【ゲームレポート】新年高松ファイブアローズ ウェスト1位京都に対し惜敗(1月17日 高松ファイブアローズ)

ターキッシュエアラインズbjリーグ2015-2016 Regular season 第14節第1試合
高松ファイブアローズ81-88京都ハンナリーズ
@高松市総合体育館 1月16日(土)

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新年最初のホームゲーム。昨シーズンのプレイオフファーストラウンドの対戦以来となった今回の高松ファイブアローズと京都ハンナリーズの対戦。
前回プレイオフでの対戦が30点という大差をあけられたゲームだった。そして、今シーズンの京都ハンナリーズもTKbjリーグ全体の勝率で現在1位をひた走るチームであること、そしてリーグ随一の守備力を誇るチーム相手。その相手に81得点。最終的に7点差で追うことが出来たこの日の試合。昨シーズンと比較して、高松ファイブアローズは成長した、と言える部分はあるかもしれない。

この日もアウトサイドを積極的に放ち、3ポイントシュートを25本放ち、8本成功。
その中でも山下が3本中3本。米澤が5本中4本の3ポイントシュートを沈め、新潟戦同様、津田ヘッドコーチ体制の挑戦的な方針が見える。これまでゴールに近いところでより確率の高いシュートを選んでプレイしていた高松だったが、外から積極的に打っていくことで相手チームからすれば、ディフェンスではインサイドをしっかり守ればという今までの高松対策の裏をかく格好となった。
Yamashita

そして、ディフェンスからの速攻もようやくみられるようになってきた。開幕前から速攻からの得点を目指すと言っていた高松ファイブアローズだったが、その速攻が守備のキーマンである米澤の復帰と調子の上昇によってもたらされている。プレスディフェンスなど攻撃的なディフェンスからボールを奪い速攻へ繋げる場面が出てきだしたことは、チームにとっても収穫といえるだろう。「ターンオーバーからファーストブレイクに繋げられて18点くらいはやられたがそういう部分が得点に繋げられた」と試合後の京都ハンナリーズの浜口ヘッドコーチの反省の言葉があった。高松側からすれば、上手くターンオーバーを誘い、速攻に上手く繋げることができたプレーだった。
42-1

選手起用も変化も感じさせた。この日のポイントガードの先発は新潟戦での勝利の立役者となった貝沼雄介。指を怪我したと言われる鈴木に変わっての抜擢でこの日32分46秒のプレイタイムを獲得した。残念ながら新潟戦の勝利の時のような3ポイントシュートを勢いよく決めることができなかったが、「若手に経験を積ませたいということがあった」という津田ヘッドコーチの試合後の声。また、ベンチ入りしていたが、これまでプレイタイムのあった鈴木、菊池、高田の3人がこの日、出場しなかった。この理由に関しては、怪我と選手のコンディション上の問題とした。

試合終了まで残り2分の段階で6点差に詰め寄る展開だったが、この日、惜しくも及ばず。その後のあと一歩。勝利のモメンタムを掴む為、戦略性をもった「チームプレイ」と勝利を期待したい。
huddle
津田洋道HC :
(試合を振り返って)
今日は皆よく頑張ってくれたとおもっています。ただ勝つチャンスがあったと思っていましたが、この敗戦は私の責任だと思っています。

(1Qに28得点取られたことに関して)
立ち上がりの悪さがありますが、時間はかかるが練習を通じて積み重ねていかないといけないと思います。一遍にはいきませんが、徐々に徐々に。
ディ フェンスからインターセプトからの速攻が何本があって、あれがひとつ理想のカタチ。ディフェンスを頑張ってくれた結果があのカタチになったのだと思いま す。キャプテンの米澤がインターセプトしてくれたりして、他の選手も奮起せざるをえないという、そういうムードを作ってくれました。

(ベテラン選手、鈴木・菊池・高田を起用しなかった理由)
鈴 木は親指の付け根を怪我していて万全でなかったところがあったこと、(膝の状態も有り)高田に関してはスピードについて行ける自信がなかった。菊池に関し てはアウトサイドシュートを試合で上手く発揮できていないところがありました。それならということで、若手を今日は使って行きました。(貝沼が)シュート がもうひとつ入らなかったですけれど。慣れさせないといけないということもありますから。そういう機会を若手に与えた訳です。

(アウトサイドシュートは狙って多くしているのか)
アウトサイドシュートに関しては、シュート練習を多くしています。いつもの倍はしているかな。チーム練習で取り組んでいます。個々ではなくてチームでやろうとしています。

(明日に向けて)
今日簡単にノーマークになって打たれたシュートがあったので、明日はそこのコミュニケーションをしっかり取り合ってやらないといけない。ディフェンスでリズムを作って速攻にもっともっていくようにと思っています。

