【ニュース】アーリーカップ開幕。ファイブアローズ、新チーム初戦で勝利。(9月8日 香川ファイブアローズ)

B.LEAGUEアーリーカップ2018 西日本 1回戦
島根スサノオマジック 79-89 香川ファイブアローズ
@松江市総合体育館 9月7日(金)
(記事:上溝真司)

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バスケットボールシーズンの訪れを告げる、B.LEAGUEアーリーカップ2018が各地で開幕。このたび第2回開催となるアーリーカップはBリーグ所属チームが地域ごとにトーナメント戦を行うもの。Bリーグ公式戦としてリーグ戦・CHAMPIONSHIP、天皇杯に続くタイトルとして、今季は参加チームが拡大。香川ファイブアローズも今季初参加となる。

ファイブアローズが参加する西日本地区には、ファイブアローズのほかB1昇格を決めたライジングゼファー福岡に加え、愛媛オレンジバイキングス、熊本ヴォルターズ、島根スサノオマジック、広島ドラゴンフライズのB2に名を連ねる4チーム、計6チームがトーナメントで優勝を争う。島根のホームアリーナである松江市総合体育館の会場には平日にもかかわらず多くの観客が訪れていた。

西日本1回戦の2試合目で対戦したのは香川ファイブアローズと島根スサノオマジック。
島根は1年目の昇格と2年目の降格を経てチーム編成がガラリと変わった。一昨季に島根で対戦した選手はもはや一人もいない。だが、B1時の主力格、佐藤公威、相馬卓弥らを中心にハンガリー代表のロスコ・アレン、ベネズエラ代表のグレゴリー・エチュニケ(今回不参加)ら強烈な看板選手がいる。
対するファイブアローズは昨季の主力をほぼホールドし、外国籍を、若さがいい方向で発揮できなかったブランドンに替えて、日本歴の長いベテランフォワードのテレンス・ウッドベリーを加えて2018-19シーズンへ挑む。
レジー・ウォーレン、高田秀一ら計算が立つベテランに開花期を迎えている若手の石川智也、木村啓太郎、筑波拓朗らがどこまでチームをアップリフトできるかがカギとなってくる。

試合は佐藤の3Pで島根が先制。
島根はゾーンディフェンスを敷くファイブアローズに外からのシュートで対抗。3P4本を決めるなど1Q26得点を挙げ先行する。
ファイブアローズは2Q、外国籍ON1でミスマッチとなっているウッドベリーを軸に据えてゴール下を攻める。5分と掛からずに5つめのファウルを貰うと戦線を維持できなくなった島根を内から外国籍、外からのドライブで日本人選手が次々とファウルを貰い、フリースロー16本貰ってそのうち12得点を挙げた。
後半も流れは変わらない。ファウルがかさむ島根は3Q、アレンが手首を痛めてベンチへ下がると、さらにファイブアローズのインサイド優勢は確定的となる。一時の均衡もウォーレンらが得点を重ね、リバウンドを制圧。4Q中盤には得点を伸ばして差をつけ、89-79で島根から勝利。
石川はゴール下でのポジション取りやリバウンドの体を張った動きで、木村はクロスオーバーから相手を抜き去るドライブで、それぞれ初見の相手に自信を持ったプレーぶりを見せていた。昨季B1でプレーしていた選手を相手に上回れたことは相手の外国籍選手が不在、さらにはコンディション不良とはいえ、いい経験となるだろう。
手術明けの高田、新加入で故障中の高比良寛治、堀川はプレーしなかった。

ウォーレンは22得点15リバウンド3ブロック、ウッドベリーは20得点11リバウンド5アシスト、石川と木村はそれぞれ14得点で新チーム初勝利を飾った。

西日本1回戦第1試合では広島と愛媛が激突。
共に選手が大きく入れ替わっている中、愛媛に加わったフィッツジェラルド(前金沢)が35得点の大暴れで、ともに20得点以上を挙げた広島の朝山、トレイラーらを圧倒。89-81で愛媛が勝利した。フィッツジェラルドのいる愛媛のインサイドは強力、対して広島は3Pを昨季平均(20.5本)を大きく上回る31本放っており、攻撃は外からが中心となってくる気配だ。

東北ではB3の岩手が福島に、青森が山形にそれぞれ勝利、関東ではSR渋谷が川崎を、千葉が横浜に勝ち、東海では茨城がFE名古屋を名古屋Dが東京Zを破った。北信越では富山が群馬を、新潟が金沢を下し、関西では西宮がソウル(韓国)に、奈良が滋賀に敗れた。

本日9月8日には準決勝が行われる。
西日本では16:30から愛媛と福岡が対戦し、19時から熊本と香川が対戦する予定。(会場は松江市総合体育館)

香川と対戦する熊本は昨年の主力をホールドした上に、愛媛からオールラウンダーのタプスコット、俊野佳彦を奪取。戦力の充実度、戦術の習熟度からみて、今季B2リーグ前半戦のトップランナーと目される。この試合は、今季のファイブアローズがどこまで、何ができるのか?の試金石となるだろう。

この試合の模様は、Yahoo!プレミアム入会者が見ることができる、バスケットLIVE(https://basketball.mb.softbank.jp/service/)にてネット生放送され、見ることができる。

島 根   香 川
26 1Q 20
21 2Q 24
19 3Q 24
13 4Q 21
79 合計 89

 

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