【記者会見】8.9香川ファイブアローズ・Bリーグ制裁処分を受けての記者会見内容(8月10日 香川ファイブアローズ)

2019年8月9日、アイパル香川第3会議室において、香川ファイブアローズ(B2リーグ所属)による公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグより制裁処分決定を受けての記者会見が行われた。
衛藤晃平氏(2017~2019香川ファイブアローズHC・2019年8月9日辞任が承認)の暴力行為、暴言等に対する制裁で、衛藤氏個人に1 年間の公式試合に関わる全職務の停止、村上直実代表取締役社長に制裁金100万円、津田洋道 取締役兼エグゼクティブコーチに制裁金50万円という内容。(制裁の詳細はBリーグウェブサイト参照)出席者はその制裁の当事者3名だった。
4SPOでは各所ですでに様々な取り上げ方をされている本件について、質問者の話からその回答まで会見場で話されたことを一過性のニュースとして終わらせることなく、ネット上のログとして今後いつでもだれでも見ることができるよう、話された内容の聞き起こしを掲載する。
一部重なる質問を除いているものの、回答の時系列や表現はなるべく忠実に起こしている都合上、意味の分かりにくい部分や話が前後する部分があること、2時間近くに及んだ会見のため、非常に長文であることをご容赦願いたい。
願わくばセンセーショナルな切り貼りや歪んだ意訳がなされることなく、ご一読いただけることを期待する。

 

冒頭、村上社長より
「この度、当クラブのHCによる選手、チームスタッフに対する暴行暴言があったこと、またこれらの行為を未然に防ぐことが出来なかったことに対し、Bリーグより規約違反による制裁決定をうけたところでございます。チームを管理統括するクラブの代表として選手・チームスタッフ、スポンサーの皆様、およびファンの皆様、ならびにBリーグをはじめとする関係の皆様方に大変ご迷惑ご心配をおかけいたしましたこと、誠に申し訳なく思っております。心よりお詫び申し上げるしだいでございます。プロバスケットボールに対する国民の熱が高まっている中、こうした不祥事は県民に愛され、そして子どもたちに夢を与える事を理念としている香川ファイブアローズとしてはあってはならないことであります。クラブを預かる者としてチーム運営にもっと積極的に関与できればと深く反省しているところであります。今後はこれまで以上に、コーチはもとより選手、チームスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、なんでも話せる風通しの良いチーム作りに務め、二度とこのような不祥事が発生しないようつとめてまいる次第でございます。大変ご迷惑をおかけしました、申し訳ございません。」

 

ー着座ー

 

(質問者)今回の件に関しては去年の1月に匿名で情報提供がありファイブアローズが内部調査した結果、Bリーグに暴行の事実はないと一旦報告したということです。今年3月に日本バスケットボール協会に改めて通報があったことを受け、今回の制裁に至ったと聞いていますが、去年1月、まず内部調査はどのようにしたのか、なぜその事実がないと結論に至ったのか?

村上「2018年の1月ごろに私に対してBリーグの大河チェアマンより衛藤HCの指導方法に問題があるのではないか?暴力的に指導が行われているという噂が耳に入ってきている、十分注意して欲しいというような話がありました。私は早速帰った時に衛藤HCに大河チェアマンからこういったことを聞かれたんだけどそういった暴力的行為によって指導をしているのかという風な事を聞きました。HCは、そういった指導はしていませんということでした。HCだけの言い分ではダメなので当時のキャプテンと別の者に確認しますと彼らもそういったことは受けてない、厳しく指導は受けているけれど、それは自分たちが成長するためであり、自分たちのミスであるからそれは全然何も思ってませんし、特に変わったことはありませんというような回答を選手からももらったので、そういったことがなかったということでBリーグに伝えたということです。」

 

(質問者)衛藤さんにうかがいます。今回のBリーグの調査に対しては事実関係を認めていらっしゃるんですよね?

 

衛藤「はい」

 

(質問者)なぜ昨年、村上さんに問われた時にそういった事実はないとお答えになったのですか?

 

衛藤「今、おっしゃられた通り、Bリーグから問われた時に事実認定といいますか、事実に関しては認めさせていただきました。そして、村上代表に1月に尋ねられた際に、そういうことはしていないと答えた背景はと申しますと、当該選手と私の中でしっかり話をして、当該選手と私の中で理解しあっていた仲だったというのが本音です。もちろん、暴言暴力は絶対的にいけないことというのは認識していました。しかしながら、その当時の私ならびに当該選手の感覚の中では、確かに手をあげたことは事実なんですが、それが暴力にあたるという認識を持っていなかったというのが本音です」

 

(質問者)あらためて村上さんへお尋ねします。今回、結果的にファイブアローズは自分たちで問題を明らかに出来なかったというメッセージを社会に伝えたかと思います、一連の経緯から。その点について自ら問題を明らかにできなかったことに関してコメントはありますか?

