【ゲームレポート】2017明治安田生命J2リーグ第6節「カマタマーレ讃岐vsFC湘南ベルマーレ」マッチレビュー(4月3日 カマタマーレ讃岐)
2017年4月2日(日)2017明治安田生命J2リーグ第6節
カマタマーレ讃岐3-0(前半3-0)湘南ベルマーレ
得点:前半4分・原 一樹、前半19分・エブソン、前半31分・原 一樹(PK)
Pikaraスタジアム 14:03K.O
天候:晴、弱風、気温17.8℃、湿度42% ピッチ:全面良芝、乾燥
試合時間:90分
主審:野田 祐樹 観衆:2,983人
(写真・記事 寺下 友徳)
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(前半19分こぼれ球を詰め2点目を決めたエブソンに駆け寄るカマタマーレ讃岐の選手たち)
ここまで2017明治安田生命J2リーグ5試合を終え、0勝3分2敗。得点5の反面、失点7が響き、22チーム中20位に甘んじているカマタマーレ讃岐。過去2試合ではいずれも惜しい引き分けに終わっているホーム・Pikaraスタジアムでの第6節の相手は、昨年までJ1。ハードワークとアグレッシブさを前面に出す「湘南スタイル」で前節まで4勝1分無敗で首位を走っている湘南ベルマーレである。
ただし、キックオフからアグレッシブさを前面に出したのは北野 誠監督が「今週は湘南ベルマーレに対する映像も3回見せて、『十分やれるよ』ということを伝えた」カマタマーレ讃岐であった。まずは前線からのプレッシングで湘南ベルマーレから自由を奪うと、迎えた前半4分には右サイドFW西 弘則のスローイングを受けた元・湘南ベルマーレのMF馬場 賢治が「気合が入っていた」意気込みを示すダイレクトクロス。そこに突如出現したは4試合ぶりのスタメン起用となったFW原 一樹。
「相手GKは僕が見えていないと思ったので、そこから入っていった」相手GKの手の先で合わせたヘディングが決まり、カマタマーレ讃岐が先制。2017年シーズン・エースの期待を担う原の今季初得点と、3月21日、馬場に第二子となる長女が誕生したことを祝うゆりかごダンスに、スタジアムの熱量は早くも沸点に達する。
混乱する湘南ベルマーレを尻目にカマタマーレ讃岐の攻勢は続く。前半19分に左CKを得ると、こぼれ球をサイドチェンジなど効果的なパスを連発していたMF渡邉 大剛が再びクロス。ここでルーキーDF中島 大貴が相手DFと競り合ったこぼれ球を右足で詰めたのはエブソン。ここまで守備ラインで好プレーを続けてきたともに190センチ、「讃岐山脈」センターバックコンビの連携で2点目を奪った。
そして3点目は再びこの男。前半31分、相手のミスパスを拾った原は約20メートルをドリブルした後、ペナルティエリア内で相手DF3人を前にしても臆せず侵入。これがPKとなり、自ら決めて3-0。攻守にパーフェクトな展開で前半を終えた。
後半、一気に2選手を交代させ反転攻勢に出ようとする湘南ベルマーレ。しかし、カマタマーレ讃岐イレブンは冷静だった。固い守備で相手の攻撃を受け止めると、攻撃ではカウンターを徹底。惜しくも得点はならなかったが、「どうしても0に抑えたかった」(GK清水健太)ミッションも達成。左SBに起用された高木 和正などの奮闘も光り、カマタマーレ讃岐は3-0で湘南ベルマーレを下し、待望の今季初勝利を獲得。順位を14位にあげると同時に、8得点7失点で得失点差も「プラス1」とした。
ちなみに敵将の曺 貴裁監督はカマタマーレ讃岐に対してこうコメント。「(元湘南ベルマーレの)馬場や永田(亮太)もクリーンに戦い、ボールを追いかけていた。あの気持ちは学ばないといけないし、軍配は彼らにあった。素晴らしい戦いから学ばせてもらった」。
このような誇るべき戦いを通じ、「次の試合に向かって準備する」(北野監督)尊さを学んだカマタマーレ讃岐。次節は、4月8日(土)愛知県名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムで14時からキックオフとなる昨年までJ1の名古屋グランパス戦。Pikaraスタジアムでのホームゲームは4月16日(日)13時から昨年初のJ1参入プレーオフで決勝進出を果たしたファジアーノ岡山との「瀬戸大橋ダービー」となる。上位キラーの真骨頂を発揮し、「6位以内」への足掛かりを作ることを大いに期待したい。
