【ゲームレポート】2017明治安田生命J2リーグ第2節「カマタマーレ讃岐vsFC町田ゼルビア」マッチレビュー(3月5日 カマタマーレ讃岐)

2017年3月5日(日)明治安田生命J2リーグ第2
カマタマーレ讃岐2-2(前半0-1)FC町田ゼルビア
得点:後半37分・仲間 隼斗、後半45分+1分・馬場 賢治
Pikaraスタジアム 13:04K.O
天候:曇、無風、気温17.2、湿度40% ピッチ:全面良芝、乾燥
試合時間:90
主審:清水 修平 観衆:4,806

(写真:後半37分、同点となるゴールを決めた仲間隼斗)
カマタマーレ讃岐の明治安田生命J2リーグ・4年目のシーズンがいよいよ開幕。昨年は22チーム中19位に終わった終わった悔しさを糧に今季目標を「6位以内」と高く掲げたチームは、2月26日(日)にえがお健康スタジアムでロアッソ熊本に1対2と惜敗した開幕戦に引き続き、Pikaraスタジアムでのホーム開幕戦を前年7位のFC町田ゼルビアを迎え戦った。

 

昨年より明らかに数を増したバックスタンドB席から響き渡る新チャントや選手個人チャント。再びカマタマーレ讃岐のある生活を待ち望んでいたサポーターの声援を受け、前半キックオフと同時に選手たちはエンジンフル回転。2分に左サイドに流れたFW木島 徹也からパスを受けたMF仲間 隼斗がゴールに迫ると、3分には木島徹也が決定的なシュート。
これは相手GKの美技に阻まれたが、昨シーズンはギラヴァンツ北九州で16得点をマークし、この試合がカマタマーレ讃岐での初先発となったFW原 一樹や、横浜FCから加入した右SB市村 篤司などが、昨年まで4シーズンカマタマーレ讃岐に在籍したDF藤井 航大の背後にある「ラインが高いことでできている広大なスペースを突いていく」(MF渡邉 大剛)ミッションを確実に遂行した。

ただ、後半20分過ぎからはFC町田ゼルビアに押し込まれる場面が多くなり、前半45分には左サイドを崩されついに失点。前半は1点ビハインドで折り返した。
後半は「失点の原因がはっきりしていたので、引き締めて反転攻勢できた」(GK清水 健太)カマタマーレ讃岐が徐々にペースを握り返す。そして迎えた後半37分、歓喜の時が訪れる。

ボランチ高木 和正が蹴った右CKを相手GKが弾き、それを拾った左SB西 弘則がペナルティーエリア前の仲間 隼斗にマイナスパス。「優しいパスをくれたので押し込むイメージでリラックスして打てた」右足ミドルシュートがついにFC町田ゼルビアのゴールネットを揺らし、Pikaraスタジアムからは大きな歓声が上がった。

さらに攻勢を強めるカマタマーレ讃岐。後半45分を回り、アディショナルタイムに入った直後に再び得た右CKのクリアボールをファーサイドで待っていたのは、「今日はゴールを決める予感があった」途中出場のMF馬場 賢治。抑えた左足ダイレクトボレーが逆サイドネットに低い弾道で突き刺さった。メインスタンドで、バックスタンドで突き上がる両腕と拳。鮮やかな逆転劇である。

しかし、試合はこれでは終わらなかった。ラストプレーのFC町田ゼルビアCK。混戦の中から放たれたシュートは無情にもカマタマーレ讃岐ゴールに転がり、2対2のドロー。「お客さんが来ていただいた中、勝利できなかったことは残念」(北野 誠監督)。今季初勝利はお預けとなった。

試合後、FW原 一樹はあえてこう言い切る。「最後はあってはならない失点。勝ち点を失った要因を厳しく突き詰めてやっていきたい」。「6位以内」を目指すために為すべきことは何か。カマタマーレ讃岐は、Pikaraスタジアムでのホーム連戦となる3月12日(日)14時キックオフの第3節・愛媛FCとの「北四国決戦」で、その進むべき道を証明する今季初勝利を獲りにいく。

 

 (写真・記事:寺下 友徳)

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