 

村上「私が経営者であるという反面、業務的にはどちらかと言えばフロントで営業にまわっているというのが主であって、あまり練習には行けていなくて、試合の方も十分見てないという事情でございます。それはそうとして、やはり選手との間、先ほども言いましたように何でも私どもの方に、フロントの方に言ってきてくれたらいい、こういうことをして欲しい、こういうことがあったとかいうようなことが出来てなかったということが今回の事案の原因かなという風に深く反省しております。今後そういったことがないように、なんとかコミュニケーション作りをしていきたいという風に思っています」

 

(質問者)最初の情報提供があってチェアマンからそういう噂がある、調べてくれないかと話があってというくだりですが、その際にもともと社内に相談窓口とか、こういった問題があった時の対処方、そういうマニュアルがあったのかどうか、キャプテンともう一人の別の選手に話を聞いたということですがなぜその二人だけに絞ったのか、なぜ全員に話を聞かなかったのかという点、その聞いた際、どこでどのような方法で聴取したのか、その際に秘密保持というか不利にならないことをちゃんときちんとした上で聴取したのかどうか、その3点を教えて下さい。

 

村上「2年前の話なので多少記憶の途絶えがあるかもしれませんが、大河チェアマンから調査をして欲しいという話があったわけではございません。こういった匿名の情報が私の耳に入っていると。そういったようなことをされているんじゃないかということだから十分気を付けて欲しいということをチェアマンから言われました。私は気を付けて欲しいということは、やはり事実は確認したいなという思いがありましたので先ほど言いましたようにHCに聞きました。

なぜ二人にしたかというと1番チームをよく知っているのはキャプテンだろうということで聞きました。あともう一人は、やはりキャプテンだけではいけないのであと一人ということで選手を選びました。そういった調査というような認識は私は正直なかったもので、いわゆる秘密保護であるとか、プライバシーに関する個人情報秘匿の為のマニュアルも当然ございませんでしたので、ただ通常通り、そういったことがあるのかないのかとか、どういう風にやっているのかとは聞きましたけど、そういった点ではマニュアルというのはなかったので、ただ通常通り聞いたということでございます」

 

(質問者)キャプテンともう一人、これは副キャプテンでよろしいですか?それとも、これは言えない?

 

村上「それは答えられません」

 

(質問者)キャプテンが言えて、なぜもう一人は言えない?

 

村上「じゃあ誰に聞いたかということになると、やはり試合、ゲームの選手をよく知っているという者に聞くというのが普通だろうと思いますので、そういうことで聞いた訳でございます。ですから、あえてピックアップしたわけではございません」

 

(質問者)もう一人は言えない、キャプテンは言える、それはどういった違いがある?

 

村上「本来、言うべきではなかったかもわかりませんが、じゃあ、例えば、1・2の選手と言った時、なんで1・2の選手なんですかという議論になろうかと思うので。私は全員に聞くという調査ではなくて、やはり選手全般を知っているだろうという者にまず聞いて、そうすると日常の行動も分かるだろうと」

 

(質問者)二人とも選手ですか?

 

村上「選手です」

 

(質問者)最初の時に調査という認識ではなかったという話ですが、なぜコンプライアンス担当なり外部の弁護士とかに調査を依頼しなかった?

 

村上「先ほども申し上げましたように、情報源がどこのどういう形で具体的に出ているという話ではなくて、そういう暴行的な指導をしているというような噂が私の耳に入っているということを言われたものですから、だからそれはまず本人に聞いていくということ。ですから外部に委員会を設けるとか、弁護士に頼むとかいうところまでは私は申し訳ないですが思い至りませんでした」

 

(質問者)衛藤さんにうかがいます。なぜ暴力行為にいたったのか?

 

衛藤「暴力行為はよくないということは真摯に受け止めていますし、リーグに処分に対して何の不服もございません。起こった背景だけをお伝えさせていただきます。いたった背景、状況に関してですが、まず、何か例えばシュートをおとしたとかミスをしたとか、そういうことで手を出したわけではございません。当該選手に対して、大変期待をしていたり、特に私とコミュニケーションとれている選手、そういう選手が当該選手となっているんですけど、各々の選手の課題、技術的な部分ではない部分での課題、例えば、言動であったりですとか、この業界でずっと活躍していった欲しいという私は強い希望がございましたので、全選手に対して。そのために、これだけは改善しようなということが各々ございました。その課題に対して、これはやめようねと言っていた行動を起こした際に手を出したのは事実でございます」

 

(質問者)違反行為の内容、平手打ちや飛び蹴りは全て事実?

 

衛藤「まず、この暴力行為、裁定決定について話をさせていただきます。決してこれを否定するつもりはないんですが、私の認識としましては蹴ったのは事実でございます。飛び蹴りをしたということは、些細なことではございますけれども認識はございません。飛び蹴りというスペースはなかったですし。で、2に関しましては1度、平手打ちをしております。3に関しては首を掴んだかどうかは記憶にないんですけれども、その当該選手がそういう風に言っているのであれば間違っていないと思います。壁の方まで押していって、こういうことをしてたらアカン、逃げたらアカンという話を強くしたのは覚えています」

 

(質問者)今回処分をうけたことについてコメントをお願いします

 

衛藤「先ほども申し上げました通り、本当に県民の皆様もそうですし、ブースターもそうですし、選手もそうですし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。これは私の世間知らず、未熟さ、指導能力の不足が招いた結果だと思っています。真摯に受け止めないといけないなと切に思っております」

 

(質問者)暴力行為であったということに関しては認めている?

