【インタビュー】香川オリーブガイナーズを去る7人のサムライたちの声。(11月16日 香川オリーブガイナーズ)

11月8日に間曽晃平、ウェスリー・エドワーズ、板倉寛樹、3名の退団が発表され、退団選手は合わせて8名となった。
プレーの場を探し野球を続ける者、野球とは違う世界で新しい人生を切り拓く者、それぞれ香川オリーブガイナーズを経由地として選んだサムライたちは可能性を探して旅立つ。

11月14日に行われたBCリーグのドラフト会議で早速板倉は新設球団の栃木ゴールデンブレーブスから指名を受けた。
香川を離れてもガイナーズでの経験を糧に更に成長し、それぞれの人生で成功を収めてくれることを祈る。

以下に退団選手のコメントを掲載する。(※エドワーズのみ未取材、50音順)

板倉 寛樹(外野手 所属:1年 佐野日大高校出身、元富山サンダーバーズ)
2016年成績:打率.284 176打数50安打 23打点 3本塁打
itakura

ガイナーズは1年と決めていたので、1年で(NPBへ)行けなければ去るつもりでした。自分で思っていた成績が出せなかったこともありますし、もっとできたはずと反省しています。
チャンスで打てなかったし、ホームランできる球はあったけれども仕留められなかったし、(ホームランの)数字が上がっていれば、クリンナップで使ってもらえたはずだし、打点も挙げられて優勝できたと思う。
(ほかのリーグと比べて)
四国ILは他のリーグと比べてまっすぐに力のある投手が多かったですね。1シーズンの中に(北米遠征で)中断期間があったり、毎日試合をするリーグでやってきたので、そういう経験がなくて、1シーズン通して思ったプレーをするのが難しいところはあったと思います。また、若い選手が多く、引っ張っていかなければならない(立場)というのを感じました。
(今後について)
野球を続けていくのは間違いない。現実的にNPBを目指せる場所を目指します。海外は今は考えていないですけれど、何処か必要としてくれる球団を探します。
(ファンの皆様へ)
1年間、ガイナーズファンの皆さんに応援して頂けて有難かったです。変わらず四国IL並びに香川オリーブガイナーズの応援をよろしくお願いします。

 

伊東貴行(内野手 所属:2年 流通経済大学出身、元ガスワン(軟式))
2016年成績:打率.242 186打数45安打 14打点 12盗塁
itou

ガイナーズに来るときに2年と決めていたので。それで、2年(プレー)してみて上にはいけないなぁという気持ちが強くなってきたから・・・。
力不足、独立リーグでというよりかはNPBの2軍などとの試合の中で通用する選手になれるかというところで、力の差や体格の違いとか、技術の差という部分で、例え3年目をここにいて野球して、自身最高の成績を出せたとしても自分がそこでプレーするイメージがわかなかったという感じ。精神面なども含めて強さが足りなかった。
(ガイナーズでの野球とは何だったか)
学生やアマチュアの野球と違って、お金を(出して)もらうファンに喜んでもらうことが前提という野球は初めてだったので、自分とファンとの係わりについて考える野球を知りました。
1年目は自分のために野球をやっていたところがあったけど、2年目はそういった周りとの関係や、若手に声をかけるとかチームの中での役割を考えながらのシーズンでした。
(今後について)
就職するつもりです。野球は離れることになると思う。まずは社会人として1人前になっていきたい。
(ファンの皆様へ)
2年間応援して頂いてうれしかったですし、日本一になる、そこへ貢献できればよかったんですけれど・・・。最低限のことはできたかなと思います。残った選手たちはいい選手たちなので応援よろしくお願いします。

 

太田圭祐(投手 所属:3年 倉敷工業高校出身、元ショウワコーポレーション)
2016年成績:防御率2.89 登板37試合 2勝0敗1S
ohta

今シーズンのはじめにこの1年と決めていたので、迷うことなくやめることができました。来年はない、と思っていましたから。
決めたことに対して、(それに反して)もう一年、もう一年とやっていく自分が嫌だったですし。
(ガイナーズでの選手生活とは)
試合前の準備の大切さとか、メンテナンスの大切さとか。後期けがをしてしまったのは痛かったし、そんな中でも頑張らないといけなかったけど、甘かった。
NPBの世界で活躍できるような選手はもっと激しい使われ方をするだろうし、そんな中でもトップレベルのプレー(の維持)ができなかったらいけない。
でも、中継ぎをさせてもらって失点したこともあったけで2試合続けて崩れるようなことはなかったと思う。自分ではそこはよくやれたと思う。
投げているうちに(コントロール良くという)持ち味を出していけるようになったし、人間的にも成長することができた。
(今後について)
野球はしないと思います。地元の企業で就職するつもり、仕事一本で頑張って行こうと思う。
(ファンの皆様へ)
3年間ガイナーズでやってきてピンチの時も応援を送ってくれて、(マウンドの上で)よく聞こえたし、嬉しかったです。打たれてお見送りのときもガンバレって声をかけてくれて。
ベストなパフォーマンスを(1シーズン通して)見せたかったけど・・・。
来年は球場へ応援に来ます。見かけたら、僕と一緒にガイナーズを応援してください!

