【ゲームレポート】ファイブアローズB2最強福岡を破るアップセット!(12月31日 香川ファイブアローズ)
2017-18 B.LEAGUE2部 第15節1試合目
香川ファイブアローズ 84-83(OT) ライジングゼファー福岡
@高松市総合体育館 12月30日(土)
(写真:山中大地 記事:上溝真司)
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(TOP:延長戦、大澤はレジーからのパスに反応して3ポイントシュート)
香川ファイブアローズは12月30日、高松市総合体育館で2017年最後の試合に臨み、オーバータイムにもつれる接戦の末B2全体最高勝率を誇るライジングゼファー福岡を84-83のスコアで破った。
これで香川ファイブアローズは11勝17敗の西地区5位、全体13位タイでオールスターや天皇杯のためのウィンターブレイクを迎える。
2017年、ファイブアローズ最後のゲームは手に汗握るシーソーゲームとなった。
福岡の薦田が決めたレイアップで試合は始まり、ウォーレンのスリー、加納のジャンプショットとテンポよく進む。1Qは15-13でファイブアローズが取る。
2Qは、福岡のディフェンスに、ファイブアローズの出足が止まる。1Q6個とやや多かったターンオーバーがここで頻出。都合9回に及んだターンオーバーに選手を入れ替えながら対応するが、止まらない。
ブランドンが4本のシュートをすべて沈める9得点、クウソーが2本2中の5得点を挙げていなければ苦しいQとなっただろう。
3Q、29日に続いてオールコートプレスをかけてきた福岡にガード陣が苦しむ。開始早々高田と木村で連続得点を挙げ、45-34の11得点差までつけたところで、福岡が馬力をかける。ドリブル突破ができず、パスコースを切られ、なかなかフロントコートへボールを繋げることができない。
連続失点で一気に同点となったところでタイムアウト。「選手たちはもがいていた。彼らだけでクリアしようとしていたので(途中でタイムアウトは取らなかった)」とは衛藤HCの弁。
崩れかけたところで、ベテラン堀川が試合を立て直す。レイアップで得点を挙げると、福岡の得点源ペッパーズへ激しいプレッシャーをかけ続ける。さらに、普段あまりお目にかかれないインファイトで外国籍選手らビッグマンに立ち向かう姿勢を見せてモメンタムを取り返す。この一連の流れが試合の伏線となった。
ここから、昨日に続いての取って取られてのシーソーゲームが始まる。ただし、昨日と違うのはファイブアローズが常に先行する展開ということ。
4Qは2Qを丸々休んだレジー、そして高田のベテラン勢が堀川に続いて奮闘。それでも、突き放しても突き放しても入れ返してくる福岡。残り1分16秒でブランドンが決めれば福岡の石谷が3P、残り42秒で高田が3Pをヒットさせても、またも石谷が3Pを入れ返してくる。石谷はここまで4本の3Pをすべて外していた選手だったが、常勝福岡の意地がエクストララウンドを用意した。
延長戦1分手前、敷かれた伏線はファイブアローズに味方する。「(3Qの)プレスのところで自分がミスしてしまっていたし、乗り切れていなかった。」3Pラインの大澤へ、24秒計残り1秒でレジーから最高のパスが渡る。
「レジーが苦しい時も下を向くなと言い続けてくれていた。打つしかないタイミングだったので、パスもドリブルも考えずに、集中できた。」シュートは鮮やかにネットを揺らした。気負いの抜けた大澤は立て続けに2本目の3Pをヒット。大きくモメンタムが動く。
しかし、食い下がってくる福岡。残り1分で3点差、残り35秒で2点差とリードがなくなっていく。残り12秒でタイムアウト。薦田のシュートが外れ、返す攻撃で大澤と同じく3Qに苦しんだ木村がファウルを貰ってフリースロー。
「決まらないことを前提に、プランを練っていた。」衛藤HCの準備をいい意味で無駄にする2本のフリースローを木村が落ち着いて決めて勝負あり。
貴重な勝利ではあった。
ただ、「1Q2分でキャプテンの山下が出られなくなった状況。小林とエリック(ジェイコブセン)の2枚看板が出られないなか、負ける(かもしれない)覚悟はできていた。」と福岡の河合竜児HCは淡々と語ったように、実は飛車角に銀落ちの布陣であったことは確か。実際、福岡のシュート成功率は40%に満たず、フリースローも12本落とし(15本成功)ている。
本当ならば、24ターンオーバーという数字は負けチームが背負う十字架のはずだった。
若手の成長は著しく、「ディフェンスは通用するところまで来ている(衛藤HC)。」が、ファイブアローズにとって勝つべき試合を当然のように勝つ境地まではまだまだ距離がある。
大澤主将は「厳しい前半戦にはなったけど、早い段階で自分たちの勝ち方や方向性が見えてきたと思う。勝って年内を終われたのはプラスになっている。課題を洗練すれば勝率5割は行けるチームだと思う。年明けはリフレッシュして、でも同じ位置からスタートできるよう、そして愛媛戦勝ちに行きたい。」とこれからを見据える。
3週の間が空いて、ファイブアローズ次の試合は、1月19日、20日のアウェー松山での愛媛オレンジバイキングス戦となっている。
(文中写真:3Q、堀川はファイのブロックに正面から立ち向かう)
| 香 川 | 福 岡 | |
| 15 | 1Q | 13 |
| 19 | 2Q | 21 |
| 18 | 3Q | 21 |
| 22 | 4Q | 21 |
| 10 | OT | 9 |
| 84 | 合計 | 83 |
(香川:ウォーレン 27得点17リバウンド、ブランドン 17得点7リバウンド、高田 15得点7アシスト )
(福岡:薦田 20得点、加納督 18得点4アシスト、ペッパーズ 15得点4スティール4アシスト )