 

衛藤「はい、その当時は思っていなかったのは事実でございます。これは選手に対して失礼な、私の未熟な部分でございますが、当該選手と話をしてちゃんと伝わっているであったり、一方的に理不尽に手を出したわけではなくて、ちゃんと話が出来ている、もちろん、それだから全て許されるわけではないですが、そういう認識の中でやったことだったので、暴力という意識は正直、本当に未熟ながらなかったのが本音でございます。ただ、こういう規定であったり、代表の話やリーグの面談を受けている中で、そういう背景は関係なくこういうことはダメな行為であり暴力に認定されるということは自分自身、その時に認めさせられましたというか、認識を初めてした次第でございます」

 

(質問者)1,2,3の暴力行為について。試合終了後のロッカールームで、当該選手がどういった言動、何か不誠実なことを言ってそれで恐らく腹を立ててしまってということなんだろうと思っているんですが。飛び蹴りはした覚えはないんですよね?

 

衛藤「飛び蹴りではなく蹴ったのは事実です」

 

(質問者)胸ぐらを掴んで、どういった事を言ったのか?それぞれ、1、2、3、なぜ?という事を教えて下さい

 

衛藤「暴言の内容に関しては明確ではないので、まず話をさせていただきたのは、今いただいたご質問の中で、何かに対して腹を立てたから手を出したんじゃないかと言われたんですが、決してそうではないということは自信を持って言えます。その当該選手のことは私は一方通行かもしれませんが、この年、2シーズン前からずっと彼とはたくさんコミュニケーションをとって彼の課題ですね、こういうことをしているとリーグで生き残っていけないという言動ですね、うーん、例えばの話です、これは彼がやったわけではございません。例えばの話としまして、試合中に交代する時にチームメイトを罵ったり、暴れるとか、そういう行為をしていると良い評価は得られないと思います、チームメイトからの信頼も含めて。そういう行為は絶対になくしていこうなということを言っていました」

 

(質問者)今回の当該選手はどういった言動を?

 

衛藤「それは、ちょっと控えさせていただければ。選手を出したくないというのが本音でございます」

 

(質問者)暴言というのは、1の際、どういったことを?

衛藤「覚えている範囲はですね、こういうことをしたらアカンて言ってやってきたんじゃないのかっていうことから入りまして、こんなことしてたら業界から消え去るぞと」

 

(質問者)ロッカールームの時には、当該選手とHCの2人だった?

 

衛藤「いえ、全員いました」

 

(質問者)2の方。練習中、バスケットのコート上で?

 

衛藤「そうです、練習中です」

 

(質問者)これも言動ですか?

 

衛藤「そうです」

 

(質問者)当初、約束していた言動と違っていた?

 

衛藤「約束というより課題です。これを改善しようと言っていたことをやってしまった」

 

(質問者)当該選手は納得、分かりましたとなっていた?

 

衛藤「うーん、分かってました」

 

(質問者)それはHCが押し付けたのではなく、二人でそういうこと、約束になっていた?

 

衛藤「約束にはもちろんなっていたんです、俺とおまえと二人でこの部分を改善していこうなと話していた。それで、例えば、一つ目の行為、ここで胸ぐらを掴んで話をしますよね、その際に全員がいました、ロッカールームには。その際に、当然、止めに入ってくれた選手がいた、胸ぐらを掴んでいる状況に対して。その時に当該選手も、いや僕が悪いんですという言葉を発していたんですね。だから僕が許されるとは決して思ってません。で、二つ目もそうなんですが、こういう一つ目、二つ目の出来事があった晩、しっかりと食事に行くなり、メールのやりとりをするなりということは、ちゃんと確認はさせていただいていた」

 

(質問者)ご自身としては、その後のフォローはしたつもりだった?

 

衛藤「そうですね、今言って下さったように、つもりだったのかもしれません」

 

(質問者)三の体育館の壁まで押しやって暴言を吐いた、この時はどうおっしゃった?

 

衛藤「その選手をすごく僕はポテンシャルがある、可能性があるという風に思ってたんですが、どうしても消極的になってしまうシーンがたくさんありまして、いつまで逃げるんやと、こんなことで逃げてたら何も変わらへんでと、何回言えば分かるんやという風に。途中から、かなり語気は強くなったと思います」

 

(質問者)この三に関して。練習中のプレーの言動?

 

衛藤「そうですね、はい」

 

(質問者)来季の開幕まで一カ月半をきったこの状況で職務停止処分ということで指揮をとれなくなると思うんですが、今の選手たち、それから期待しているファンに対してどのようなことを思っていますか

 

