【ゲームレポート】連勝、連勝、5連勝!ファイブアローズ、堅守炸裂(1月29日 香川ファイブアローズ)

2017-18 B.LEAGUE2部 第17節2試合目
香川ファイブアローズ 86-68 広島ドラゴンフライズ
@高松市総合体育館 1月28日(日)
(写真:栗祐二 記事:上溝真司)

―――――
(第2Q、クウソーは、リバウンドでコッツァーに競り勝つ。)

香川ファイブアローズは86-68のスコアで広島ドラゴンフライズを破って、B2参入後のチーム最長連勝を5へ更新。
1月の4試合を全勝で15勝17敗とし、B2全体11位タイ、西地区4位広島との差を1ゲームまで縮めた。

今季のテーマでもあるチームディフェンスの勝利だ。
序盤は広島チャップマン、山田のアタックでいい形を作られてしまったが、以降のインサイド封じ、3Pのシャットアウトは狙い通り。最高の形で封じ込めた。
この日は10得点だけでなく外国籍封じを遂行した高田は「日本人の3Pを打たせないことと、コッツァーとか(外国籍選手)のダブル(チーム)のあとのローテーション。練習してきたことができた。」と当然のように語る。
外国籍選手でいえば、コッツァーは24分強に出場して8本中0本の0得点6リバウンド、チャップマンを16分強出場10本中3本9得点の4リバウンド、ドリスドムを20分半出場して13本中1本の3得点。
それぞれ、自己今季平均を大きく下回る低成績に抑え込んだ。1試合目のリプレイを見るかのようなダブルチームからタフショットを打たせる展開は試合を通じて冴えわたった。
3Pでいえばこの節開始前には成功率50%を超えていた恐るべきシューター朝山を4Qの67-45、22点差がつく段階まで3P成功0本にシャットアウト。朝山は徹底マークに焦れて、飛び込んでタフショットの悪循環に陥っていた。

主役格をここまで封じ、比較的楽な位置にいたはずの田中、仲摩らも見どころは作ったものの爆発せずとなれば、あとは自滅しない限り負けはしない。

1Qに5点リードして、2Qをスタートメンバーの大澤、高田、筑波を全く出さない中で15-15の同点にしのぐと、3Qは休養十分のメンバーが暴れまわり、レジーの13得点を筆頭にあっという間に得点差を広げた。「3Qは鬼門」だったチームは変貌したようだ。

”HCが居ない広島の弱み”も強く出た。まず恐らくファイブアローズの”朝山つぶし”は作戦の核であったであろうということ。守備の形や攻撃のバリエーション、ラインアップの交代を多用して「HCとしての朝山」に考えさせ、タフディフェンスを仕掛けて「プレイヤーとしての朝山」へフラストレーションを持たせる。HCとしても、選手としても集中できない環境を作ることはそもそもの狙いであったろう。プレイヤーとしてディフェンスを崩す方法を考えながら、チーム全体の局面打開策を考えるのは”スーパーマン”でなければ難しい。接戦・劣勢となったときの広島の弱点を衛藤HCは晒してみせた。

「5連勝といってもうれしいですが、まだまだ課題はあるし問題点だらけ。より精度を上げていかなければ。」と語ったHCを筆頭に、選手のインタビューからは5連勝に達成感はあるし、明るさはあるがこれでOKというところは現状、感じられない。どん欲な向上心が今のファイブアローズを支えている。
当然なのだろう。当面の目標であった勝率5割が目の前まで見えてきたのだから。

(写真:木村は最近の新境地、フローターシュート(高く投げ上げてブロックを超えるシュート)を決めて見せた)

借金2となり、次の連勝で勝率5割に達する節はアウェーでリーグ最強の一角、熊本ヴォルターズと対戦する。この連勝につながる自信を掴んだのは昨年12月20日の熊本戦での勝利。対してラインナップにB1戦士のヴァンデンバーグを加え、B1昇格へ鼻息あらい熊本との試合は激戦必至だ。

 

香 川   広 島
15 1Q 10
15 2Q 15
27 3Q 18
29 4Q 25
86 合計 68

(香川:ウォーレン 17得点8リバウンド、クウソー 15得点10リバウンド、ブランドン 15得点8リバウンド )

(広島:朝山 16得点FG4/17、田中 14得点5アシスト、山田 12得点7リバウンド )

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です