【ゲームレポート】迷走?アローズ、あぁ無残の5連敗。(11月3日高松ファイブアローズ)
ターキッシュエアラインズbjリーグ2015-2016 Regular season 第5節第2試合
高松ファイブアローズ79—99バンビシャス奈良
@髙松市総合体育館 11月1日(日)
今節まで開幕から1勝しか上げていない、バンビシャス奈良相手に本当に不甲斐ない試合だった。
この日、1クオーターを2点リードでスタートするも、2クオーター以降全てのクオーターで競り負けた。
ほとんど盛り返す場面はなく20点差で敗北した。それほど、バンビシャス奈良と高松ファイブアローズの間に力の差があったのだろうか。
高松ファイブアローズはウィリアムズやケント、ジョンソンといった外国籍の選手を中心に攻撃を任せ、ほとんど相手ディフェンスを揺さぶることのない一辺倒な一対一のオフェンスを繰り返した。そして、相手にとってプレッシャーの感じさせないディフェンスを試合通して繰り返した。試合時間が経つにつれ、コートに立つ選手達の視線は宙をさまよった。
この日、バンビシャス奈良の攻撃は、3ポイントシュートを13/33(42.4%)、2ポイントシュートを21/33(63.6%)フリースローを13/15(86.7%)と高確率で決めた。
昨日の73得点に続き、この日の99得点はバンビシャス奈良にとって、今シーズン最も得点をあげたゲームとなった。
ちなみに、今節、高松ファイブアローズと対戦するまで、バンビシャス奈良の平均得点はリーグワーストの62.3得点。リーグで最も得点力のないチームだった。
「ゲームを通して、ルーズボールを追えていないところがあった」と試合後、伊藤コーチは言った。
チームの方針として個人がエネルギッシュに取り組むことをコーチは強調したが、コートに立つ選手達の様子からは、チームとしての高松ファイブアローズは、昨日からの試合の反省が活かされること無く、もうどこを反省しているのかも分からなくなってしまっているかのようだった。「負けるのは頑張りが足りないからだ」とコーチは繰り返し、選手達は、「何をどう頑張るんだ?」と言っているようにも聞こえる。
そして、コーチが目指していた「走るバスケットボール」の理想はどんどん霞んでいる。
開幕前から話していた、「今シーズンの高松ファイブアローズはラン&ガンスタイルのアップテンポな試合がしたい」その言葉とは裏腹に、速攻で相手ディフェンスをかき回す場面、ディフェンスよりも数的優位に立つ場面や簡単な得点に繋げる場面はあまり見られなかった。シーズン開幕から1ヶ月が過ぎようとしている。
この試合を終え、高松ファイブアローズは西地区9位に転落。プレイオフラインの8位から滑り落ちた。
チームとして、アップテンポなバスケットボールを目指すだったはずが、いつの間にかチームごとの勝敗を競うよりも、技術点を争う個人競技を観ているかのようにも思える試合だった。
今、チームに対し、「個」の成長の為の代償と未来像へのプランを語る必要があるのではないか。いずれにしても、チームにとってテコ入れが必要な時期にきている。
この11月、次節の大阪エヴェッサとの試合よりアウェイゲームの期間に入る。
底知れない沼の入り口となるのか、チーム上昇の機微となるのか、無論、後者を望む。

○伊藤コーチ:
出だしは良い入り方したと思うんですが、逆転をされて焦りがでてしまった。ルーズボールを追えないところがでてしまったりだとか。逆転された後、ディフェンスもオフェンスも単発にならずに、集中してやろうという話をしていたんですけれども。逆転をされて点数が離れて追いつきそうなシーンの時に、ロングリバウンドが取れなかったりだとか、ファストブレイクが出ていてもシュートが入らない。ジェイ(ジャービス・ウィリアムズ)が腰砕けになってしまったり、高田がレイアップでオフェンス・チャージングになってしまったりだとか。何々際の連続得点というところが弱かったのかと思います。その際の部分の強さというのを求めてやっていかなくちゃいけない。何々際の強さが今足りないので、そこを頑張らなくちゃいけないところで、頑張りきれないで。2点差が4点差になり。ここ頑張れば一気に逆転できるんじゃないのかなというところのシュートを落としてみたり。そういうところの詰めの甘さというところ。イチから初心に返って徹底してやりたいと思います。