衛藤「まず、裁定が私に通達された直後に代表に辞任を申し出ました。もうその時点で指揮はとらないということを自分の中で決めて、代表に即刻、了解はいただいております。ですので、もう指揮はとれません。その中で、ブースターさんには本当に謝ることしか出来ないなと思っております。胸を張って我が町の球団だという風にうたって、そして愛して応援して下さっていたと思います。それに対して間違った方法でチーム強化に励んでしまったということはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいですし、県民のブースターさんのプライドを崩してしまったなということは本当に申し訳ないと思っております。残った選手に対しては昨日、直接、報告ならびに謝罪に赴かせていただきました。今年のメンバーは、直接僕と一緒にやりたいと残ってくれた選手がたくさんいて、かつ、新しくきた三人の日本人選手も昨シーズンから交流がある選手もいるんですが、衛藤さんのところで、香川の地で今までの低迷していた球団を一緒に盛り上げていきたいという中で集まってくれたメンバーでしたので、この報告をして本当に申し訳ないという気持ちを伝えました。僕の主観ではございますが、目に涙をためて悔しい想いを感じさせてしまったなという思いが強くあります。その場で彼らに伝えたのは、本当に申し訳ないと。私はとにかく選手の責任をとること、昨年の一昨年もずっとキャリアの中で考えていることは厳しくするのは事実です、厳しくした分、責任を取るという自覚は持っていたつもりです。その覚悟で、3年目勝負だなと思ってたんですが、で、集まっていただきました。謳い文句かもしれませんが、3年目の勝負を一緒にやってくれということで残ってもらったんですけども。もう指揮をとれないのはそうなんですが、責任をとってあげられないということは本当に申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。とはいえ、彼らはシーズンが待ってますので、どういう形のエネルギーでもいいから是非頑張って欲しいと思ってますし、私の出来ることはもうありませんが、とにかく彼らの成功、球団の成功を心から願うばかりです」

 

(質問者)今回、複数の暴力行為だけでなく日常的な暴行、チームスタッフを含めてということも制裁処分の理由の中に入っていてパワーハラスメントという言葉もあります。衛藤さんとして想いを持って指導されてきたというのは取材でも見てきたところではあるんですが、あらためて自分の指導に関して今、思う事はありますか?

 

衛藤「とにかく私の未熟さと世間知らず、パワーハラスメントというものを知らなかったではないんですが、しっかりと認識できていなかったなというのが本音です。そういう状態で、コーチング、指導していたというのはよくないなという風に思っています」

 

(質問者)この制裁決定を受けて自分の指導方法について思うことはありますか?

 

衛藤「先ほど言った事と、選手に対しては申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。決して僕は自己保身するつもりはないです、これは僕の想いと申しますか、とにかく厳しいことを言った分、しっかり責任を取る。もし一緒にする機会がなくなっても、ちゃんと世話をするということを常に思ってやってきたんですけど、チームの成績が特に昨シーズン、なかなか上がってこない中で先ほどフォローはしていたつもりと申し上げましたけれども日に日にその時間が減ってたなということは今、思います。スカウティングをしたり、ほかのことを色々やったりしててですね、厳しいことだけというところだけが残ってしまったなと。本当につらい思いをさせてしまったなと思います。例えばですね、練習していて、この選手にこうなって欲しいなという思いを持ちながらやってたんですけども、例えばその選手が頑張ってるんですけども、なかなかバスケットが上手く他のメンバーとかみ合わなくて、ちょっと横でゆっくり見てもう一回確認して戻って来いよっていう風に声をかければ良かったんですが、出ろ、出ろ、外で見てろというような乱暴な言い方をしたのは事実なんです。やっぱりそこで一言、ワンクッション、横で見てろと、しっかり見て確認したら戻って来い、こういうことをやって欲しいんやでっていうことを伝えれば良かったんですが、そういう本当に彼らに対する気遣い、心遣いっていうものが抜け落ちてたなというのはすごく反省しています」

 

(質問者)今、こんなことを聞くのは酷かもしれませんが衛藤さん自身、今後バスケットボールとどのように向き合っていきたいとお考えですか

 

衛藤「私もバスケットで育ててもらった部分ってたくさんあります。その育ててもらったバスケットに対してこういう裏切る行為をしてしまったので、まずはそれをしっかりと受け止めないといけないという風に思っています。バスケットに携わりたい、やりたい、指導したいではなくて、まずは自分が何をしなければいけないのか。バスケットの勉強とコーチングの勉強はしてきたつもりではございますが、例えば人権であったりとか、パワハラとかその辺の勉強不足は否めないと思っております。それをこの2、3カ月、すごく突き付けられたと思っています。もちろん今、パワーハラスメントであったり、そいう倫理的なものが叫ばれる中で自分が歩んできた過程と、今求められているもののギャップがすごくあるのが本音です。そのギャップを埋めない限りは指導現場には携われないなという思いは持ってはいます。でも、バスケットに恩返しをしたいなという気持ちは強いですし、今までお世話になった選手たちのおかげで今の僕っていうのは成長させてもらってきましたので彼らの為にも戻ってこれるように、とにかく勉強し直さないといけないという風な気持ちです。そこを乗り越えられないかぎり、戻るべきではないという風に思っています」

 

(質問者)村上社長へ。去年1月の時点の話はお伺いしましたが、その後も選手との面談の中でもBリーグによると選手から複数の訴えがあったということもありました。その後特に何も対応せず、で来季に向けても契約を継続されたということになりますが、その対応については今どうお考えですか?

