【コラム】元メジャーリーガー藤川に挑む、香川の準「トリプル・ダブル」(8月28日 香川オリーブガイナーズ)

明日29日は、高知ファイティングドッグスの藤川球児が香川のレクザムスタジアムで登板する。もちろん藤川球児とは、阪神時代「火の玉ストレート」と称される恐ろしくスピンの効いたストレートでNPBを席巻し、2014年冬にメジャー(シカゴカブス)から2年総額年俸950万ドルという高額評価を受けたスーパースターのことだ。
ここまで4試合に登板し、1勝0敗、防御率は0.56。投球回16に対して奪三振が28、奪三振率(9回完投したと仮定した場合の平均奪三振数)は15.75となっている。
今シーズンは故障の影響もあり完調とはいかなかったようだが、四国アイランドリーグplus(以降四国IL)では別格の力を見せている。
そんなプロ野球選手の中でも一流のピッチャーと対戦するガイナーズ。だが、ひょっとすると藤川投手の奪三振ショー以外のモノが見られるかもしれない。
ガイナーズには素晴らしい成績を出している選手が同時に3人もいるからだ。

そこでタイトルの「トリプル・ダブル」だ。「トリプル・ダブル」とはバスケット用語で、1人の選手が1試合の成績で3(トリプル)部門以上で2(ダブル)ケタ以上の成績を上げることを指す。
今シーズンのガイナーズでは、8月28日現在、3人(トリプル)の選手が2(ダブル)ケタホームランを記録する可能性がある。
4番を任されるホームランアーチスト中川選手が11本。そして、その前後を打つ豪快なフルスイングが魅力の松澤選手が9本、キャッチャーの過酷なポジションながら「持っている」勝利打点男、赤松選手が9本と、それぞれリーチ。残り試合は16試合もあり、けがやスランプがなければほぼ達成される見込みだ。

同一チームで3人が10本以上のホームランを打ったことは四国IL史上なかった(2009年に2人はある。長崎セインツで末次16本、根鈴11本、ちなみにこの年に現オリックスのカラバイヨが18本を放った)。どのぐらいすごいことかというと、過去10年の間でホームラン王が10本に満たなかったシーズンが3シーズンもあることからも分かる。その脅威の記録「トリプル・ダブル」達成に期待がかかる。
6月20日の練習試合時には、中川選手が藤川選手から2安打を放ち、「いいバッティングしてるね~」と本人から声をかけられている(インタビュー:【ロングインタビュー】元大リーガーから賞賛されたアイランドリーガー~香川オリーブガイナーズ 中川 竜也~)。その時とは時間も経ち投球はくらべものにならないだろうが、独立リーグで藤川球児のストレートを打ち砕く可能性があるとしたら香川の打線にちがいない。

テレビを含め、メディアが普段の数倍取り上げることになるだろう、香川の選手にとっての晴れの舞台だ。
もちろん、香川オリーブガイナーズファン以外の皆さんは藤川選手の奪三振ショーを見に来るに違いない。
でも、その場でもしも松澤選手と赤松選手にホームランが飛び出し、スーパースターを向こうに回して「トリプル・ダブル」が達成されるようなことがあれば、こんな痛快なことはない。
(記事:上溝 真司)
