【ニュース】ファイブアローズ、アウェー奈良で惜敗。痛かった高田の欠場、見せられた集中力の差(4月22日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B.LEAGUE2部 第29節1試合目
バンビシャス奈良 78-75 香川ファイブアローズ
@ならでんアリーナ 4月21日(土)
(記事:上溝真司)

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香川ファイブアローズは今季54試合目となるアウェー奈良での試合を75-78のスコアで落とし、18勝36敗となった。勝った奈良は15勝39敗となり5位ファイブアローズと6位奈良とのゲーム差が3まで縮まった。

3月はじめに古傷を痛め、その中で奮闘していた高田を衛藤HCはベンチには入れたが最後まで試合へは出さなかった。
54試合目にして初めてのDNP(出場せず)だった。香川にとっても5位を確定させたい重要な局面で温存せざるを得ないほど、ということなのだろう。

試合は、立ち上がりにミスを立て続けにしてしまった筑波がペースを失い、レジーは3Pラインへもダブルチームに来られるほどの集中チェックに会い、高田もいない中で攻撃が機能不全に陥った。大澤がミドルでなんとかつないだものの苦しい流れ。

そして、奈良戦では前回もそうだった3Pが異様に決まる。
2Qには5本中5本、3Qには3本中2本決まる。1、4Qを抜き出せば2/9、この時間帯だけが奈良のフィーバータイムだった。

4Q、スターターが苦しむ中で木村、クウソー、石川のベンチメンバーが試合を救った。
4Qには徹底マークでシュートよりパスに切り替えたレジーからクウソーへのアシストを皮切りに、木村のドライブからの捌きも冴え、石川もフィニッシャーとしてシュートを決めに行った。過去奈良で練習生に過ぎなかった石川を相手に、奈良の主力中の主力がターンオーバーを犯し、ファウルで止める様は痛快でもあった。このQだけでファイブアローズは10アシスト5スティールを奪ってフロアを支配。
ただ、反撃は遅かった。
2Q終了間際以降の最少得点差75-77となったのは、試合終了僅か25秒前。最後はレジーのスリーが外れて、試合は終わった。

ポイントゲッターであるネパウエ、小松、本田を平均以下に抑え、逆にインサイドを6割決めてフリースローを2倍以上となる35本も勝ち取り、奈良の主戦場である2Pエリアでは勝利したものの、3Pを同じ17本打ちながら9本決めた奈良に対し、ファイブアローズは3本しか決められなかった。その差だけだった。
12月の試合もそうだったが、奈良との試合ではゲームメイク自体で負けることはないながら、3Pとフリースローの決定率の差で落としてしまう。3Pを5割以上決めた奈良の選手たちの集中力をほめるしかないが、「あれが入っていれば」で落とす試合はあまりに勿体ない。屋台骨である高田がいなかったにしても、この試合は勝つべき試合だ。

石川はチームトップの11得点3スティール、木村は8得点5アシスト3スティールの活躍。レジーは10得点10アシスト7リバウンドとトリプルダブル(主要3部門で二ケタ)まであと少しだったが、3Pが0/6で当たりが来ず。徹底マークにあったにせよ、「あれが入っていれば」の1本は確実にレジーのものではあった。

本日14時から行われる2戦目では是非とも奈良を上回る集中力、決定力で圧倒してもらいたいところだ。

奈 良   香 川
16 1Q 16
26 2Q 19
22 3Q 19
14 4Q 21
78 合計 75

(香川:石川 11得点3スティール、ウォーレン 10得点10アシスト、クウソー 10得点9リバウンド )

(奈良:ドラード 19得点、樋口 12得点、澤岻 11得点5アシスト )

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