 

村上「私に対する違反内容の中に、2017-18年のシーズンに選手からの訴えがあったということ、2018-19年もあったということが私に対する違反内容のことを言われていますが正直申しまして、2017-18の年について私の方としては選手からそういう訴えを聞いたという記憶はございません。ただ今年、この来季の2019-20に向かって、2018-19シーズンが終わった段階で色んな意味での選手からの意見を聞こうという風なことで、ケアが出来てないところ、練習会場が遠いとか、色んな条件の中の一つでそういった指導の在り方も含めて言って欲しいということで、これは選手だけじゃなくてマネージャーとかあるいはトレーナーも含めて聞きました。で、そういった中で先ほど私もパワーハラスメントということの認識というのが薄かったと反省もしていますが、やはり、人にものを言ったり、指導をする時の言葉使いというのは、やはり対応は慎重にしなきゃいかんのじゃないかというのは、その契約更改の時に聞いた内容でございます。私どもは、こういった処分がくる前に、もうすでに衛藤HCで来季をやるということを決めておりまして、契約も5月7日にしておりまして、そういった中で現在、次のチームを作る時に今まであっていけなかったこと、改善しなきゃいけなかったこと、そういったことをやろうという風に思っておりました。ですから、何もしなかったと言われれば今出来てないのでしてないじゃないかと言われれば、その通りとしか答えようがないんですが、少なくとも2018-19シーズンが終わって、契約更改を終えて、さぁ次に行こうとういう時に今言ったようなことはやっていかなきゃならないと思っていました」

 

(質問者)今回、このタイミングでの制裁処分というのはタイミングとしてすごく悪かったなと思うんですけど、見ようによっては球団側が問題をなかったことに、穏便にすませようというか、そういう隠蔽したという風な見方もできますが、そういう意図というより認識が薄かった、問題を認識していなかったという風に考えてよろしいですか

 

村上「私は隠すとかそういったことは一切したくありませんので、あればそのままそれは是正していかなければならないと思っています。ですから、最初言いましたように衛藤HCの方に聞いた時に少なくともパワハラというより、暴力行為は絶対にあってはならないと、その言葉使いもですね、そこもやはり気を付けないと相手を傷つける言葉というのはダメだと。ただ、それについてどういう風にしたらいいかということまでは当時は思い至っていなかったし、ただ選手の意見をもっと聞きながらやっていかなければいかんなと、選手だけでなくトレーナーとかチームスタッフの意見を聞きながら進めていく必要があるなというのは痛感しております」

 

(質問者)ロッカールームでの飛び蹴り、まぁ、飛んではいないという話ですが、これは相手のどの部分をどのように蹴ったのですか

 

衛藤「明確に覚えてないというのが本音です」

 

(質問者)膝で蹴ったのか足の甲で蹴ったのか?

 

衛藤「足の裏ですね、押し倒すともうしますか」

 

(質問者)相手のどこに当たったかは覚えていますか

 

衛藤「お腹とか上半身とかではないです、そこまで僕も足はあがりませんので。お腹より下、下半身、腰骨あたりだったと思います」

 

(質問者)リーグではっきり認定していたり、チームで確認している暴言は

 

村上「今回の裁定を受けまして、まだ選手に謝罪した段階ですので、暴言がどういったものが暴言になっているかどうかっていうのが、例えば、おまえクズだとか、そういったことを言ったのが暴言の範囲だと思うんですが具体的にどういったことを言ったかというのは私の方はBリーグの方の選手のヒアリングの結果でしか受けていないので、私の方は直接聞いてはおりません」

 

(質問者)リーグのヒアリングの結果はチームに伝えられていますか

 

村上「ヒアリングの内容は聞いていません。裁定の結果だけです」

 

(質問者)今のクズというのは例えで出しただけですか

 

衛藤「あほっていうことから始まりですね、やめてしまえとか、頭が悪いっていうことは言っていたのは事実です。おそらく、その頻度が多かったことと先ほど申し上げました通り、フォローをする時間、2年目は特にフォローをする時間がどんどんどんどん減ってしまって、ボリュームの問題だったと思います。で、どんどん選手はしんどくなっていったっていうのは事実です」

 

(質問者)チームスタッフに対しというのは選手以外にはどんなことを?

 

衛藤「同じような内容です」

 

(質問者)今までの話をお聞きして、衛藤さんが相手とコミュニケーションをとれているなかで理解しあえていたつもりであるというようなこととか、今回の調査のなかで認識をしたということを聞きまして、どんな状況や関係性であれ手は出してはいけないということを認識出来ていなかった人がプロリーグの指導者であるということに驚愕を覚えるんですが、それはご自身が未熟だったという言葉ではありますが例えば同じバスケットボールでは桜ノ宮高校で体罰があって自殺にまでなってしまっている、近年でもスポーツ業界で水泳や相撲いろいろ体罰やハラスメントが問題になっている、こういうことは全く見聞きしていなかった、認識もしていなかったのですか

 

衛藤「いえ、そんなことはありません。認識はしていました」

 

(質問者)それでも自分と相手との関係でいえば許される指導の範囲だと思っていたのですか

 

衛藤「いえ、自分の認識が甘かったと思っています」

 

(質問者)信頼して契約をしていたHCがそのような現状の認識だったということを改めて社長はどう感じますか

 

村上「暴行ということは決して許されるものではないというのはありますから、それはHCがそういったことはしてないということを前提の上で契約もして、要はより良いチームを作っていくという風なことを期待して契約をしました」

 

(質問者)ご自身のこれまで歩んできたものと現状との人権感覚とのギャップを埋めない限り指導者に戻るべきではないという話ですが、つまり、この職を続けるかとかということに関して職務停止の間に研鑽に励んで考えるということですか

 

衛藤「この1年間をまずは無駄にしないで研鑽に励んで、その先に何か新しいものが見えてくれば、また考え方も変わるかもしれませんが、まずはしっかりと、これはバスケットの指導云々だけではないと思うんですね、社会で生きていく上では絶対的に重要になるということは分かりましたので、そこはもう勉強していくしかないなと思っています」

 

(質問者)現状で今すぐ職を辞するという考えはない?

