【ゲームレポート】香川IF今季最終戦、ゲームウィニングショット戦で長野を降す。香川アイスフェローズJアイス・プレーオフ3年連続3位。(3月22日 香川アイスフェローズ)
第4回Jアイス・プレーオフ 3位決定戦
香川アイスフェローズ 4-3 長野県選抜
(延長同点のためGWS戦による決着)
@広島ビッグウェーブ 3月21日(月・祝)
20日に行われた準決勝で敗れた香川アイスフェローズは21日に行われた3位決定戦で長野県選抜と対戦。
延長戦でも決着がつかずゲームウィニングショットの末、4-3のスコアで長野県選抜を降し、一昨年、昨年と同じ3位を死守した。
立ち上がりから香川が押し気味に試合を進め、長野はカウンターを狙う展開。
第1ピリオド終了間際の19分4秒に失点し、0-1となる。
第2ピリオドは今年好調のパワープレーが決まる。7分過ぎにパワープレーを迎えると昨日の雪辱を期す石井はするするとゴール前に潜り込むと、ゴール前で今からのグッドパスを叩き得点。
さらには12分手前でつかんだパワープレー中にやはり昨日ペナルティを受けて大事な時にリンク上に居れなず悔しい思いをした、宇正も叩き込む。2-1。
いい流れを得たかに見えたが、このピリオドも終了間際に失点して2-2の同点で第3ピリオドへ。
第3ピリオドは香川も長野も疲れが見えて戻りが遅くなり、オープンな攻撃が続きピンチとチャンスの連続。
8分11秒、人里が左サイドを抜け出すと、長野ディフェンスが遅れ、前田がフリーで走りこむ。人里はそれを見逃さず、スピードあるセンタリングに前田はスティックを伸ばす。長野キーパーのパッドの上を抜き再びリード。
だが、第3ピリオドも2分を切ってから失点。同点になってしまう。
延長はどちらかといえば香川がミスから危険なカウンターを貰ったが、GK鈴木が捨て身のセーブで守り抜いた。
GWS戦では、20分+5分を戦って荒れた氷に両チームのスケーターは悪戦苦闘。また両GKも集中していてなかなか決まらない。
両チーム6人ずつが外して迎えた香川の7番目はGWS2回目となる人里。フェイントでキーパーに膝をつかせてさらに倒れるまで引き付けてから打ったシュートは角度がない中、しっかりと枠をとらえた。
最後は長野の7人目を鈴木が止めてゲームセット。クロスゲームを制した。
北川監督は「今日は立ち上がりに点を取られたけれども、我慢して(守れて)、パワープレーで2点取れたので練習してきたことが表現できたかなと。(パワープレーは今季の中で)一番いい形でした。
GKのタカシがよく頑張ってくれたし、7人全部止めてくれた。人里もよくとった。」と試合を振り返るとおり、GK鈴木の堅守が光った。
今年1年を振り返ってどうだったか?の質問には、
「準決勝が残念だった。楽に試合を進めたかったんですけれど、2年連続、国体でも神奈川と当たってるんですけれどすべて1点差で落として、相性が悪いというか。今季は接戦が多かった。それで接戦をものにできない。1点差のゲームを落とすのはメンタルだったり、そのほかだったり足りない部分があるということ。そんな中で、(日本アイスホッケー連盟)会長杯で今まで勝てなかったトヨタに勝てて、選手たちは自信になったと思うし、そういうホッケーがいつもできれば。応援ありがとうございました。」と気持ちは来年へ向いているよう。
香川アイスフェローズ2015-16シーズンの試合プログラムはこれで終了。Jアイス・ウエスト11連覇と西日本社会人最強は維持したものの、国体では2回戦で準優勝の神奈川県に、会長杯では準決勝で優勝した釧路厚生社に、そしてプレーオフではやはり準決勝で神奈川県選抜にと接戦を落としてなかなかベスト4を突破できない。
これまでとの違いは、国体はともかくとして会長杯、プレーオフともに連戦の最終戦となる3位決定戦で勝ったこと。選手層の薄さに起因するスタミナの問題は、大高の加入と猛練習で改善されてはきている。
チームスタッフによるとすでに数名が次年度香川に加わることが決定しているとのことで、さらなる飛躍が期待できそうだ。
P 香川 - 長野県
1P 0 - 1
2P 1 - 1
3P 2 - 1
OT 0 - 0
GWS1 - 0
合計 4 - 3
(石井、宇正、前田 1得点)
(記事:上溝 真司)