【ゲームレポート】 激戦・瀬戸大橋ダービー 「エース」佐々木匠のファインゴールで今季ホーム初勝利!J2リーグ第20節カマタマーレ讃岐vsファジアーノ岡山 (6月24日 カマタマーレ讃岐)

2018年6月23日(土)2018明治安田生命J2リーグ第20節
カマタマーレ讃岐1-0(前半0-0)ファジアーノ岡山
得点:讃岐:佐々木 匠(後半28分)
Pikaraスタジアム 18:03K.O
(記事:寺下友徳)

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(写真:決勝点を決めサポーターに今季ホーム初勝利の報告を行うMF佐々木 匠)

6月23日(土)2018明治安田生命J2リーグ第20節。前節、アウェイでのロアッソ熊本戦ではMF重松 健太郎のファインゴールで先制も後半追い付かれ、勝ち点1の上積みに留まったJ2・22位のカマタマーレ讃岐は、ホーム・Pikaraスタジアムで、前節まで22チーム中暫定6位のファジアーノ岡山との「瀬戸大橋開通30周年記念・瀬戸大橋ダービー」に挑んだ。

 

  カマタマーレ讃岐、ファジアーノ岡山両サポーターの大音量チャントが交錯し、ダービーらしい高揚感がピッチ上を包む中、前半はカマタマーレ讃岐のアグレッシブさが随所に光った。
3分のMF重松の直接FKにはじまり、47分左ショートCKからMF永田 亮太のヘディングシュートに至るまで前半だけで決定機は7回。「まずは相手FWに入った後のセカンドボールを拾って、切り替えを速くしていくことを心がけた」(MF渡邉 大剛)まるでW杯のナイジェリア代表を思わせるようなスピーディーかつ迫力ある攻撃は、今季最高といえるものだった。

一方、守備陣も試合前アップから強調して取り組んでいた1対1の局面を中心に奮闘。前半25分にはファジアーノ岡山FW齊藤 和樹に後方からのボールを絶妙トラップされ、昨年まで3年間カマタマーレ讃岐に在籍したFW仲間 隼斗に際どいシュートを撃たれる場面もあったが、内容を圧倒したままスコアレスで前半を終えた。

後半。前半に引き続き攻守両面で複数人がサポートできる距離感を保ったカマタマーレ讃岐は、ハーフタイムに「もっと反応を速くしよう。もう一度集中し直そう。頑張れ!」と選手たちを鼓舞した北野 誠監督の期待とますますボルテージを高めるサポーターに応えるべく、活動量をもってファジアーノ岡山に立ち向かう。そして後半28分、ついに歓喜の瞬間がやってきた。左サイドペナルティーエリア付近で相手のロストボールを拾ったMF佐々木 匠はややカットインをしながら、右30度上の右サイドネットめがけて右足を一閃。「いいところにボールを置けて振り切れた」シュートはカマタマーレ讃岐サポーターの叫びに近い歓声を伴って先制点となる。

その後はファジアーノ岡山の猛攻を受けるも、後半44分にはDF中島 大貴がゴールライン上で同点を阻む半端ないクリアをするなど、全員が身体を張って守ったカマタマーレ讃岐。アディショナルタイム4分余りを経て鳴ったタイムアップのホイッスルは、リーグ戦10試合ぶりの勝利と同時に、愛媛FCを上回り、J3降格脱出圏20位の京都サンガFCに勝ち点で並ぶ21位浮上の知らせ。サポーターが待ち焦がれた今季初、昨年から通算すると311日ぶりのホーム初勝利となった。

試合後はサポーターの奏でる「金毘羅船々」に脚が呼応できないほど、走り切ったカマタマーレ讃岐の選手たち。「これくらい走らないと勝てないことが解ったと思う」(北野監督)手ごたえは、次節以降の糧に必ずなるはずだ。

そんなカマタマーレ讃岐の次節もPikaraスタジアムでのホームゲーム。前半折り返しの第21節となる6月30日(土)・18時キックオフの「明治安田生命Presents」東京ヴェルディ戦で、彼らは「これをつなげないと意味がない」(DF中島)決意を勝ち点3で明示する。

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