【ゲームレポート】レクザムPresentsJリーグプレシーズンマッチinさぬき「カマタマーレ讃岐vs鹿島アントラーズ」マッチレビュー(2月15日 カマタマーレ讃岐)

2016214日(日)【ゲームレポート】レクザムPresentsJリーグプレシーズンマッチinさぬき

カマタマーレ讃岐1-2(前半1-1)鹿島アントラーズ
得点:前半2分・エブソン
Pikaraスタジアム 1304K.O
天候:晴、強風、気温16.1、湿度56% ピッチ:全面良芝、水含み
試合時間:90
主審:池内 明彦 観衆:5,469

PHアップ用

(前半2分先制点を決めたカマタマーレ讃岐DF30エブソンを祝福する選手たち)

2016年の明治安田生命J2リーグ開幕を14日後に控えた2月14日(日)、昨年12勝15分15敗・30得点33失点・16位のカマタマーレ讃岐は、ホーム・Pikaraスタジアムでの「レクザムPresentsJリーグプレシーズンマッチinさぬき」において、昨年はJリーグヤマザキナビスコカップ3年ぶり6度目の優勝を果たし、明治安田生命J1リーグを5位で終えた鹿島アントラーズと対戦した。

1993年のJリーグ創設メンバー。過去、J1リーグ優勝6度、天皇杯優勝4度を誇る鹿島アントラーズに対し、カマタマーレ讃岐はキックオフから積極的な攻撃を展開する。前半2分に左CKを奪うと、水戸ホーリーホックから加入したMF馬場 賢治はゴール中央へ正確なボールを供給。そこにフリーで走りこんだDFエブソンが頭で合わせゴールネットを揺らす。名門クラブ相手の強烈な先制パンチにPikaraスタジアムのボルテージは早くも沸点に達する。

その後も2点目を狙うカマタマーレ讃岐。前半6分にはFW木島 徹也がカウンターから抜け出しシュート。続く10分にはJFL(日本フットボールリーグ)のHonda FCから加入したDF砂森 和也の蹴った右CKに再びエブソンの頭。これらは惜しくも枠を外したものの、元日本代表のGK曽ケ端 準、MF小笠原 満男や、先日のアジア最終予選でリオ五輪出場を大会優勝で決めたU-23日本代表のDF植田 直道らスター集団相手に彼らは「昨年よりもう少し高い位置でボールを奪う」北野 誠監督のコンセプトを体現し果敢な攻めを見せた。

しかし、敵もさるもの。「うまい、速い、落ち着いている」と試合後に北野監督も評したテクニックをベースに徐々に主導権を握った鹿島アントラーズは徐々に主導権を奪取し、33分にはゴール前で決定的なヘディング。これはカマタマーレ讃岐がゴールライン上で防ぐが、続く36分にはスルーパスから右サイドを破られ同点ゴールを喫し、前半は1対1で折り返した。

後半はプレシーズンマッチらしく両チームがシーズンを見据えた選手交代を行い、一進一退の攻防を続ける中、後半40分に勝ち越したのは鹿島アントラーズ。カマタマーレ讃岐もアディショナルタイムに後半開始から投入されたFW福家 勇輝が決定的なシュートを放つも同点ゴールはならず。カマタマーレ讃岐にとってJリーグ昇格後3年目にして初となるプレシーズンマッチは、惜しくも敗戦となった。

試合後の選手たちは悔しさの中に確かな手ごたえを得た表情でコメント。今季からキャプテンに就任したGK清水 健太が「いい試合の入りができた点では(熊本・鹿児島)キャンプの成果が出た。リーグ戦で最初に勝てるかが大事なのでしっかり準備をしたい」と意気込めば、鹿島アントラーズユース出身のDF藤井 航大も「燃えていました。一番自分でも気合が入っていたし、だからこそ勝ちたかったが、このような場所で戦えたことは嬉しい。逆転された部分、特に2失点目はセットプレーからなので、そこは課題として確認し開幕へ向けていきたい」と試合を振り返りつつ、修正点をしっかりと見据えていた。

なお、今季の明治安田生命J2リーグは2月28日(日)開幕。カマタマーレ讃岐は14時から神奈川県横浜市神奈川区にあるニッパツ三ツ沢球技場で昨年15位の横浜FCと対戦する。そしてPikaraスタジアムでのホーム開幕戦は3月6日(日)13時から昨年8位の東京ヴェルディを迎える。

昨年の対戦成績は横浜FCとはアウェイで勝利しての1勝1分。東京ヴェルディとはホームで勝利しての1勝1敗。「勝ち点56+α・10位以内」の今季目標達成と、明治安田生命J2リーグに旋風を起こす一端をこの日、鹿島アントラーズ相手に見せたカマタマーレ讃岐の今後がおおいに楽しみである。

(記事:寺下 友徳)

 

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