【ニュース】2018四国ILplusチャンピオンシップ開幕。ガイナーズ妹尾らの堅守が光る先勝(9月23日　香川オリーブガイナーズ)

四国アイランドリーグplusチャンピオンシップ　第1戦
香川オリーブガイナーズ　２－1　愛媛マンダリンパイレーツ
＠レクザムスタジアム　9月22日（土）
（記事・写真：上溝　真司）
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(4回裏、加藤は愛媛内野のミスを見逃さずにホームイン)

9月22日、2018四国アイランドリーグplusチャンピオンシップが開幕。
前期リーグを優勝した香川オリーブガイナーズは、引き分けを挟んで6連勝し、徳島を逆転して後期タイトルを獲った愛媛マンダリンパイレーツをレクザムスタジアムで迎え撃った。緊張感がただよい、香川森崎、愛媛樽見両先発の好投とあいまって愛媛からも多くの観客が訪れたスタンドの熱量とはうらはらの静かな序盤戦。
試合は3回表、愛媛が先に動かす。
1死で9番岡村雄斗。3球目を引っ張ったシーズン本塁打0本の打者の打球は高く高く舞い上がると、長い時間をかけてほとんど風のないレクザムスタジアムライト外野席中段まで届いた。
先発樽見の前に堅さが見える香川の打撃陣だったが、4回裏、笠原、加藤の安打とクリスの四球で無死満塁とすると、岡村瑞希の打球はセカンドへの高いバウンドのゴロ。飛び上がって取ったのは前進守備していた愛媛新井。着地悪くホームへの送球をあきらめた新井は、2塁上へトス。しかし、カバーに入るはずのショートはその動きを見逃し、届かなかった送球と相まって地面へ転がった。笠原だけでなく、2塁走者の加藤が3塁を蹴るとやすやすとホームを陥れて逆転した。
変化球が抜けてしまうようになった森崎を西田監督は4回2死からの四球であきらめ、そこからはリーグ戦では先発もこなしていた投手陣を次々と投入。畝、石田、原田と継投して2-1のスコアを凍結し逃げ切った。

試合を決めたのはディフェンスだった。香川はリーグ最多のエラーを記録するなど今季は一番苦しんだ分野でもあったが、その一部はボールへチャージする守備の積極性によるもの。
6回表に石田を助けたのは、ライト井戸川のスライディングキャッチとレフト宋のダイビングキャッチであったし、原田の窮地を救ったのはショート妹尾が見せた8回の内野最遠へのゴロをアウトにして見せた強肩であり、9回愛媛ぺレスの恐ろしく速いライナーを横っ飛びにつかんだファインプレーだった。
妹尾と宋はシーズン10エラー、井戸川も決して守備がいい方と言えない。そういった選手たちが積極性を見せてくれたことに関して西田監督は「彼らがよく守ってくれたのが試合にとって大きかった。」、天野コーチは「打撃で苦しんでいるからと言い訳せずに、下を向かずにハッスルして投手陣を守ってくれた。こういうところに成長を感じるよ。」とそれぞれの言葉でほめたたえた。

後期最終盤に脇腹の故障から復帰したクリスは2安打2四球で全打席出塁。以降のシリーズについて「チームから離れた期間ができて、よく見ることができた。今年のガイナーズはもっといいチームのはずだし、その役割が見えたしやらなければと思う。僕ももっと(プレーで)引っ張ってヒーローになりたい。」と活躍を誓う。

5戦制3戦先勝のチャンピオンシップ、第2戦は今日23日18時30分よりレクザムボールパーク丸亀で行われる。
優勝は来週29日から始まる愛媛ラウンド3連戦で決まる。

(原田は8・9回を0失点でしのいでクローザーの矜持を見せた)

 香川ＯＧVS愛媛MP 　2018年度四国ILplusチャンピオンシップ　1回戦　香川　1勝

勝投手：石田(香川OG)　１勝
セーブ：原田(香川OG)　１Ｓ
負投手：垂水(愛媛ＭＰ)　１敗
本塁打：岡村(愛媛ＭＰ)　１号