【ゲームレポート】嗚呼無情アローズ12連敗 明暗を分けたビッグショット(12月28日 高松ファイブアローズ)
ターキッシュエアラインズbjリーグ2014-2015 Regular season 第13節第2試合
高松ファイブアローズ76ー77島根スサノオマジック
@高松市総合体育館 12月28日(日)

歓喜に沸く青と溜息に沈む黄。
試合後には島根と髙松ブースターがお互いの健闘をたたえ合うエール交換。
しかし、髙松にとって『その瞬間』はあまりにも残酷だった。
試合終了まで41.4秒。
髙松74−74島根
髙松の攻撃。ライオンズからワッツそして左ローポストのパケットへとボールが入り、パケットが反転しながらゴールを決める。髙松逆転。
髙松76−74島根
守っては、必死のディフェンス。藪内とパケットでメリエックスを囲みトラベリングを誘う。
残り10秒。
髙松の作戦は攻撃で時間を使いギリギリのタイミングでシュートを狙う。
ライオンズのシュートが外れる。島根60秒タイムアウト。
残り7秒。
島根、高田がコートサイドからボールを入れる。チャップマンからボールを受けたメリエックスが3ポイントラインの外からシュートを放つ。
ボールがネットを揺らす。
髙松76−77島根
残り0.7秒
何が起こったのか一。島根ブースターの万雷の拍手、メガホンを叩く音、歓声。
髙松が最後のタイムアウト。
一縷の望みに賭ける。
サイドからボールを入れて、触ると同時にシュートを狙う。
宙を舞ったワッツがシュートを放つ。放物線は短く、リングがボールを弾く。
試合終了のブザーが空しく響いた。
この島根の決勝シュートに迷いは感じられなかった。
この島根の最後の決勝点となる森山HCの指示は、
「最後のシュートに関しては、彼(メリエックス)が決めたモノ。デザインプレーした中で二人(チャップマン、メリエックス)狙ってて、オンツー(外国籍選手がコート上で二人プレーする)の状況だったので、体力的にもジョー(チャップマン)も4つ(ファウル)やってましたし、延長になったらしんどいなというところで。2点でも良い。という指示は出していました。最後は選手に任して、良かったかなと思います。メリエックスのオプションはインサイド入っていくか、ポップアウトするか。彼にどっちでもいいよ、と。2点でも良かった。ファウルもらってフリースローでも、と。山本もフリースロー入りますし。そこも狙いつつ。ジョー・チャップマンも3ポイントがあるし。そうやって選手の特徴を見た中でです。5秒くらいあったので、キャッチアンドシュートでなくて良かったので、しっかりボール入ったあとで考えなさいというところで。選手の判断で出来る選択肢は与えてるので、その中で彼らが選択して3ポイントだったという結果です。結果外れて負けてたとしても、チームとして打ってる分なので、僕の中では悪くはなかったです」
終盤に一点差を争う様な展開で今シーズンなかなか勝ち星をあげられない。
昨シーズン、格上の滋賀、大阪、新潟、沖縄など終盤に大きな山場を作り、勝ち星を上げる試合が出来ていたチームだったはずだ。
しかし、終盤競る展開に、またか。大丈夫だろうか。まずい。そんな空気がブースターを含め高松チーム全体に漂う。

今シーズン、前半戦終わって、チーム平均得点が76.1得点(西地区6/10位)で平均失点が82.8失点(西地区9/10位)としている。
(2014/12/29時点-参考資料http://www.bj-league.com/teamrank.php)
西地区で中位の得点能力とで下位の守備力となっている。
前半戦を終え、やはり、岩手や秋田といった得点力の高いチームとの対戦、インジャリートラブルで苦しんでいるものの、ディフェンス面での課題が浮き彫りになっている。
強い鉾を手に入れても、弱い盾では不安がつきまとう。脆い盾は、相手にいつでもゴールを奪えるという自信を植え付ける。ノーガードの打ち合いの様な戦い中、チームがぶれてしまえばノックアウトされてしまうだろう。
昨シーズン見せた様なブースターの気持ちを揺さぶるプレー。
ダーティーワーク(身体を張ったプレー)、リバウンド、ベンチを含めた盛り上がりを待っている人も多いはずだ。『エアカガワ』ことダンカー、ワッツ、藪内、パケット、得点力のある頼もしい仲間が加わり、堀田、山下、期待の新人もいる。昨シーズンのディフェンスの土台から上乗せ出来れば本来のアローズらしい試合が期待出来るはず。

レギュラーシーズン折り返しとなる残り26試合。今シーズン最後の風景は何処に立っているのだろうか。ブースターはアローズの巻き返しの機会を首を長くして待っている。
藪内選手のコメント
「こんな状況でまた応援して下さいとは正直言いにくいし、言葉を軽く言うつもりはないですが、僕たちも26試合どんだけ負けても、絶対最後までやりきらないといけないし、今日もそうですけど、色んな形で応援して下さる人がいると、僕も正直勝ちたい。
自分も勝ちたい。こうやって応援してくれる人がいますし、こうやって勝ちたいという気持ちが沸いてくるので、情けない試合は絶対したくないですし、失礼な試合も絶対したくないので、自分たちは約束するので、なかなか見に来て下さいとは言いにくいんですが、正直それをお願いしたいし、なんとかこの髙松という一つの括りで、僕たちは選手ですけども、こうやってメディアの方が居るし、ブースターがいるし、スタッフも、ボランティアの方も沢山いるんですけども、なんとか一つの組織として、まず、新年一つ連敗をとめれるようにするので来て下さい。是非。応援よろしくお願いします」

Q 髙松 ー 島根
1Q 27 ー 19
2Q 15 ー 13
3Q 19 ー 24
4Q 15 ー 19
合計 76 ー 77
(髙松:ライオンズ 19得点 、ワッツ 17得点 、パケット 16得点、藪内 13得点 )
(島根:チャップマン 20得点 、メリエックス 13得点 )
(記事:大津将平 写真:山中大地)
