【プレビュー】4月28日・4月29日 B2リーグ第30節 青森ワッツvs香川ファイブアローズ(4月27日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B2 LEAGUE 第30節
青森ワッツ VS 香川ファイブアローズ
4月28日(土) 18時 ティップオフ
4月29日(日) 14時 ティップオフ
@三沢市国際交流スポーツセンター
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2017-18シーズンも残り5試合。19勝目を挙げて昨季の勝利数と並んだB2全体15位のファイブアローズは前節奈良に引き続き勝率下位(全体16位)のチームとの対戦、青森ワッツ戦となる。奈良との対戦では、2試合ともロースコアでファイブアローズの狙う試合をしながら、シュート成功率が上がってこず1勝1敗にとどまる。
結局、どこまで行ってもシュート成功率の問題が付きまとうシーズンとなっているが、あきらめずにどういう形で締めるかが大切だ。
今週対戦する青森ワッツは、愛媛と似た高得点(全体5位)・高失点(全体最下位)のチーム。前節がその愛媛との対戦だったのだが、110-121(愛媛の勝利)で両チーム合計231得点、NBAもかくやのリーグ記録を叩き出して見せた。
得点でいえば青森がおよそ10点(70.8対80.7)多くとり、失点でいえばファイブアローズがおよそ10点(75.7対85.1)少ない。分かりやすく「盾」と「矛」の対戦となっている。

〇香川ファイブアローズのここに注目!

先週は端的に言えばレジーのシュートが決まらずに競った展開となった試合だった。
FGの成功本数と得点は21日3/14で10得点、22日は5/16で14得点。3Pは2日で0/10と全く決まらない。少なく見積もってあと2本決まっていれば連勝だったわけだ。
ちなみに2試合連続で15得点以下といえば、第4節広島戦(10月21、22日)まで遡る。奈良の極端なまでの「レジーさえ止めれば」ディフェンスはある意味では正しかった。

だが、そうであるならほかの選手が点を取ればいい。
21日はレジーをおとりに石川と木村が2人で合計14本のフリースローを貰い、22日は安部が3Pを4本ヒットさせて得点を稼いだ。レジーからの攻撃が止まった時の手詰まり感は若手の積極アタックで解消されつつある。
あとは”成功率”。レジーのワンマンアタックと同等程度の得点効率をほかの選手が常時叩き出せるようであれば、今のディフェンスならそうそう負けることはないのだが。
前節は帯同しながらDNP(出場せず)だった高田の状態が気がかり。いるといないで大きくチームの質が変わる選手だ。

〇青森ワッツはこんなチーム

3季目の佐藤信長HCを2月でカット。以降を青森出身の北谷稔行氏へバトンタッチした。3×3選手が最終キャリアのHCのもと、もともと強かった攻撃志向がより強くなり、勝つときは100点越えの豪快な勝ち方をするチームとなっている。
得点源は調子に乗ったら1試合30本近く打つ3P。會田圭佑、下山大地、バローンは4本以上は打ってくるし、成功率も高い。
勝てない原因はリバウンドリーグ最下位に代表されるインサイドにある。フォワードのジャクソンはサイズとスピードがなく、シュートはうまいものの、はまらないと打開できない。更に、センターのバートンは前節愛媛戦でテクニカル、アンスポーツマンライクファウルを犯したため、3試合の出場停止中。
バローンはスマートでシュート力は高いが、重さが足らず激しいポジション争いはしないタイプ。日本人にもめぼしい190㎝以上の選手がおらず、明らかな弱点となっている。

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攻めの青森、守りの香川、アウトサイド中心の青森、インサイド中心の香川とチームカラーが好対照。
基本は香川ペースで進むと思われる。編成上バローンがレジー、クウソーの高さと重さがあるツインタワーを一人で対応せねばならず、本来のクオリティーを維持できないとみるためだ。ただし、割り切って青森が完全にクイックリリース一辺倒になってくると、話が変わってくる。
3Pの打ち合いなどはファイブアローズにとって下策の下。ファーストアタックをしっかりとストップすること、相手がどれだけ急ごうとレジー、クウソーの強みを生かして高確率の得点を狙うことが必要。もちろん、インサイドへのパスが狙われていることも想定しておかなければならないだろう。
木村は昨季會田にスターターを奪われてしまい、苦しみを味わっている。自信は取り戻せたし、場所は地元青森。リベンジの時がきた。

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