【インタビュー】アイランドリーグ史上初の三冠王へ。ガイナーズ、クリスの挑戦(4月23日 香川オリーブガイナーズ)

4月22日、レクザムボールパーク丸亀では乱打戦が繰り広げられた。
9-8で香川オリーブガイナーズが福岡ソフトバンクホークス3軍に辛くも逃げ切り勝ちをしたわけだが、この試合まででは13戦23失点だった鉄壁の投手陣がもちろんガイナーズの金看板であったので、ガイナーズとしては苦い試合だった。
ただ、登板過多ぎみの「勝利の方程式」の二人、バットをすり抜け変化する魔球を操るリチャードソン、サイドから140キロ後半の剛球をコーナーへ決める三振製造機、原田の継投で5失点は開幕以降ここまで自責点0で来ていた二人だけに責めることはできない。

投手陣を助けたのは、こちらもチーム打率がリーグで群を抜いて快調な状態の打線だった。
とりわけ、クリスの2安打4打点は不動の四番打者にふさわしい活躍。6回は1死二・三塁で追い込まれてからライトへ痛烈な二塁打。7回には2死一・三塁からセンターの頭を弾丸ライナーで超えていく三塁打でそれぞれ2人の走者を還した。
前日の4月21日には待望のチーム第1号ホームランを打ち、22日終了時点で打率.385、打点11は共にリーグ首位の成績。この日の2本が示すように昨年は見られなかった右中間方向への強打は、近藤智勝野手コーチも「昨年から右方向へホームランを打つために練習をしてきたことが、ようやく形が見えてきている」と目を細める。
昨年あった調子の上がり下がりをクリアし、クリスは過去誰もなしえなかったIL史上初の三冠王と、独立リーグ界の怪物カラバイヨ(元高知・オリックス、現群馬プレイングコーチ)が残したシーズン18ホームラン越えを目指す。

ー絶好調?
ぼちぼちです。

ー右方向、センター方向へ強い打球が打てている
あれは冬場にやっていた、ポイントを近くするっていう。右腕を右脇から離さずに打つっていうのができた打球だと思います。本当はあれがフェンスを越えてくれればってところなんですけれども、感覚的なとこと、すごく右腕で押し込めた感覚がありました。
今年は先っぽに当たる打球が減りました。

ーホームランを20本打つと宣言していましたね?
スタートしては良くなくて、つまづいた部分はあったんですけれど。つまることが多いっていうのはあるんですけれど、昨日ホームランを打てたり、今日の打球だったりちょっとづつよくなってきている感覚はあります。ホームランを打てないっていう心配はしていないです。

ー相手の投手からのピッチングは変わったか?
インコースがすごく増えましたね。ちょっと構えを変えて、それがまたうまくいっていると思います。

ー昨年は調子の良しあしがあった。
技術的な話なんですけれど、調子が悪い時は左膝の開きが早かったというか、そういうのがあって。今年は悪くなる前にチェックする項目があって、早く早く修正っていう意識です。

ー四球が選べている。
変化球を追いかけてのミスショットは減ってます。ポイントを近づけた分だけボールが引き寄せて見れていると思います。

―今年よくなった原因を一つ、最重要な項目は。
修正能力がついたと思うんです。ちょっとおかしくなったり、おかしくなる前に修正、修正で形を取り戻すこと。

ー目標は?
三冠王を見てます。今二冠ではあるんですけれど、焦らず、焦らないで練習してきた結果ホームランも出たので。このまま最後まで行って、20本打って三冠王取りたいと思います。

 

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