○アンソニー・ケント:
今週がフルメンバーで挑めた最初の週ということがあるので、次週はより良くはなるのではないかと思っています。チームとしてはまだ、これから。成長過程だと思います。チームの連携面では、これからもっとお互いのことをよく知って改善していけるとおもいます。皆ハードワークしているけれど、「個」をどういう風に団結してやっていくかと言う部分が大事かと思っています。その途中ということだと思います。
○鈴木正晃:
自分たちでどういう風にバスケットをするのか。コーチからは、一対一が基本だとは言われていますが、ただそれだけで勝てるリーグではありません。僕たち個々が他のチームよりも特別上回っているとも思っていません。それをどうやってやるのかチームでやっていかないと思いますし。ゴールにアタック出来るジェイ(ジャービス・ウィリアムズ)がいることで、今日はチームでボールをシェアしたいというのがあって、僕自身、ペネトレイトを抑えた部分がありました。突っ込んで行くと、タフショットになる部分が多いですし。それが他の選手のストレスになることも多い。バスケットをしっかりシェアしてやるというのが、チームスポーツであるバスケットボールだと思うので。
| 高松 | TEAM | 奈良 |
| 23 | 1Q |
21 |
| 15 | 2Q | 23 |
| 16 | 3Q | 21 |
| 25 | 4Q | 35 |
| 79 | 合計 | 99 |
(高松:アンソニー・ケント 22得点 、ジャービズ・ウィリアムズ 11得点 、 ニノ・ジョンソン10得点 、 山下和樹 10得点 、 高田秀一 10得点 )
(奈良:ジョッシュ・リチャート 25得点 10リバウンド 、 チャールズ・ヒンクル 22得点 、ジュリアス・アシュビー 14得点 )
(記事:大津将平 )


今週の試合では選手がまるで走れていなかったようです。これまでジョンソン選手など主力のプレイタイムが長く、走るバスケを目指すのと相乗作用で疲労がたまっているのでは?米澤選手が長期離脱の可能性が高まった今、戦術の見直しが必要ではないかと思います。プレイタイムの分散が困難な状況で「走るバスケ」に拘るのはいかがか?
1対1だけで崩せるほど甘くはない。
奈良戦からは選手の気持ちがまったく伝わらなかった。
勝ちたいならもっと走れたはず。もっとリバウンドとルーズボールにいけたはず。
ボールシェアも意識をしたらできる。
プロの試合をしてほしいと思います
もう一度戦う集団になってほしいです
Tommyさん、アローズ大好きさん コメントありがとうございます。
ファーストブレイク、ラン・アンド・ガンのスタイルを中心としたチームは疲労が溜まり怪我をしがちというリスクがあると言われています。
コンディショニングの対応として、8~10人の選手をゲームで使い、チームの誰が入っても走る展開に持ち込み、相手チームを疲れさせるチーム作りが概ねされます。そうすることで、コンディショニングの因子をチームにとって優位に働きかけていきます。
高松ファイブアローズの試合展開ですが、
2014-2015シーズン(52試合)
1試合平均
76.5点 /ペース(攻撃回数)78.3回
2015-2016シーズン(10試合)
1試合平均
77.8点 / ペース(攻撃回数)83.1回
昨シーズンと比較して、上昇傾向にあるのは、得点と攻撃回数のようです。
連敗などで得点の数値は落ちてきましたが、これまで速い展開で攻撃回数を増やして得点を上げていることが要因としてあります。
今シーズンの高松ファイブアローズは速い展開だけでなく、ナンバープレイなどの遅攻も状況により時々あり、
コート上での司令塔を担うポジションの楯選手や鈴木選手がドリブルとは反対側の手で、数字を出したり、頭を触るなどして、合図を送って組み立てています。
こういったセットプレイ(ナンバープレイ)の質もシーズンが進むにつれ高まってくるはずですので、これからそういう部分も期待したいですね。
※PACE:ペース-攻撃回数の事。ディフェンスから攻撃権を得てボールを保持したオフェンスの回数
FGA+(FTA×0.44)+TO-ORで算出
─フィールドゴール試投数+(フリースロー試投数×0.44)+ターンオーバー数ーオフェンスリバウンド