【ニュース】清正公の縁は時空を超える。”敵に塩を送る”土庄町のスポーツチームキャンプ招待(7月27日 その他)

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(島民50人ほどが駆けつけた歓迎セレモニーでは選手、スタッフに対して小豆島名物、オリーブの冠が贈られた。)

26日~29日の4日間にかけて、B2リーグのバスケットボールチーム熊本ヴォルターズが小豆島の土庄町を訪れ、キャンプを実施している。
「PRO CAMP SHODOSHIMA」と銘打たれて行われているこのキャンプは、地震の影響色濃く、未だ体育館の状況も整わず、日々練習場を転々とするB2リーグの熊本ヴォルターズに地域のスポーツを応援する団体「小豆島ユナイテッド」が橋渡し、小豆島、土庄町の充実した施設を使って落ち着いたのどかな環境の中で練習に取り組んでほしいという土庄町側の意向と合致して実現した。
「大阪城築城などで使われた加藤清正公の石場(石垣の石を切り出す場所)が土庄町の中にも2か所あります。
そのゆかりもあって6月2日には町と町議会から義援金を出した。なかなか直接訪れて支援をすることは難しいこともあるが、できる限り協力したい。」と土庄町生涯学習課の高橋幸光課長はいう。
安土桃山時代の縁が熊本と土庄町を結び付けた。また、冬にはファジアーノ岡山もキャンプを行っており、この1年で2チーム目。スポーツチームのキャンプ地として大きな一歩をしるした。

夕方には、島外へ出ていた三枝邦彦町長も戻り、表敬訪問も行われた。
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今季から始まるプロバスケットリーグ、B2西地区に所属する熊本ヴォルターズ。
西地区にはもちろんわれらが香川ファイブアローズが所属しており今年は順位を争うライバルである。
そのライバルチームに対しても震災で苦しいとあれば古の縁を建て前にして”塩を送る”土庄町とその協力者の方々には拍手を送りたい。

27日には、公開練習や島の競技者へバスケット指導などが行われ、その後も小豆島の自然を使ったトレーニングに取り組む。
そして、7月29日14時30分岡山行きの便で小豆島を離れ、熊本へ帰る予定となっている。

なお、本遠征の企画・運営を担う小豆島ユナイテッドでは熊本ヴォルターズの遠征費等について広く寄付を集めたい方針だ。
お問合せ先:shodoshima.united@gmail.com

土庄町生涯学習課高橋幸光課長
加藤家の石場というのが土庄町の中にも2か所あります。そういうゆかりの中で6月2日に土庄町と町議会から義援金を渡したような経緯があります。
我々は直接現地を訪れて支援をすることは難しい、ただ、ヴォルターズさんとこういう話があって、だったらすこしでも協力したいという考えの中でできる限りのことをしてあげたいと。
香川にはファイブアローズやガイナーズなどがあり、地元スポーツ振興を盛んにしていく土庄町としても、総合会館という立派な施設もあります。積極的な活用というのを進めていく中で、バスケットやほかスポーツののチームもぜひ知ってもらい使ってもらいたいという一環で取り組ませて頂いております。
小豆島の魅力は海、山。地形を活用した合宿、体力強化であったりに有効であるとチームとしてみとめて頂けるのであれば積極的に(キャンプ誘致に)取り組んでいきたい。

-熊本ヴォルターズスタッフ・選手コメント―
西井辰朗常務取締役兼ゼネラルマネージャー
震災の影響があり、経営状況が厳しい部分がある中で、各所からご支援を頂き、来期へ向けて動けるのは有難いことで、小豆島で快くキャンプ受け入れ頂けたことはとても嬉しく思っています。

保田堯之ヘッドコーチ
選手も若くなりまして、テーマであるコミュニケーションというところをしっかり取り組める土庄町という場所へ招致頂けたことは有難いです。
8月から本格的なバスケットに取り組める準備をしっかりとしていきたい。そういう環境を準備して頂けたことに感謝しています。

小林慎太郎キャプテン
若いチームなので、注目してほしいのは若い選手、その中でも古野選手。月間MVPを去年もとってますし、日本のバスケット界的にも注目度の高い選手です。見てほしいですね。
今年は勢いのあるチームにしたいです。
昨年よりもコミュニケーションについては良く取れていて、チームの雰囲気は明るいです。
地域はがれきを撤去できたばかり、まだまだ壊滅的なんですけれど、僕たちも結果や行動で力になれればいいし、この小豆島キャンプで(力を貰って)いいきっかけにしていきたい。

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