【プレビュー】12月8日・9日 B2リーグ第11節 香川ファイブアローズvsバンビシャス奈良(12月8日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B2 LEAGUE 第11節
香川ファイブアローズ VS バンビシャス奈良
12月8日(金) 19時 ティップオフ
12月9日(土) 14時 ティップオフ
@フレトピアホール

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金沢武士団との試合を落とし、ファイブアローズは7勝12敗の西地区5位。熊本がのぼり調子で、福岡も負けない。下位相手の取りこぼしが出てきている愛媛、ヘッドコーチ交代で混乱の中にある広島も5割ラインは死守していて、上位へ食い込みたいファイブアローズにとって厳しい結果。
一方で光明もある。一時離脱し日本人トップの得点力を見せていた筑波が短い時間ながら復帰。たとえ短い時間であっても相手を置き去りにするスピードあるプレーが見られるのはうれしい。

対する奈良は開幕1勝1敗の後10連敗から1勝して6連敗中と低空飛行が続く。10月28日・29日の対戦では2戦とも10点差以上をつけてファイブアローズが快勝している。

〇香川ファイブアローズのここに注目!

バスケの華、3Pシュート。インサイドの外国籍選手が得点源のファイブアローズにとっても、ディフェンスを広げるために必須の攻撃に違いはない。
ここまで最も3Pで得点を挙げているのは、レジー・ウォーレン。1試合平均4.7本を放ち、1.7本を決める。成功率も36%と合格点。最も成功率が高いのは、復帰を果たしたばかりの筑波で40%。続いて出場時間を伸ばしてきたベテラン堀川が37.8%、短い出場時間ながら集中したプレーを見せる地元の星、安部が37.5%、木村が34.3%と得点効率的によいと言える1/3(シュート1本当たり1得点以上の期待値)を5人がクリアしている。
昨年シーズン終了時点で1/3をクリアしていたのは坂東とモーガン(シーズン試投数が6しかない)だけだったことを考えても、格段のレベルアップを果たしている。
また、レジー、筑波、木村とゴール下やスラッシュを担うプレイヤーの成功率が高いのも特徴。B1を知る堀川にはさらに安定してシュート本数を伸ばしていってもらいたいところ。
インサイドの負担が増えている高田も本来からいえば30%超が期待できる実績があり、不調の近にも飛躍のきっかけをつかんでもらえれば、チーム力が上がってくるだろう。

〇バンビシャス奈良はこんなチーム

「良くも悪くも3Pのチーム」がバンビシャス奈良だ。リーグ最下位タイながら、3Pの成功率がチームで37%と優秀。これはリーグトップの数字だ。
ではなぜ成績が伸びないか?試投数がダントツに低いのだ。1試合平均16.6本はリーグ最少とちぐはぐ。
喜久山が49.2%、寺下が47.1%と驚異的な成功率を挙げている3Pだが、打たなければもちろん入らない。他のチームにとってアウトサイドディフェンスが非常につきやすく、守りやすいことが成績からも見て取れる。

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衛藤HCにとって前職だった奈良の選手たちのスカウティングは難しくなく、また、オーソドックスなチームメイクをするパブリセビッチHCと奈良の現有戦力もミスマッチ。何らかの形で再編は避けられないだろうが、それは今ではない様子で勝っておかなければいけない相手だ。
奈良が20本前後、あるいは以上の3Pを打つような展開となれば、ファイブアローズがディフェンスで何らかの不具合がある状態といえ、黄色信号。ゴール下勝負が多くみられ、奈良の方にターンオーバーが頻発しているようだと安心して勝利を見ることができるだろう。

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