 

衛藤「バスケットから離れるということですか?」

 

(質問者)業界全てかは分かりませんが、今のこのファイブアローズとの契約です

 

衛藤「ファイブアローズとは、この処分が通達された直後にファイブアロアーズからは辞任をして離れさせていただくということは代表のほうにすぐにお伝えさせていただいています」

 

(質問者)契約は解除ということですか?いつ付けで?

 

村上「契約期間はまだあるんですが、本人が辞任をしたいということで私どもも受けていますので、いつ付けかというのは文章を作ってからになりますので、そこからです。いずれにしろ職務を辞任していますので私どもの契約関係は事実上は切れています」

 

(質問者)辞任をしたいという申し出を受け、それを受理したということ?

 

村上「はい、そうです。リーグから制裁の通知を受けた日に内容を見て辞任の申し出がありましたので球団として受け入れました」

 

(質問者)事実関係として暴力行為が3点あるんですが、ここにある選手というのは一人ないし二人ということなんですが、1・2・3それぞれの暴力行為を受けた側の選手の数は何人だったのか?

 

衛藤「誰がということは控えさせて下さい。この3つに該当するのは2名です、これを複数の選手にやっていたというのではなく。3つのうち一つは同一選手です。で、合計2名です」

 

(質問者)選手が精神的に追いつめられ、体調を崩すに至ったとあるんですが、病院にかかっていたのかどうか把握していましたか?

 

衛藤「精神的に追いつめられ、体調を崩すに至ったと明記がありますが、これは否定とかそういうつもりではございません。先ほど、こんなことしてたらこの業界に残れないよと、逃げたらアカンよという話を先ほどさせて頂いたと思います。その選手ですがトイレに、気持ちが悪くなってトイレに駆け込むということはあったと思います。私も認識しています、それは。その際に、ほかの選手3名に俺はここをあいつに乗り越えて欲しいということを伝えて、あいつをサポートしてやって欲しい、フォローしてやって欲しいと他の選手にお願いはしていました。トレーナーからの報告もなかったので病院にかかったということはなくて、チームを離脱したということもございません。当時の成績と照らし合わせても、ケガを除いて毎週、試合に出ていますので」

 

(質問者)衛藤HCは指導者としてこれまで複数のチームを経験してこられてると思うんですが、過去のチームにおいても同じような指導があったのか?

 

衛藤「明確な回答が出ないというのが本音です。それは何故かというと、私が今までやってきたこと、ここで今回の3点に関しても本当に申し訳ない話、情けない話なんですけど、いわゆるパワハラだという認識が薄かった。ですので今、過去を振り返った時、大丈夫だろうって思っていたことがもしかしたらパワハラだったんだろうなということがあるかもしれないので、それを明確に今お答えすることは出来ないかなと思っています。ただ、しっかりと振り返らないといけないということは自覚しています」

 

(質問者)村上代表へ。今後、風通しの良いチームを作っていくという話がありましたが具体的に対策や対応は考えていますか?

 

村上「専門家の方にお聞きし、各企業も今、いわゆるパワハラなんかでも社内で倫理的なものを作っている所もあると思うんですが、そういった所のを参考にしながら。今、たちまち私の頭の中にあるのは、やはり匿名でもいいから選手の声が聞けるような匿名箱というようなものもあるだろうと。それと毎月、基本的に選手に給料明細を渡しているのですが、今後は渡し方も選手みんなの中で、ありがとうご苦労さまと渡しているやり方も場を個別に設けて、その中で意見なり思っていることを聞いていきたいと思っています。そのために、まずは選手からフロントが信頼されないと、自分の言った事が皆に伝わるとか、秘密の保持ですね、そういったことが出来るように信頼関係を作りながら、そういったことも必要かなと思っています」

 

(質問者)新しい体制をどうするのか

 

村上「急だったので衛藤HCも断腸の思いだと思いますが、やはり多くのファンの方がおられるので一刻も早く新しいコーチを見つけて、選手たちのためにも早く新しいコーチを見つけて、迫っているシーズンに向かっていきたい」

 

(質問者)新HCが決まってからになると思いますが、社長の責任の取り方、進退はどう考えていますか

 

村上「今回、クラブから私に対する違反行為、制裁理由を見ますとコーチだけでなく、代表である私にも大きな責任があると思っています。私自身の出処進退は今、考えているところです」

 

(質問者)現状は辞任することは検討中ということ?

 

村上「代表という重い責任があるので私がここですぐに個人の意思で放り投げてしまうわけにはいかないので色々お世話になった方、ご支援していただいている方に相談をしないといけないということはありますが」

 

(質問者)ご自身としては続投したい?

 

村上「いえ、私は続投の意図はありません」

 

(質問者)関係各位と話をつけて辞任したい?

 

村上「目の前に色々、行事もありますので一方的というか、その辺りの処理をしていかないと、各スポンサーさんもおいでになりますので一方的な私だけのことではいけないのですが、私の気持ちは今申し上げた通りです」

 

(質問者)制裁は受けていますが、もう一度、チームとして独自の再調査をする予定は?ほかにも、まだあるのかどうかの調査は?

