【プレビュー】4月14日・4月15日 B2リーグ第28節 香川ファイブアローズvs仙台89ERS(4月14日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B2 LEAGUE 第28節
香川ファイブアローズ VS 仙台89ERS
4月14日(土) 18時 ティップオフ
4月15日(日) 13時 ティップオフ
@高松市総合体育館
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ここまで使わなかった表現だが、敢えて言えば「泥沼の」8連敗。ここ最近では最も負けているチームがファイブアローズとなっている。
己が強みである守備を放棄するかのごとき、インサイド攻撃を好きにやらせすぎた対山形1戦目。2戦目は立て直したとはいえ、自信を失っているのがプレーから感じられ、2戦目終盤に1点差まで追いつきながら、そこで決めきれない、というより積極性が見えにくくなるところにも表れる。連勝中であればもっと違ったはずだし、また、自信の上がり下がりが目に見えて如実なようでは困る。「プロのビジネス」として、バスケットを見せてほしい。
さて、今週対戦する仙台はB1から降格のチームだが東地区4位に低迷。1月にはHCや選手をカット、すでに負け越しも決定し、4月5日には経営権も移動することが発表され、移行期間のチームだ。

〇香川ファイブアローズのここに注目!

ファイブアローズの強みはディフェンス、だったはず。
ハードワークを基調にした、積極的なダブルチームでインサイドアタックを抑え、ディフェンスをボールサイドに寄せてミスを誘う。ゾーンであれ、マンツーマンであれ、この基本線は今季変わっていなかったはずだが、連勝がストップしたあたりからここがよくない。ヘルプタイミングの遅れや、ボールウォッチャーとなってバックドアを簡単に取られたりという場面が目立つ。
もちろん、プレイヤーの特徴がスカウティングされてしまっていて、そういう傾向のある選手、レイアウトが狙われているだけの話ではある。が、2か月以上、見え方は変わりながらもアップデートされた様子が見られなかった。
山形2戦目で、久しぶりにしっかりとしたハードワークでディフェンスのミスは減らせていた。これをぶれずに続けられるかどうかが重要。チームとしても、選手としても。

〇仙台89ERSはこんなチーム

昨季B1からの降格組として、秋田と大きな差がついてしまった。12月まではそこそこの成績も、1月以降は右肩下がり。しかしながら、開幕時の戦力的にも維持・補強というよりはむしろグレードダウンしていたため、この内容は想定内といえる。
チーム編成の中には、お馴染みの顔も。昨季ファイブアローズを「1日移籍(2016年7月に契約発表、同月のレンタル発表)」の石川海斗がメインガード、シューターは元ファイブアローズの溝口秀人、センターと6thマンは愛媛でプレーしていたクレイグ・ウィリアムズJrと泉秀岳。何かとかかわりがある選手がいっぱいだ。
先日、引退を発表した「仙台の申し子」志村雄彦は160cmの超小柄ガード。往年のパスワークが今年は冴えており、要注意。
リバウンドではC・ウィリアムズやクザンらがポジションをとり、フォワード系日本人も数がそろっているので、強さは十分。だが、機敏な大型の選手が少ないため、ガードが積極的に絡んでくるような、チームでリバウンドを取ってくる相手には苦戦する傾向がある。

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仙台はすでに明らかに来季へ動き出しているし、負け越しと降格がなくなったファイブアローズにとっても、はっきりと来季を意識して動く時期となっている。
互いに不本意ではあるだろうが、来季へのショウケースである以上、手を抜いたプレーをしている場合でもない。特にファイブアローズはホーム土日開催の最後で、ファンへ向けて勝った姿を見せなければならないはず。
まずはディフェンス。気合の入ったプレスで相手を圧倒するくらいのプレーが見たい。

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