【ゲームレポート】J1降格の新潟に新星・佐々木らが決定機。カマタマーレ讃岐開幕節は惜敗(2月26日 カマタマーレ讃岐)

2018年2月25日(日)【ゲームレポート】2018明治安田生命J2リーグ第1節
カマタマーレ讃岐0-1(前半0-0)アルビレックス新潟
得点:新潟:河田(後半13分)
Pikaraスタジアム 14:03K.O 観衆:4,539人
(記事:寺下友徳)

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(写真:前半、アルビレックス新潟の左サイドを突破するカマタマーレ讃岐MF佐々木 匠)

2018明治安田生命J2リーグが2月25日に開幕。昨年は8勝14分20敗・勝ち点38・41得点61失点でリーグ22チーム中19位に終わったカマタマーレ讃岐は、ホーム・Pikaraスタジアムに昨年J1リーグ17位で2003年以来のJ2リーグ所属となったアルビレックス新潟を迎えてJ2リーグ5年目の開幕戦を戦った。
開幕戦独特の高揚感を打ち破るファーストインパクトを放ったのはカマタマーレ讃岐。1分、左サイドを突破したDFアレックスの上げたクロスに反応したMF岡村和哉が「練習でも感覚がよかった」ミドルシュートでクロスバーを叩いた。

その後もカマタマーレ讃岐はテクニカルなタレントをそろえるアルビレックス新潟攻撃陣に対し、就任9年目となる北野誠監督が今季掲げる「ポジショナルプレー」を体現する距離感を保った組織的プレッシングで対抗。前半はスコアレスながらアルビレックス新潟の枠内シュートを0に抑えこんだ。

 

後半も最初に決定機をつかんだのはカマタマーレ讃岐。2分「前半は少し低い位置でプレーしていたので、ハーフタイムに周囲の選手たちと話して位置を高くするようにした」年代別日本代表経験者・期待の19歳MF佐々木匠が右サイドからMF永田 亮太に決定的なスルーパス。アルビレックス新潟の守備網を混乱させた。

しかし、アルビレックス新潟はカマタマーレ讃岐の「1人1人の間隔が伸びてしまった(DF麻田将吾)」スキを見逃さなかった。後半13分、カマタマーレ讃岐の守備にできたギャップへMF加藤大が浮き球パス。抜けだしたFW河田篤秀がカマタマーレ讃岐GK清水健太との1対1を作ると冷静に決め、先制点を奪う。
その後、カマタマーレ讃岐はポストプレーとファーストディフェンダーで奮闘した37歳・FW我那覇和樹に変えて森川裕基を右サイドに入れ、佐々木をトップ下に入れて攻撃を活性化。さらに最終盤には、左サイドでよく闘ったMF重松健太郎をロングスローもできるFW原一樹へ交代させ、ゴール前での圧力を強めたが、アディショナルに放ったFW木島徹也のシュートは相手GK正面。
結局、「ボールを奪うところは連動してできたが、そこからの攻撃がワンテンポ遅れてしまった(北野監督)」カマタマーレ讃岐は0対1でアルビレックス新潟に敗れ、2年ぶりの開幕戦勝利はならず。「今日の試合内容レベルを最低限として、最後に勝っているチームにならないと」と副キャプテンを担う岡村は内容に満足しつつ、結果を出せなかったことへ不満を隠さない。

カマタマーレ讃岐の次節は3月4日(日)14時00分キックオフ・石川県金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で開幕戦はアウェイで愛媛FCに2対1で勝利したツエーゲン金沢と対戦。そしてPikaraスタジアムでの次回ホームゲームは第3節・3月11日(日)・14時キックオフ。昨年は1勝1敗ながらホームでは2対0で快勝している水戸ホーリーホックとの対戦で、2018年ホーム初勝利を狙う。

 

 (記事:寺下 友徳)

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