 

村上「リーグが全部の選手に聞いて、それで今回の結果が出ていると思うので私どもは、この結果をふまえ二度とこういうことが起こらないようにやっていくというのが球団の使命だと思っています」

 

(質問者)今回の被害者はチーム全体ととらえて良いか?

 

村上「もちろんチーム全体ですし、今チームにいない選手も含め、広い意味では支援していただいた方も被害者だと思います」

 

(質問者)被害者がチーム全体とするならば、どうしてそこまで被害者が多くいるにも関わらず、こういった被害を受けているということがチーム内から幹部になぜいかなかったのか?

 

村上「私はスポーツ界に詳しくないところもあって一概に言えないのですが、私は正直なところ、あれば言ってきて欲しかったわけです。別に拒否してるとか、聞かないとか、HCの言う事が絶対だとか、1度も言ったこともないし思ってもいない。だから全員ではないですが、ある選手と食事に言ったりする時には、聞いたりすることはありますが。チームがよくなることしか考えてませんので」

 

(質問者)津田さんも制裁処分を受けていますが長くバスケットの指導に関わってきていて少なくとも社長よりは練習、現場で衛藤さんの様子も見てきたと思うんですが、今回、このような処分にいたったことについて、どのように受け止めていますか

 

津田「私の役目として、こういうことがあったこと。はっきりいって実際あったことを見てもいませんし、噂は聞いたんですけど結果的にはこういう形で彼に1年間業務停止というな裁定を出されたことに対し、私は本当に責任を感じています。これはむしろ私の責任であって、出来れば私が変わって罰を受けたいくらいの気持ちです。私の立場はこういうことがないようにということも含めての立場ですので。かと言って、言い訳では決してありません、暴力行為はダメです。僕はほとんどチームと帯同して彼の熱心な姿、教え方をずっと見守っていたわけですが、僕の前では、もしそういうことがあったとしたら僕はもちろん止めにも入っていました。そういうことも含め私の責任が1番重いと痛感しています」

 

(質問者)津田さん自身は今後、チームにどのように関わっていこうと思っていますか

 

津田「社長も言っていますが風通しの良いチームにして皆様に愛される、そして期待されるチームとして頑張っていくべきだと思っています」

 

(質問者)津田さんは衛藤さんにすごく期待をして指導もしている立場だったと思うのですが衛藤さんの指導方法を振り返って津田さんとして出来たなということはありますか

 

津田「僕は全面的に彼を信頼して、彼の指導者としての勉強とか色んなことを見てて本当に期待していました。しかしながら暴力がダメということは絶対にダメなことなので、そういうことを含めて、もっともっと彼と話し合いをしておくべきだったなと思います。僕が見てる範囲内では暴力らしい暴力は見てません。暴言的なことは、それはもちろん選手のことを思って扱い方としては僕は、僕も勉強不足かもしれませんが暴言というべきか、その辺がちょっと分かりませんが、僕は叱咤激励の意味を込めて強い口調ですけど彼は頑張ってくれていたんだと思っています」

 

(質問者)暴力の噂を聞いた時、津田さんから衛藤さんに注意喚起はしなかった?

 

津田「はい、しませんでした。そこで私はもっと彼を見つめていなければいけなかったなと反省しています」

 

(質問者)選手からHCの行為に対する不満や疑問も津田さんの元には一切あがってこなかった?

 

津田「はい、直接はありません」

 

(質問者)暴言は聞いたけれども叱咤激励の意味だから止めなかったということ?

 

津田「どこまでが暴言なのか僕には分かりません。殺すなんていうのは暴言に当たると思いますが、馬鹿野郎、給料もらってるんだろ、おまえプロかとか、それが暴言と言われれば暴言かなと反省しています。私の勉強不足です」

 

(質問者)今後、ご自身の進退はどう考えていますか

 

津田「まだやるべきことがあると思っていますので特に今すぐ辞めるとか、そういうことは考えていません」

 

(質問者)先ほど、むしろ私の責任が重いとおっしゃっていましたが

 

津田「やるべきことはやりたいと思っています」

 

(質問者)辞任は今のところ考えてない?

 

津田「はい」

 

(質問者)高額の出資を高松市やスポンサーからいただいていると思いますが、今回の概要や再発防止策を報告する予定は?

 

村上「具体的な防止策を早く策定してスポンサーさんなり株主の皆様に、もちろんファンの皆様にも提示できるようにしたいと思っています」

 

(質問者)現状、スポンサーからこういった不祥事案件が出てしまったのでうちはひかせてもらいたいというような話は入っていますか

 

村上「昨日のBリーグでの記者会見があったばかりですので、スポンサーさんの反応というのは今後でてくるのかどうか、今の段階では分かりません」

 

(質問者)今のところスポンサーから下りたいという話は入ってない?