ニノ・ジョンソン選手:
新年初めてのゲームとしてはいいものだったと思いますが、小さなところでミスが重なって修正できなかったところが、最終的に勝つことが出来なかった要因だと思っています。僕自身はリバウンド、ディフェンス、チームメイトの動きをよくみるところ。ケビン・コッツァーに対するボックスアウトであったりとか、そういうディフェンスを確りやること。フリースローを確りきめることそういうところだと思います。ひとつひとつのところを明日改善出来ればとおもいます。

米澤 翼主将:
リバウンドがとれなかったところが足りなかった。強いて良かった所と言えば、14点差ほど離れたあとに我慢して点差を詰めれたところは今までとはちょっと違った粘りというところが出てきたのかなと。
自分が先ず率先してやっていこうとしていたので、個人としてはいいプレイに繋がったのかなというところも(あります)。
ただ勝たないと意味がないです。プレイで鼓舞する、周りの選手に絶対負けないというスイッチをコートの選手もベンチの選手も皆が入れられるようなプレイが出来たらと思っています。
京都に対して80点とれたというのは、チームプレイでやる上で個々の1対1が強くなる部分が成長しているのかな、と思うので。個の力+チームプレイに持って行けるようなスマートな判断が出来ればもっと良いチームになれると思う。
監督が変わって、選手は変わろう、変わろうともがき続けているところ。京都に対して80点とれたことは自信にもなる。ここから良い方向に、若手の自信にもなるように。
1点差でもいいので勝つように。とにかく明日は勝ちたいですね。
高松    TEAM    京都
18    1Q    28
19    2Q    11
15    3Q    20
29    4Q    29
81    合計    88

(高松:ウィリアムズ 20得点 、ジョンソン 20得点 12リバウンド 、 米澤 18得点 3スティール 1ブロック 、 山下 13得点 )

(京都: コッツァー 20得点 19リバウンド 、 ジョンソン 19得点 、 エハンベ 13得点 )

(写真:山中大地 記事:大津 将平)

【ゲームレポート】新年高松ファイブアローズ ウェスト1位京都に対し惜敗(1月17日 高松ファイブアローズ)」への3件のフィードバック

  • 2016年1月17日 @ 11:10 AM
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    菊池、高田、鈴木の3選手を起用しなかった采配は大いに疑問です。ファイブアローズの戦力を最大限に活用するのがコーチの仕事ではないでしょうか。エアボールを連発する選手に13分もプレイタイムを与えるのか?それから、プロリーグに精通したアシスタントコーチの採用はどうなったのででょうか?

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  • 2016年1月17日 @ 11:23 AM
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    西地区首位の京都に対して7点差の試合は
    素晴らしかったと思います!
    津田さんに変わってからターンオーバーが激減し
    速攻、アシスト、得点が増加してます。
    ヒロとカツオと高田を使わなかったことに関しては
    疑問があるが3選手はぬるま湯に浸かりすぎてるから
    奮起と成長を促してるのもあるんじゃないかと私は思います。
    若手を使い出してからターンオーバーが激減し
    速攻やアシストや得点が増加してるので結果としてこれが正しいのかと。

    津田さんは敗戦に責任を感じ、選手を誉めて育てる。
    伊藤コーチと違うところですね!

    返信
  • 2016年1月22日 @ 7:50 PM
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    試合は、残念ながら負けてしまいましたが、今回、気になったのは観客数です。
     
    今節の京都戦は2試合とも観客数は750人強でした。
     
    今シーズンは、平均1000人程度の観客数(ダンスイベントの増員は別にして)でしたので、相手が強豪京都ということもあるかも知れませんが、今年最初のホーム戦で、しかも昨年の爽快な新潟戦勝利後のゲームで進化したアローズを見る機会だったにもかかわらず、淋しい限りです。
     
    集客に対する球団の営業体制は、各試合毎に多種にわたるイベントを企画して考えているようですが、なかなかうまくいってないような気がします。
     
    毎回観客がいっぱいの沖縄や東北のチームとどこが違うんだろうって思います。
     
    強ければ観客は増え強さを増す、弱ければ衰退する、その循環は世間の常識ではありますが、香川県民性というのは、ガイナーズやカマタマーレも集客で苦戦しているところから、おらがチームっていう感覚が薄い県民性ですね。
     
    球団の経営状況や無料招待やチケット価格にリーグで制限があるかどうかは知りませんが、子供さんと女性はいつも無料、二日間通しの割引なんかは毎回あってもいいと思います。
    あと、完全無料でどれくらいお客さんが入るかみてみたいものです。
     
    どうか、讃岐人の心をつかんで下さい。
    今後の営業に期待しています。

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