 

竹田隼人(投手 所属:4年 四国学院大学出身)
2016年成績 防御率2.58 登板17試合 1勝2敗0S
img_3693

本当は去年で最後のつもりだったんですけれど、(故障から)復帰した年というのもあって納得できるほどできなかったし、1年通して野球をやってみたいという思いがあってもう一年やってみようと。だから、良くても悪くても(NPBにいけない限り)今年でやめるつもりだった。
そのつもりで取り組んだんですけど、結果がついてこなくて。でも自分の力は出した、出し切った。でも波が激しくて(悪い時にうまく抑える術がなかった)。僕の実力はここまでかなと。
(四国学院で4年、ガイナーズで4年)
香川県には(親族がいて)ゆかりがあって、四国学院へきて大学で4年、ガイナーズで4年。
四国学院を卒業した時は、独立リーグのこととかほとんど知らなくて、ガイナーズに来て独立リーグのレベルの高さに驚いたのを覚えています。ガイナーズでの野球は野球の奥深さを知ったというか。週に4、5試合してその中でいかに結果を出して、出し続けるか?NPBに近く(てとおい)環境のなかでやり続けることの難しさ。
ファンの人や、スポンサーの人がいないと成り立たないものということを知ることができたし、野球以外のこともたくさん学べた4年間だった。
(今後について)
野球は続ける気はなくて、一般社会人を目指すつもり。広島へ帰ろうかと思っています。
(ファンの皆様へ)
4年間、実際のところ2年間ホームで投げることは少なくて、それでもガンバレという声援に背中を押されて、応援のおかげでここまでやってこれました。
本当にありがとうございました。

 

田中真澄(投手 所属1年 三重中京大出身、元06ブルズ)
2016年成績 防御率11.25 登板2試合 0勝1敗0S
tanaka

退団を決めた理由はいろいろあるんですけれど、故障がやっぱり大きいです。難しかったし、苦しいことは多かったんですけれど、ガイナーズにいる以上、NPBを目指してというモチベーションでやらなければいけないんですけれど、それが持てなくなって。とにかく苦しかったです。
イベントなどはいい経験をさせてもらったし、楽しかった。
(今後について)
軟式野球での就職を考えています。肩は回復していますし、軟式だと負担は(公式と比べて)少ない。せっかく回復したからそれを無駄にしたくないし、野球を完全にやめてほかに何かというのはまだない。野球はどんな形であれ続けていくつもりです。
(ファンの皆様へ)
2試合でしか投げられなくてチームに貢献できなかったんですけれど、声をかけてくれて、故障中もまってるぞと投げられるようになるまでガンバレと言い続けてくれたことはすごく感謝しています。
それに応えたかったけれど、できなくて。感謝しかないですね。
(テレビでも取り上げられた女性との関係は?)
別れたみたいな印象で言われるんですけれど、(おつきあいは)続いています。応援してくれているし応援しています!

 

野崎太志(内野手 所属:1年 名古屋商科大学出身、元アークバリアベースボールクラブ)
2016年成績 打率.105 19打数2安打 4打点
nozaki

年齢もありますし、ケガも(退団の理由で)あります。自分の思うようにいかず、リハビリが多くて気持ちの部分が大変でした。納得は行ってないですけれど、使ってくれた監督に感謝してます。
(この成績が)自分の実力だと思いました。ケガしてしまったことも実力の一部ですから。
つらいことは多かったですけれど、いろいろ学べて充実した1年にはなりました。
リハビリに取り組んで一度は諦めかけたけれども復帰するまでやると取り組めたことは次に生かしていけると思う。
(今後について)
地元企業での就職をめざします。野球からはすっぱり抜けるつもり。心残りはありません。
(ファンの皆様へ)
結果を残せなかったですけれど、応援してくれてありがとうございます。来年もガイナーズの応援をよろしくお願いします。

 

間曽晃平(投手 所属:1年 神奈川大学出身、元新潟アルビレックスBC)
2016年成績 防御率3.18 登板29試合 4勝6敗0S
maso

ガイナーズでは1年という覚悟で来たので、NPBに行けなかった以上は退団することは僕にとって難しい決断じゃなかった。
もう一度環境を変えたいというのが一番の気持ちだし、なるべくなら残り少ない野球選手として過ごせる時間を地元の見知った人たちに見てもらいたいという気持ちもある。
どういう環境になるかまだわからないけれど、野球を続けていくための決断です。
(ガイナーズでの野球の感想)
違った環境に来たことで、北米遠征やフェニックスリーグの選抜チームに加えてもらうことができ、貴重な経験をさせてもらったと思う。香川はすみやすかったし、よくして下さる方もいたのでそれもいい経験だったと思います。
求めているところがかみ合わなかったというか。もう一度スピードへの挑戦に真剣に取り組んだことは悪かったとは思わないし悔いもないけれど。でも、結果が良かったり悪かったり持ち味の安定したピッチングが出せなかったのは残念だし、もっとできたという思いはある。
(ファンの皆様へ)
1年間という短い間でしたけれど、様々サポート、応援が有難かったです。香川を去るのは寂しく思いますが、どこかで野球は続けていきたいと思っていますので、もし移った先で頑張っていいピッチングができていたら応援してくれたら嬉しく思います。ありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です