【プレビュー】3月10日・11日 B2リーグ第22節 アースフレンズ東京Zvs香川ファイブアローズ(3月10日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B2 LEAGUE 第22節
アースフレンズ東京Z VS 香川ファイブアローズ
3月10日(土) 18時 ティップオフ
3月11日(日) 14時 ティップオフ
@大田区総合体育館
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先週の信州戦の連敗は、秋田が実践して見せた「レジー・ウォーレンの潰し方」を見事になぞられての敗戦でもあった。
急激な成長を見せてきた大澤歩、木村啓太郎、石川智也らガード陣もそれぞれ得意とするプレーを読まれ、苦しさがプレーからにじむ。
停滞を突破するためには読めていても対応できないレベルにまで質を上げていくしかない。指導陣にはそれを待っている節もある。
40試合が終わり、残りは20試合となった。勝率5割までとなると、14勝6敗というペースが必要になる。ここが正念場だ。

今週対戦するアースフレンズ東京Zは中地区6位ではあるが、16勝24敗はファイブアローズと一緒。若手が頑張り、チームを引っ張っているものの、外国籍選手で苦労。1月にはエヴァンスを加え3月、フィリピンのプロリーグからシンミオンバウアーズを獲得するなど意欲的。
ファイブアローズ連敗ストップへのポイントを整理する。

〇香川ファイブアローズのここに注目!

この6連敗中特に目立つスタッツは、レジーの出場時間だ。
6試合で30分を切ったのは2試合、約37分、35分、34分をそれぞれ記録するなどほぼ休憩なく試合に出る状態が続いている。ではその直前の5連勝中は?30分越えは1試合のみで、その1試合は12月30日、延長戦までもつれた福岡戦。連敗中は端的にオフェンスが上手くいかなくなってレジー頼みとなり下げることができない時間が長かったが、逆に連勝中は他の選手が出場していてもオフェンスが成り立っていたともいえる。現在では相手はスカウティングし、攻撃のパターンを読み、レジーに苦手なプレーをさせてくる。
各日本人選手には相手の読みの先を行く工夫が必要だ。1対1に特化してシュートセレクションで高い集中力が見られるようになっている筑波は、信州戦で2試合続けて14得点と15本以上のシュート試投、シーズンを通しても1試投当たりの得点期待値が0.93と壁を乗り越えつつある。
トレードデッドラインを超え、各チーム残り試合の戦力はほぼ確定。誰かのさらなる劇的な成長がなければ、戦力補強を行わなかったファイブアローズは徐々に次年度へと動きがシフトしていくことになる。
ベテランのレジー一人に勝敗を背負わせていては来季へも希望がない。選手にとっても来季の契約を取る、というところでいえば、他チームから注目されるスタッツを残せているのは前述のレジー、筑波と高田まで。「俺を使え」というのがコート上で伝わってくるくらいでなければ見ている側もつまらない。

〇アースフレンズ東京Zはこんなチーム

東京Z最大のの特徴は日本人選手の質の高さにある。
ガードの柏倉、西山はそれぞれ30分以上出場、4本以上のアシストを挙げながら得点効率も悪くない平均点の高い選手。フォワードの高山は優れたディフェンダーとしての評価に加え、海外を経験したことで得点力も上がっている。
選手たちの年齢も若い。柏倉は22歳で西山や高山も30歳以下、古牧、村越といった24歳以下の選手たちも突き上げ激しくアピールしている。
では、なぜ勝てないかというと、外国籍選手に頼らなすぎるリバウンドの弱さ。リーグで下から2番目のリバウンドについてはディフェンスシステムによるところも大ながら、競り負けも多く、ボールへの集中力が高いとはいえない部分がある。
今回獲得したバウアーズはリバウンド獲得力が強い選手でもあり、噛み合ってくれば上位と伍するポテンシャルはある。

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先週対戦した信州と勝敗成績は似通っているものの、性格が大きく違う。ディフェンス偏重で終盤体力のキツイところで競り負けることが多い信州に対して、よく決まる3Pを中心に破壊力あるオフェンスはあるものの淡白さが目立ち、劣勢になれば簡単に点差を許す東京Z。ディフェンスの粘りが生命線のファイブアローズにとってやりやすいのは断然に東京Zだろう。
参考になるのは先週の奈良2戦目。奈良は前半に激しいディフェンスで17得点に抑え込むと、ゾーンディフェンスに頼りがちな東京Z守備網を3Pで攻略した。高い3p成功率を誇るのは筑波、高田に加えて、大ベテランの堀川で彼らの活躍は不可欠。
若手の局面打開力で成長が見られるか、ここまで2ケタ得点が1回しかない堀川の3Pがどこまで得点を上積みできるかが、勝敗のカギとなる。

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