ2参入5年目での初勝利。今季2勝目で順位を20位まで上昇させたカマタマーレ讃岐は、ホーム・Pikaraスタジアムで前節まで22チーム中5位と、2014年以来のJ1復帰を見据えるアビスパ福岡と対戦した。
この日のカマタマーレ讃岐は、今季初スタメンのMF渡邉大剛をはじめとして、攻守にアグレッシブかつクレバーなプレーを披露。そして、前半13分。カマタマーレ讃岐に美しい先制点が生まれる。
敵陣に少し入った位置で渡邉からボールを受けたのはMF佐々木 匠。アビスパ福岡DFラインの乱れを見逃さす、左足から必殺スルーパスを供給。そこに反応したのは「動きながらタイミングを計っていた」FW重松 健太郎であった。
「(ゴールに)流し込むイメージで」打った左足ゴロシュートがゴールマウスに到達すると同時に湧き上がる大歓声。その後も、28分にFW木島 徹也が決定的なシュートを放つなど、アビスパ福岡を内容でも上回ったまま前半を折り返した。
後半はやや押し込まれる場面も多くなったものの、組織的な守備をベースにカウンターで相手を脅かすカマタマーレ讃岐だったが、後半43分、ブルーの壁にわずかなスキが生じてしまった。
「これまではFKを遅らせることができていたのに、詰めが甘かった」(MF岡村和哉)この日再三相手が仕掛けていたFKからのクイックプレーに対し、わずかに反応が遅れると、最後はアビスパ福岡FWドゥドゥがペナルティーエリア左からカーブをかけて逆サイドネットを揺らすGK清水健太も脱帽の同点ゴール。アディショナルタイムには途中出場のMF西 弘則が相手GKと1対1になりかかるシーンもあったが、シュートは撃ちきれず。試合は1対1のドローに終わった。
試合を動かしていたのは間違いなくカマタマーレ讃岐の側だっただけに、「ホーム初勝利をあげられず、ファンやサポーター、選手に対して申し訳ない」と北野 誠監督も悔恨の表情。とはいえ、4月は1勝3分と負けなしで終えたこともまた事実。勝ち点も10に積み上げ、反攻への準備は着々と整いつつある。
そんなカマタマーレ讃岐の次節もPikaraスタジアムでのホームゲーム。5月3日(木)15時キックオフの横浜FC戦で、チームは同日開催される「丸亀お城まつり」のメイン会場・丸亀城のように、堅牢かつ美しさを兼ね備えるサッカーで、待望のホーム初勝利をつかみ獲る。