 

村上「今のところありません」

 

(質問者)体調を崩した選手、その選手がどういった経緯で自分は不調なので休ませて下さいとなって、で移籍に至ったのか

 

衛藤「リーグの制裁決定書にありますが、2017年11月頃、シーズンの序盤に起こった出来事です。先ほど申し上げました通り、その選手は期待をしていましたので、あいつにはここを乗り越えて欲しいんだということを他の選手に伝えてフォローをしてもらっていました。で、11月頃なので残り40試合くらいあったかと思いますが、そこはずっと頑張ってくれていました。今、移籍という話がありましたが、シーズンが終わった際に当該選手が私の方に相談にきて、私も全面的に移籍の協力はさせていただきました。選手はこの一件で体調を崩して離脱したわけではありませんので、その後もずっと頑張ってくれていまして、彼の移籍先のリストアップであったり、売り込みのための映像作成であったりも協力させて頂いて、結果、彼にはAチーム、Bチームからオファーが来ました。その中で、衛藤さん、僕どっちに行ったらいいですか?と相談をしてきてくれて、こっち行ったらこうやな~とか、先にこっちが声をかけてくれたからそれも大切にした方がいいんやないかなとかいう話をして今も頑張ってくれています」

 

(質問者)通常の移籍の流れですか

 

衛藤「そうです、この出来事のあと彼がいなくなったというのではなく、ずっとチームに帯同してくれてましたし、ずっと頑張ってくれていました。移籍の時期がきた時に、香川としては残念ながら強化したいのでということになった、但し私は責任をとる義務があると思っていましたので全面的に協力させてもらったという関係性です」

 

(質問者)暴力や暴言行為について当該選手やスタッフに謝罪はしたのか

 

衛藤「制裁決定の後ですか?」

 

(質問者)これまでもしていたのですか

 

衛藤「あそこでチームの雰囲気を潰してしまって申し訳ないなという話はしていました」

 

(質問者)制裁を受けてから改めてきちんと謝罪の場を設ける予定は

 

衛藤「もちろんです、今年、残ってくれている・集まってくれているメンバーにはさせていただきました。移籍していった選手には向こうが拒否しないのであれば話をしたいなと思っています。このオフの間も連絡は取り合ってましたので改めて連絡をしたいなと思っています」

 

(質問者)チームとして選手やスタッフに謝罪や説明をする場は設ける予定ですか

 

村上「昨日、選手・スタッフに今回の事案について謝罪、選手に頑張って欲しいということも含めて話をしました」

 

(質問者)ご自身も選手時代に暴力や暴言を受けたことはありますか

 

衛藤「私の見解だと暴力だとは思っていません。すいません」

 

(質問者)手を挙げられたりということがあったとしてもご自身としては暴力だと思わなかったということですか

 

衛藤「その通りです。補足しますと、学生時代も含め私のキャリアの中で指導者のいわゆる部活の顧問というものはいましたけど監督、コーチという存在はいなくて、先輩に鍛えられた世代です」

 

(質問者)選手時代、人権、パワハラについて教えてくれる大人はいましたか

 

衛藤「体育会系でした」

 

(質問者)話をずっと聞かせていただいてチームとしてやっぱり暴力なり暴言なりに対する認識の薄さを感じています。今後、HCだけじゃなく選手に対しても風土の是正、プログラムというか勉強会は考えていますか

 

村上「具体的にはまだですけど、今後、私どもも含め選手も、パワハラをしてはならないし、受けた場合にどう対応するかといったことも含めての研修があれば積極的に活用していきたいと思っています」

 

(質問者)今まではそういった研修はしていなかったのですか

 

村上「リーグの方で全体の中でそういったことをしてると認識はしていますが球団としてそういったことはやったことはなかった。今後は検討していく必要があるかなと思っています」

 

(質問者)香川ファイブアローズをずっと応援してきた大人だけじゃなく、小中高校生、1番地元を愛してくれる子ども達の気持ちを裏切った形になると思いますが、その子たちに対して今後、どう説明しますか

 

村上「子ども達に夢を与えるということが香川ファイブアローズの理念です。そういった中で暴力的な指導があったことについて、やはり子ども達に対して何らかの形で球団としての謝罪をしていく必要があると思います。それをいつどういう形でするのかということは、今後、検討していきたいと思っています」

 

(質問者)衛藤HCからブースターに対する思いを教えてください

 

衛藤「香川のチームにお世話になって、2019-20シーズンを迎えて3年目に入る矢先にこういうことになってしまって、過去2年間、なかなか勝てなくて厳しい状況のなかでもずっと応援して下さって、アウェイゲームでもずっと応援して下さって、僕以上にしんどい時期の選手を支えて下さっていたと思います。その皆様に対して、信頼を一気に損なうというか裏切る行為をしてしまっていたこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。もう私は辞任しますので、辞任すればいいってものでもないと思っていますが、それに見合うだけの自分なりの対応が見つかりません。しっかりと勉強しなおして、また戻ってこれればの話ですが、今後の人生を含めて、しっかり精進していくということはお約束させていただければということは思います。合わせて、残った選手をとにかく支えてやって欲しいと思っています。本当に今、選手たちがつらい状況です、私のせいで。それを乗り越えるために私がお願いすることは不躾であると重々承知しています、そういう権利がないことは分かってはいるんですけども、叶うことであれば今残ってくれた選手、チームを支えて欲しいと思っていますし、移籍して活躍してくれている選手、移籍先で今年頑張る選手もいると思うんですね、もう皆本当にすごく良い選手ばかりで、僕のことを慕ってくれていて・・・。彼らは最後の最後まで僕を信じてくれていたと思います。そういうバスケットを愛する仲間ですので、移籍して活躍している選手を含めてブースターの皆さんで支えていってやって欲しいなと思います。その貸しを返せるように、勉強をし直して人生しっかりと見つめなおしたいと思っています」

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