【ゲームレポート】 繰り返された序盤失点癖 「東四国クラシコ」惨敗でJ2最下位続く(9月1日 カマタマーレ讃岐)

2018912018明治安田生命J2リーグ第31 
カマタマーレ讃岐04(前半02徳島ヴォルティス 
得点徳島ヴォルティス:前半16分 バラル、前半19 前川 大河、後半48 ピーター・ウタカ、後半50 小西 雄大 
Pikaraスタジアム 1803K.O 
(記事:寺下友徳)

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(ホーム先発2戦目となったカマタマーレ讃岐DF竹内 彬:提供 カマタマーレ讃岐)

9月1日(土)・2018明治安田生命J2リーグ第31節。前節、ホームでツエーゲン金沢に0対2で敗れ4連敗。22チーム中、下位2チームがJ3降格圏内となる中、暫定22位をなかなか脱せないカマタマーレ讃岐は、Pikaraスタジアムで、現在J2暫定8位・徳島ヴォルティスとの「東四国クラシコ」に臨んだ。  

試合は序盤からボランチ岩尾 憲の正確なサイドチェンジを起点に流麗多彩なパスワークを展開する徳島ヴォルティスがゲームを支配する。前半16分には右サイドMFの広瀬 陸斗を起点にシャドーの小西 雄大がペナルティエリア内へ豪快なドリブルからシュート性のパス。これは讃岐DFがクリアするも、こぼれ球をスペイン・リーガエスパニョーラでワンシーズン二けた得点の実績を持つFWバラルが難なく押し込み先制した。 

 続いて二の矢を放ったのも徳島ヴォルティス。前半19分、またしても右サイドから広瀬がグラウンダーのクロスをペナルティーエリア前に送ると、MF前川 大河が狙いすましたボレーシュートを決める。 

対するカマタマーレ讃岐はその後、カウンターを主体に対抗。前半40分にはMF渡邉 大剛が蹴った左コーナーキックに反応したDF武田 有祐がゴールマウスからわずか右に外れるヘディングシュートを放つが、前半のシュートはこの1本のみに終わった。 

「何の問題もない。落ち着いてあわてずに。トレーニングを思い出そう。自分の特徴を生かそう」と北野 誠監督から3つの指示を授かり、MF佐々木 匠をスタートから投入した後半は、ゴール前に迫る回数も増えたカマタマーレ讃岐。しかし、最後に待っていたのは途中投入の2016年J1得点王・FWピーター・ウタカを中心とした徳島ヴォルティスの高速カウンターであった。 

 後半アディショナルタイムに入り、48分にはそのピーター・ウタカがGK清水 健太との1対1を冷静に決めて3点目。50分には小西が3点目とほぼ同様の形から4点目。

「0-4」。徳島ヴォルティスにとっては内容・結果共にパーフェクト、カマタマーレ讃岐にとっては最悪の形で試合終了のホイッスルは吹かれ、カマタマーレ讃岐は暫定22位のままだ。 

 「前半、ウチにとって悪い形での2失点が残念。攻めたところのカウンターで今季何点取られたか。これではラチが空かないので、戦い方を変えないといけないです」と試合後の北野 誠監督。幸いにも暫定20位の京都サンガFC、暫定21位のロアッソ熊本も共に敗れたことで両者との勝ち点差はいまだ「2」。まだJ2残留の可能性は残されている。 

 

9月19日(水)に代替開催が決まった第26節・モンテディオ山形戦を含め、残り12試合となったカマタマーレ讃岐の次節は愛媛FCとのアウェイゲーム「北四国決戦」。9月8日(日)に愛媛県松山市にあるニンジニアスタジアムで19時キックオフとなる。そしてPikaraスタジアムでのホームゲームは大分トリニータとのアウェイゲームを挟んだ後の9月19日(水)のモンテディオ山形戦。7月29日(日)に台風12号の影響により、中止となった代替試合の第26節が19時キックオフで行われる。同日試合がない京都サンガFC、ロアッソ熊本にプレッシャーをかけるためにも、必勝を期す戦となることは確実だ。 

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